さらに北米のラリークロス・シーンで活躍し、アンドレッティ・モータースポートとのジョイントでタイトルを総なめにしたビートルRこと『フォルクスワーゲン・ビートルRXスーパーカー(GRC)』に、往年のクラシック・ラリーカーである『ビートル1302 S “ザルツブルグ”』なども登場。それぞれに、ハンス-ヨアヒム・シュトゥックやタナー・ファウスト、ベンジャミン・ロイヒターらが乗り込んだ。

 この電動ゴルフRコンセプトが将来的にどんな方法で活用されるかは未定ながら、搭載された4輪駆動EVパワートレーンは、電動ツーリングカーのETCRやラリークロスのProjekt Eなど、モータースポーツプログラムの基礎研究に活用される可能性がある。

 フォルクスワーゲンとしては、市販ロードカーのEV部門では従来のゴルフではなく新ブランドから発売された『ID.3』を展開しており、この“電動ゴルフRコンセプト”の状態でワークス活動を行う可能性は低いとみられている。

 しかし、2年前には『ID.R』開発プログラムの一環としてEVパワートレーンを、ゴルフGTI TCRにインストールしており、今回のコンセプトモデルはその発展版と思われる。

 イベントに先立ち、フォルクスワーゲン・モータースポーツのディレクターを務めるスベン・スミーツは「ツェル・アム・ゼーのアイスレースは、昨年開催された最初のリバイバルで多くのファンを興奮させた」と語り、電動化技術お披露目の場として機能することを期待すると語った。

「モータースポーツのエッセンスと、アルプスの真ん中にある氷上サーキットの組み合わせは本当に素晴らしい。今年ツェル・アム・ゼーに持ち込むレーシングカーのコレクションにより、ファンに向けた最高のショーを披露できるだろう」

「ヴィンテージカーと現代のモデルや最新レースカーは、最高にエキサイティングな組み合わせだ。さらに完全電気自動車の優れたパフォーマンスにより、自動車に関する未来の展望をお届けすることができるだろう」

“eR1″はTCRドイツなどに参戦経験のあるスイス人女性ドライバー、ジャスミン・プライシグが乗り込んだ
4輪駆動制御とEVの親和性は高く、今後もこの車両をベースに電動モータースポーツ車両の基礎研究が続くか

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