続いてリバースグリッド採用のレース2は、前戦10位フィニッシュのマイケル・カールセン(プジョー308 TCR/カールセン・モータースポーツ)が最前列から隊列を率いたものの、数周も経ぬうちにジャンプスタートの裁定でペナルティを課され撃沈。

 代わってクリスチャン・モー・ソーレンセン(アルファロメオ・ジュリエッタ・ヴェローチェTCR/インサイト・レーシング)にトップランのチャンスが巡ってきたものの、7番グリッドから猛チャージを見せたエルガードが、第3戦コペンハーゲンに続いてリバース勝負を制して今季2勝目を獲得。2位ソーレンセンに続き、王者ジェンセンが最後の表彰台スポットを手にした。

 その勝者エルガードがポールポジションからスタートを切ったレース3は、3番グリッド発進のシルベストがオープニングラップで2番手ジェンセンを攻略し、首位を行くプジョーのエルガードにロックオン。

 続く3周目に早くもプジョー攻略に成功したシルベストがリードを奪うと、この攻防で3位ジェンセンに迫られたエルガードは終始防戦を強いられる展開に。18周で6秒5のギャップを稼ぎ出したシルベストが、得意のサーキットで週末2勝目を挙げ、エルガード、ジェンセンと実力者たちが続くポディウムとなった。

「本当に完璧な週末になった。小さな心残りはレース2で、僕自身は良いスタートが切れたが、行く手を阻まれて上位浮上の機会を封じられてしまったんだ。もう少し楽しめたんじゃないかと思うけど、僕らにとっては間違いなく良い週末になったね」と、エース不在の穴を埋める大活躍を演じたシルベスト。

 これでディフェンディングチャンピオンのジェンセンがタイトル防衛に向け203点としてランキング首位を足固め、200点で2位エルガード、173点でシルベストが3位に続き、2戦連続“無得点”のマグヌッセンは5位にまで後退している。

 続くTCRデンマーク第5戦は、初年度2020年の第2戦にプロットされていながら、敢えなくキャンセルの決定が下されていた市街地戦『クラシック・レース・オーフス』の開催が9月18~19日に予定されている。

かつてポルシェRSスパイダーEVOでル・マン24時間クラス制覇を経験するキャスパー・エルガード(プジョー308 TCR/Brian Madsen Motorsport)がR2を制した
「もう少し楽しめたんじゃないかと思うけど、僕らにとっては間違いなく良い週末になったね」と、エース不在の穴を埋める大活躍を演じたシルベスト

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