この週末となる9月3~5日にアルゼンチンの首都ブエノスアイレスの元F1トラック、オスカー・ファン・ガルベスへと戻り、伝統の200kmレースを開催する2021年のスーパーTC2000(STC2000)第8戦に向け、TOYOTA GAZOO Racing YPFインフィニアに強力な助っ人の加入が発表された。
近年は日本で活躍を演じ、昨季2020年にはau TOM’S GR SupraをドライブしてスーパーGTのGT500クラスを戦っていたサッシャ・フェネストラズが、若きスピードスターであるジュリアン・サンテロのペアとしてトヨタ・カローラSTC2000のステアリングを握ることが決定。「アルゼンチンでレースを戦うことは、いつも僕の夢だった」と語ったフェネストラズが、自身初のFFツーリングカーをドライブすることとなった。
フランスとアルゼンチン両国の国籍を持つフェネストラズは、2017年にフォーミュラ・ルノーのユーロカップ王者を獲得。そして2019年に来日して以降、全日本F3選手権のチャンピオンを獲得し、2020年から全日本スーパーフォーミュラ選手権に昇格。スーパーGTではKONDO RACINGでのGT300クラス経験を経て、2020年から名門TOM’S移籍を果たしている。
そのフェネストラズは2021年も継続して両シリーズへの参戦が予定されていたが、オフの期間に日本を離れて以降、新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大による渡航制限のためビザが下りず、再来日を果たせないままシーズンが進んでいた。
この7月には北米のIMSAミシュラン・パイロット・チャレンジに参戦し、ライムロック戦でトヨタGRスープラGT4のステアリングを握り7カ月ぶりの実戦復帰を果たしていたフェネストラズだが、今回は同じくTOYOTA GAZOO Racingが管轄するアルゼンチンの最高峰カテゴリーにデビューすることが決まった。
STC2000が誇るこの『ブエノスアイレス200km』は、今回で開催15回を数える伝統の耐久イベントとなり、シリーズを追うレギュラードライバーに加えて毎年のように豪華なゲストドライバーが招聘される。