レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

海外レース他 ニュース

投稿日: 2022.05.21 07:00
更新日: 2022.05.20 18:41

リカルド・ゾンタが同地連覇を達成。マティアス・ロッシも初勝利でトヨタが週末完勝/SCB第4戦

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


海外レース他 | リカルド・ゾンタが同地連覇を達成。マティアス・ロッシも初勝利でトヨタが週末完勝/SCB第4戦

 迎えた日曜レース1でも最前列スタートの優位性を活かしたゾンタは、2014年シリーズチャンピオンのルーベンス・バリチェロ(フルタイム・スポーツ/トヨタ・カローラ)を従え、20周勝負を制して昨季に続く同地連覇を達成。SCBキャリア通算8勝目を手にした。

 そしてトップ10リバースグリッド採用のレース2では、前戦10位入賞のブルーノ・バプティスタ(RCMモータースポーツ/トヨタ・カローラ)と、このSCBで“グリッド上唯一の外国人”であるロッシがフロントロウから発進。すると義務ピットのルーティン作業でA.マティス・フォーゲルのクルーが鮮やかな手際を見せ、隣国スーパーTC2000で通算5度のチャンピオン獲得経験を持つ38歳のアルゼンチン人が首位浮上に成功する。

 後半スティントは背後にシリーズ3冠の強者、リカルド・マウリシオ(ユーロファーマRC/シボレー・クルーズ)を従え再三のプレッシャーにさらされたものの、18周のチェッカーまでしのぎ切り、シリーズ史上初のアルゼンチン出身ドライバーによる歓喜の初優勝となった。

「ブラジルに来てついにストックカーで勝てたなんて、今でも信じられない気分だ! レース1を終えて以降、チームが施してくれた作業のすべてに感謝したいし、この勝利は彼らのおかげだ」と、喜びを語ったロッシ。

「ここではチームとドライバーのレベルが劇的に高い水準にあり、非常に難しいカテゴリーだ。どの陣営も競争力があり、勝つためにはすべてを正しく行う必要がある。昨日の予選が悪かったから、今日は勝てるとは思っていなかったけれど、素晴らしいレース戦略で良い仕事をし、それがすべてうまくいったよ。改めてA.マティス・フォーゲルのメンバー全員に感謝したい」と語ったブエノスアイレス出身の38歳。

 さらにレース後車検では2位マウリシオの90号車が、右リヤに僚友ダニエル・セラ(ユーロファーマRC/シボレー・クルーズ)の29号車で登録されていたタイヤセットを装着していたことが発覚。スポーツコミッショナーは「1台につき週末に使用可能な16本のリストに含まれてない」として失格を言い渡し、代わってバリチェロが連続2位表彰台、3位にバプティスタが続く最終結果となり、シボレー勢には受難の週末となってしまった。

 この結果、4位、10位を獲得した王者ガブリエル・カサグランデ(A.マティス・フォーゲル/シボレー・クルーズ)が1点差で再びの選手権リーダーに返り咲き、2位に3連覇経験者のセラ、3位にバリチェロが並ぶオーダーに。続くSCB第5戦は同国最南端、パタゴニア地方のリオグランデ・ド・スル州にあるアウトドローモ・ヴェロパークで、7月2~3日の週末に争われる。

トップ10リバースグリッド採用のレース2では、前戦10位入賞のブルーノ・バプティスタ(RCMモータースポーツ/トヨタ・カローラ)が首位発進
トップ10リバースグリッド採用のレース2では、前戦10位入賞のブルーノ・バプティスタ(RCMモータースポーツ/トヨタ・カローラ)が首位発進
今季からチャンピオンチームにメンテナンスを移したマティアス・ロッシ(A.マティス・フォーゲル/トヨタ・カローラ)が、待望のシリーズ初優勝を挙げた
今季からチャンピオンチームにメンテナンスを移したマティアス・ロッシ(A.マティス・フォーゲル/トヨタ・カローラ)が、待望のシリーズ初優勝を挙げた
リカルド・マウリシオ(ユーロファーマRC/シボレー・クルーズ)は、レース2後の車検でまさかの失格。チームは控訴の構えだ
リカルド・マウリシオ(ユーロファーマRC/シボレー・クルーズ)は、レース2後の車検でまさかの失格。チームは控訴の構えだ


関連のニュース