3日、ホンダはモータースポーツ活動の概要発表会を行い、2012年のフォーミュラ・ニッポンの参戦体制を明らかにした。4チーム6台が参戦するほか、佐藤琢磨がスポット参戦を予定している。
2011年シーズンはPETRONAS TOM'Sの圧勝に終わり、開幕戦・第2戦こそホンダエンジン搭載車がポールポジションを獲得したものの、シーズンを通して1勝も挙げることができず。ホンダにとっては苦しいシーズンとなっていた。
そんなホンダ陣営は、2012年のフォーミュラ・ニッポンに4チーム6台がエントリー。新たに金石年弘がHP REAL RACINGからFニッポンに復帰することが決まったほかは、ドライバーは変更なし。エンジニアも昨年同様の陣営になるようで、継続してマシンを煮詰め、今季の逆襲を期することになる。
ホンダの坂井典次フォーミュラ・ニッポンプロジェクトリーダーは、今季のFニッポンについて、昨シーズンを踏まえ「勝ちにいきます」とエンジン面からの強力なバックアップを宣言した。
「我々もいろいろな解析を進めてきましたが、なんといってもエンジンを強くしないといけないというところに行き着きました。エンジンのどこが悪いのか、どこをどうすればいいのかというところをオフの間に解析を進め、今年のエンジンに対しての方針を立てました」と坂井プロジェクトリーダー。
「なんと言っても、パワーを上げるということしかない。回転が制限されている中でパワーを上げるには燃焼を良くする、フリクションを下げるというところで、いくつかの"タマ"を入れようとしています。ここで何馬力アップというと敵に知れてしまうので言えませんが(笑)、相当に馬力を上げます」
「とにかく最強のエンジンを用意して、エンジンで何しろ勝つという意気込みで開発する」という坂井プロジェクトリーダー。6人のドライバーたちも、「言い訳はしない。結果だけを求めていく」と必勝の意気込みを述べた。
気になる琢磨のスポット参戦については、まだインディカー・シリーズのスケジュールとの調整も含めチームも決まっていないようだ。
