元F1チャンピオン、デイモン・ヒルが、いずれはF1で女性ドライバーが上位争いをするようになるだろうと語った。
今季ウイリアムズは女性ドライバーのスージー・ウォルフを開発ドライバーに起用し、マルシャはマリア・デ・ビロタとテストドライバー契約を結んだ。しかしグランプリに参戦した女性ドライバーはF1の歴史の中で5人しかおらず、決勝に出走した女性ドライバーはそのうち2人にすぎない。
8歳のころから走っているというスージー・ウォルフは、Channel 4 Newsに対して、次のようにコメントした。
「自分が特別だとは全く思っていません。男の世界にいるというような感じではなく、これは私の世界なのです」
「常に自分のために走っているということを示したいと思っています。女性が男性を相手にどこまでやれるかを証明するためにレースをしているのではない。自分のためにレースをしているのです。でももちろんまだ大きな男女差別があります」
一方ヒルは、いつか必ずF1の最前線で戦う女性ドライバーが出てくるだろうと考えている。
「モータースポーツに女性用のカテゴリーがないのは厳しいね。でも女性ドライバーたちに聞いてみると、彼女たちは自分たちのカテゴリーが欲しいのではなく、男性と戦えるということを証明したがっている」
「おそらく単に数の問題なのだろう。こういったキャリアを選ぶ女性の数が少ないのだ。だがいずれは誰かが、男性のトップドライバーと同じ力を持っていることを証明するだろう」