プレスインフォメーション\t2009年7月26日
ポルシェ カレラカップ ジャパン 2009 第7戦 （菅生） レースレポート
ポルシェ ジャパン株式会社（本社：東京都目黒区 代表取締役社長：黒坂 登志明）とポルシェ カレラ カップ ジャパン （PCCJ） 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2009年シリーズ 第7戦 決勝を、2009年7月26日（日） スポーツランド菅生（宮城県）にて開催いたしました。
天候：晴 気温：30℃ 路面温度：50℃
7月26日（日）午前10時40分。ポルシェ カレラカップ ジャパン（以下PCCJ）2009シリーズ第7戦の舞台となったスポーツランドSUGOのスターティンググリッドには、強烈な日差しが降り注ぎ、路面からは熱気が立ち込めている。気温こそ30℃と昨日と同様だが、湿度が高いことから体感的にはそれ以上と感じるほどだ。
#8清水康弘（A）の全勝記録にストップがかかった劇的なレースから一夜空けたPCCJ第7戦の決勝レースは、そんな厳しい暑さのなか熱戦の火蓋が切られた。注目のスタートシーンでは、ポールポジションの#92中村嘉宏（A）が一瞬出遅れた一方、2番グリッドの#88塙翔（A）は抜群の滑り出しを見せ、ストレートですでに#92中村（A）を抜き去り1コーナーにトップで進入。同じく好スタートを決めた3番グリッド#8清水（A）もそれに続こうとするが、寸前のところで鼻先を抑えられてしまった。
ポジションダウンを喫した#92中村（A）だが、すぐさま前を行く#88塙（A）を抜き返すべく、激しくプッシュ。3コーナーからヘアピンにかけては、サイドバイサイド状態に持ち込むものの、#88塙の巧みなライン取りにより、なかなかオーバーテイクには至らない。そしているうち、逆に#8清水（A）に背後を脅かされてしまい、4周目の1コーナーでインを刺され3番手までポジションを落としてしまった。
これで2番手まで浮上した#8清水（A）だが、いよいよトップ#88塙（A）を捕らえようとした矢先、直後の2コーナー進入で勢いあまったのか#88塙（A）の右リアに追突。たまらずスピンした#88塙（A）を避けきれずに、再び接触してしまう。このアクシデントにより、両者はマシンにダメージを負ってしまい、何とかピットまで戻れたもののいずれもリタイヤ。これで労せず#92中村（A）がトップに返り咲くこととなった。
一方クラスBでは、序盤から#16マイケル（B）と、#55水谷（B）がテールトゥノーズ状態の激しいバトルを展開しつつも、クラスAのトップグループと遜色ないタイムで周回を重ねるなど素晴らしい走りを披露。2台のバトルは、6周目の1コーナーで#55水谷（B）がトップに立ったあとも続き、第6戦と同様大観衆を多いに沸かせてくれた。
その後、トップに立った#92中村（A）は一度もポジションを脅かされることなく、淡々と走り切り前戦に続き2連勝。シリーズポイントも#8清水（A）が痛恨のリタイヤを喫したことで逆転トップに浮上した#中村（A）は、「実は事情により今回のラウンドに参戦するのを辞めようと思っていたんです。でもチームのスタッフや他のパイロットたちの温かい助言もあって、出場できました。そうしたら2連勝できるなんて、皆さんに感謝しています」と感慨深げに語ってくれた。またクラスAの2番手には、「菅生は前回も乗れていたので、気合が入っていました」という、今シーズンPCCJ初参戦の#3世戸竜児（A）が12番グリッドからジャンプアップの初入賞。「後半はタイヤがかなりきつかった」と語る#中山良明（A）が同じく初の3位入賞となった。一方クラスBは、「2人でいいバトルができましたよ」と、お互いを称えた#55水谷（B）と#16マイケル（B）が1位と2位を仲良く分け合うかたちに。初の3位には「スタートでポジションを落とすことなく、その後も集団に飲み込まれなかったのがよかったですね」という#7海宝（B）が入った。
同日に開催されるSUPER GTでも、これまで予測不可能なアクシデントが次々と起こることから、「魔物が潜む」ともいわれているここスポーツランドSUGO。これまでの全勝から一転、ポイントランキングも2位に落ちてしまった#8清水（A）には、まさに魔物にとりつかれたのか、と思いたくなるほどのレースであったことだろう。ここから気持ちを切り替えて、今後の巻き返しに期待したいものだ。
■ポルシェ カレラ カップ ジャパン 2009 第7戦 決勝結果
Pos.\tCar#\tDriver\tClass\tCar Name\tGap
1\t92\t中村 嘉宏\tA\tPROMODET 997CUP\t22'21.417
2\t55\t水谷 晃\tB\tDIRECTION997DRP\t12.014
3\t16\tMichael Kim\tB\tMetavision DRP\t12.176
4\t7\t海宝 善昭\tB\tアーテック タカラ樹脂 GT3\t28.662
5\t3\t世戸 竜児\tA\tアリコ・インタークルーGT3\t28.983
6\t6\t中山 良明\tA\tDRP 997 CUP\t36.703
7\t2\t桜井 澄夫\tB\tアーテック GT-3\t37.442
8\t9\t小林 賢二\tA\tこばやし歯科・坂東ポルシェ\t38.320
9\t15\t神取 彦一郎\tA\tパワーステーション KRM\t40.815
10\t5\t高見沢 一吉\tB\t高見沢整骨院OSSOポルシェ\t41.885
11\t13\t吉田 基良\tA\tPROVA-ENG997CUP\t45.298
12\t54\t天本 昌呉\tB\tBABIE'S 997 DRP\t47.845
13\t38\t浜野 彰彦\tB\tテクニカルメイトGT3 Cup\t50.569
14\t21\t一ツ山 康\tB\tHitotsuyama GT3\t1Lap
15\t10\t石原 将光\tB\tダイヤマンゴーポルシェ\t1Lap
以上完走\t
88\t塙 翔\tA\tGARMIN PORSCHE\t10Lap
8\t清水 康弘\tA\tART TASTE CUP
