ポルシェ カレラカップ ジャパン 2009 第3戦 プレビュー
ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2009年シリーズ 第3戦を、2009年5月10日(日) スポーツランド菅生(宮城県)にて開催いたします。
予選、決勝第1戦はウエット、続く第2戦はドライと、目まぐるしくそして微妙なコンディションのなか行われたポルシェ カレラカップ ジャパン(以下PCCJ)2009シリーズ開幕戦。昨年の鈴鹿サーキットから、岡山国際サーキットへと舞台を移して開催されたオープニングレースでは、クラスA、Bとも同じパイロットが連勝を飾るという珍しい結果となった。
まずクラスAでは、昨年の最終戦、僅かな差でシリーズチャンピオンを逃し、その雪辱に燃える#8清水康弘(A)が、そのうっぷんを晴らすかのような他を寄せ付けない完璧なレース運びを予選、決勝とも見せつけ、見事2連勝。一方クラスBでは昨年シリーズ5位の#16マイケル・キム(B)が、混戦からアタマひとつ抜け出したカタチで大躍進の活躍を披露してくれた。これにより#8清水はすでにランキング2位#13吉田基良(A)に8ポイント、また#16マイケルは、同じく2位#55水谷晃(B)に4ポイント差をつけている。
とはいえ、もちろん他のカレラカップパイロットらも、彼らをこのまま見過ごすはずはない。今のところ、クラスAで#8清水(A)の対抗馬として最有力といえそうなのが#92中村嘉宏だ。フォーミュラのレース経験も持ち合わせる#92中村(A)は、ここまで尻上がりに調子を上げ、第2戦では惜しくもジャンプスタートのペナルティを取られたものの、それまでは#8清水(A)を脅かすほどの走りを見せ付けており、今後ますます伸びていきそうなパイロットといえるだろう。
さらにベテランらしい安定した走りに定評のある#13吉田(A)、そして今シーズン、若手育成ドライバーとして参戦を果たした#88塙翔(A)も、第1戦では雨の中、見事表彰台を獲得するなどその非凡な才能を発揮しつつある。今のところ走りこみ不足からかやや安定性に欠けるが、若手ならではの順応性の高さが発揮されれば、これから上位に進出してくるのは時間の問題だろう。
そしてクラスBでは、昨年シリーズ7位だった#55水谷晃(B)の躍進が光る。自らを精神的に追い込む意味で、週3日1時間のランニングを行っているという#55水谷(B)は、ここ一番というところで高い集中力を保てるようになったようで、テストから好タイムを連発。現在クラス2位というチャンピオンを狙うのに絶好の位置につけている。
一方、今シーズンから新設されたチーム賞では、#16マイケル(B)と#54天本昌呉(B)を擁するDIRECTION RACING EVOが、トータル68ポイントを獲得しトップ。2位にも同じDIRECTION RACINGがつけるなど、今のところ両ドライバーが効率よくポイントを積み重ねているDIRECTION勢が、1・2体制を築いているのも注目したい。
こうして、クラスAでは早くもフルマークの40ポイントを獲得し、独走態勢を築きつつある#8清水(A)を筆頭に、2位以降は#13吉田(A)、#92中村(A)、#88塙(A)、#9小林賢二(A)、#6中山良明(A)が接戦を展開。そして#16マイケル(B)がややリードしているものの、まだまだ混戦模様が続きそうなクラスBと、おぼろげながらもその勢力図が見え始めてきた2009シーズンのPCCJ。1週間後に開催される第3戦の舞台となるスポーツランド菅生は、岡山と同じテクニカルコースゆえ、第1戦&2戦で活躍したパイロットがそのままの勢いでリザルトを刻むのか、それとも大きく様変わりするのか、ということが大きな見所のひとつといえるだろう。スーパー耐久のサポートレースとして開催される次戦菅生ラウンド。彼らのスポーツマインド溢れる、素晴らしい走りを期待したいものだ。
