26日から行われる最終ラウンドを控えた9月25日、スポーツランドSUGOを舞台に、恒例の全日本F3金曜練習走行が行われ、熾烈なタイトル争いが展開されているCクラスでは、6ポイント差でトップの井口卓人を追うPETRONAS TEAM TOM'Sのチームメイト、マーカス・エリクソンが総合トップタイムをマーク。HFDP RACINGの山本尚貴が既にタイトルを手中に収めているNクラスでは、チームノバの佐藤公哉がトップタイムを奪った。
ところどころ雲に覆われた空ながらも、基本的には爽やかな秋晴れとなったみちのく菅生。気温23℃、路面温度33℃のドライコンディションで午前9時45分からスタートした午前のセッションでは、開始早々左フロントのトラブルに見舞われたACHIEVEMENT by KCMGのアレキサンドレ・インペラトーリが最終コーナーでマシンを止めたため、いきなりの赤旗中断に。
しかし、その後大きなアクシデントはなく各陣営は走行を続け、終了間際にナウ・モータースポーツの岩崎祐貴が最終コーナーでクラッシュ、シーエムエス モータースポーツ プロジェクトの野呂立がグラベルストップとなるものの、残り数分だったことからそのままセッションは終了することとなった。その結果、トムスの国本雄資が1分15秒357で午前のトップに立ち、これに井口、エリクソン、スリーボンドの安田裕信が続くオーダーに。Nクラスでは佐藤が1分17秒529でクラストップを奪い、チームメイトの千代勝正も僅差の2番手。王者となった山本が3番手につけた。
午後のセッションは、やや日差しが強まり、気温26℃、路面温度41℃と暑くなった午後2時15分から。残念ながら午前のクラッシュによるダメージが大きく、マシン修復のため岩崎はこのセッションの走行を見送ることとなり、合計15台のマシンがセッションに臨んだ。
このセッションでは、開始35分にS字コーナーの立ち上がりで野呂のマシンがストップし赤旗となったほか、残り10分となった午後3時05分にSPコーナー立ち上がりで安田がタイヤバリアにクラッシュしたため、終盤に各マシンがニュータイヤでのアタックを始めたところで2度目の中断となるなど、後半はやや荒れ気味の展開に。
しかし、残り8分で再開された終盤のセッションに1分14秒296という圧倒的なタイムを叩きだしたエリクソンがこのセッションを制するとともに、この日の総合トップに。2番手には1分14秒777をマークした国本、3番手には1分14秒919で井口が続き、総合4番手はル・ボーセの嵯峨宏紀という結果に。
「オートポリスは非常に難しいサーキットで手を焼いたが、この菅生はチャレンジングだし面白いコース。午後は納得の行くプッシュができたし、タクト(井口)に先行されているとはいえ、タイトルの可能性がある以上最後まで諦めずに戦う」とエリクソン自信を見せる。
一方Nクラスでは午前に続いてトップを奪った佐藤が1分16秒522にまでタイムを伸ばし総合クラス首位に。「既にタイトルは決まってしまったけれど、普段どおりに精一杯のレースを戦うだけ。この最終戦でチームノバの2台が好調なスタートを切れたのは、やはりチーム力だと思うが、ここまでドライで勝てていないので今週末はダブルポールを獲って連勝を狙いたい」と佐藤。
午前と同じく2番手に千代が着け、3番手は小林崇志となったが、今回エイムスポーツから全日本F3デビューを飾った山本龍司はクラス5番手に。山本は残念ながらエンジントラブルに見舞われてセッション序盤でマシンを降りることとなっている。
果たして、Cクラスのタイトルを手中に収めるのは一体誰か? いよいよ今週末で今シーズンの雌雄が決することとなる。
