マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは、日本GPで公然とエンジンを批判したことがホンダに改善の必要性を強く実感させるのに役立ったかもしれないと示唆した。

 2015年のマクラーレン・ホンダはシーズンを通して信頼性とパフォーマンス不足に悩まされ、コンストラクターズ選手権9位と、マクラーレンチーム史上最悪の成績に終わった。

 アロンソもチームメイトのジェンソン・バトンも頻繁にトラブルに見舞われ、アロンソは入賞2回で合計11ポイント、バトンは入賞3回で16ポイントの獲得にとどまった。

 日本GP決勝でアロンソは、「まるでGP2のように抜かれて恥ずかしい」「GP2のエンジンだ」と無線で苛立ちを示し、それが放送されたことで物議を醸した。

 シーズン後、改めてこの発言について聞かれたアロンソは、放送される無線はほんの一部であり、ネガティブな発言の方が選ばれる傾向にあると述べ、そのため放送される可能性があることは分かっていたと認めた。

「無線の発言は放送されないものも多い。皆が苦労した後のインラップではチームに感謝の言葉を述べているケースが多いんだけどね」とアロンソが語ったとBBCが伝えた。

「3回もエンジン交換をしてもらうこともあれば、1ポイント、2ポイントを獲得できそうな時、あと一歩で入賞ということもあった。ポジティブなメッセージを送っていることも多いのに、それは放送されないんだ」
「でも日本での発言は放送された。彼らが放送するかもしれないことは分かっていた」

 アロンソは、自分たちが抱える問題は非常に大きく、生半可な対処ではそれを解決できないと述べ、自分の発言がホンダに抜本的な改革を促す効果が多少はあったかもしれないと示唆した。

「来年は競争力を発揮しなければならない。そのため大規模な行動を起こす必要があるんだ」とアロンソ。

「大きな問題を抱えているときには、大きな解決策が必要だ。(無線での発言は)多少なりとも大きな解決に向かう助けになったかもしれないと考えている」

「速さがないと、楽しむのが難しい。少しでも競争力を感じられないと、楽しさよりフラストレーションの方が大きくなってしまう」
「いつだって新しいチャレンジはある。新しいサーキット、ウエットレース、何らかのチャンスが訪れた時、スタート、序盤の数周、そういった時には楽しめるけど、いずれはタイトル争いができるようにならなければ。それが究極の目標だ」

 バトンもしばしばマクラーレン・ホンダのパフォーマンスに関して手厳しい発言をしてきた。チームを傷つけたくはないがこれほどきつい状況では時には感情を爆発させることもあるとバトンは述べている。

「僕の発言はチームにとって役立つことが多いと思う」とバトン。
「ふざけることもある。僕らのようにきつい状況に置かれていると、時には笑いも必要なんだ。そうでないと気が変になってしまう。そうでないと怒ってしまうからね。でもチームに対して怒りたくなんてない。皆、ベストを尽くそうとしているのだし、僕らはひとつのチームなんだから。チームの皆を傷つけたくはないしね」

「それでも人は時には感情を表に出す必要がある。この数戦、僕がしてきたのはそういうことだ」

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