MEDIA RELEASE
2011年9月19日
「PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ」
予選12位から一時3位を走行し7位入賞
2011年SUPER GT第6戦は、9月10~11日に残暑厳しい静岡県の富士スピードウェイにおいて250kmとして開催され、「PACIFIC NAC イカ娘 フェラーリ」は、予選12位から山内英輝がスタートを担当して3位まで追い上げた。後半は山岸大が周回を重ね表彰台を狙ったが、約5秒前の3位には届かず7位チェッカーとなり、今季3回目の入賞を果たした。
富士スピードウェイはF1グランプリも開催されたことのある国際コース。1.5kmにも及ぶメインストレートを持つ世界的な高速コースだが、ダンロップコーナーからのセクションは非常にテクニカルな上りとなり、車重の重い車両には不利なサーキット。フェラーリF430との相性は悪くなく、5月の第2戦では予選2位(ハンディウェイトは0kg)を獲得している。しかし今回は34kgのハンディウェイトを搭載しており、これが微妙に影響した。
昨年は台風9号の被害により中止となった秋の富士ラウンドだが、今年は残暑厳しいコンディションとなった。走り出しの公式練習では予選を担当する山内がメインで走行したが、トップから0.9秒近い差で8位にとどまった。午後に行われた予選1回目では、山内が果敢にアタックを続け上位を狙うも、トップから約1秒離された12位で終了。これで1台ずつの車両が走行してトップ10のグリッドを決めるスーパーラップへの進出はなくなり、スタート位置が確定した。
11日、決勝日の朝に行われたフリー走行は弱い雨模様となったが、セッション終了後には晴れ間も出てきた。決勝レースは曇り、気温29℃、路面温度39℃というコンディションで14時03分にスタート。山内は3周目まに4台をかわして8位へ。さらに6周目のストレート後半では3台が横に並ぶ“3ワイド”状態から、1コーナーで一気に2台を抜き6位へ浮上しスタンドのファンを沸かせた。山内はさらに12周目にも2台を抜き去り3位までポジションアップを果たした。しかしトップと2位との差は開いており、なかなか上位との差は詰まらない。
34周で山内はピットインして山岸に交代。燃料補給とタイヤ交換を済ませて、山岸は4位でコースへ。しかしほぼ同時にピットインしたライバル勢たちはタイヤ無交換作戦を採った。これで後続との差が一気に詰まり、新品タイヤの暖まりが悪く逃げ切れない状態。終盤徐々に順位を落とし47周目には7位へ。しかしながら山岸もレースのベストタイムをマークしながら前を追い、51周、トップと同一ラップでチェッカー。3位との差、わずか4.711秒。つまり4.7秒の中に5台が密集する激しいバトルを演じて、今季3回目の入賞を果たした。
山岸 大
「今回は表彰台が見えていただけに悔しい結果になりました。残念ですが、いまの結果がチームの実力なのかもしれません。今後のレースに向けて課題がたくさん見つかったので、チーム力を高めて次のレースに挑みます。応援していただいていますたくさんのスポンサー様、ファンの方々の期待に応えられるように精進していきます。」
山内英輝
「今回決勝では、とても楽しいバトルができ、決勝に強いマシンを用意してくれたチームの皆さんに感謝です。残り2戦、チームの想い、ファンの皆様の想い、しっかり受け止め山岸さんと全力で優勝を狙っていきます。ご声援よろしくお願いします」
