星野一義とともに、ホシノインパル、ホシノレーシングを創立したホシノインパルの副社長、金子豊氏(享年72)の葬儀・告別式が10日、東京都青山葬儀場で営まれ、多くの関係者が参列した。金子副社長と二人三脚で苦楽を共にした星野一義社長が弔辞を読み、会社設立までの経緯、各地で行ったホイールの営業の思い出話しなど、これまでのふたりの道のりを振り返り、最後は涙とともに感謝の気持を言葉にした。

 金子副社長はここ数年、体調を崩しており、サーキットで姿を見かける機会も少なくなっていた。星野社長の言葉によると金子副社長は「3年前から血液の癌」を患っていたという。金子副社長は今月の5月3日に容体が急変し、午前10時11分に帰らぬ人となった。5月3日はスーパーGT第2戦富士の決勝日で、カルソニック IMPUL GT-Rも2位表彰台を獲得した日だった。弔辞を述べた星野社長によれば「(金子豊氏のご子息)金子哲也が(豊氏の死去を)僕には知らせないで、僕は知らない状態でレースをしていた。レースが終了して、直後に電話が来た時、感じました。GTに行く前に病院に行って、状態が良くなかったので……心の準備というか、ある程度予期はしていた。でも、言葉が出なくて……」

「いろいろスタートを思い出した」と、インパルの創立、製品が売れなかった時期の苦労話などを弔辞で振り返った星野社長。癌が発見された約3年前の話からは、言葉に詰まり、「営業センス、ビジネス、そしてファッションもピカイチ。すばらしい」「病気になってから旅行に行けと言っても、いつも仕事、仕事。なんでもっと自分の時間を作らないんだ……ゆっくり休め」と、涙ながらに金子副社長の人柄、仕事ぶりにも触れた。

「金子、ゆっくり休んでください。もっともっと、チーム・インパルは素晴らしいチームになるから。最強のチームになってみせる」「これからもチーム・インパルを見ていてください。完璧にやれるように努力します。金子、本当に、本当に、ありがとう」と、最後はモータースポーツとチームを愛する金子氏の意思を引き継ぐ決意と、金子副社長への感謝の言葉で締めくくった。

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