全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第4戦もてぎは7日、52周の決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートしたジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)がアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)とのマッチレースを制し今季初優勝を飾った。
スターティンググリッドに着く前の8分間の試走で、6番手グリッドの大嶋和也(Team LeMans)が最終コーナーでストップする波乱が起きたフォーミュラ・ニッポン第4戦もてぎ。大嶋は無事グリッドにつくことができたが、さらにスタート直前からもてぎ上空には雲が立ちこめはじめた。とは言えスタート時点で気温34度。かなり気温が高い中で迎えたスタートでは、PPのオリベイラがやや遅れるもなんとかトップで1コーナーへ。3番手スタートの塚越広大(DOCOMO DANDELION)が好スタートでアウトからオリベイラに並びかけるが、アウト側のラインが不利になったか、ポジションキープでのオープニングラップとなった。
トップのオリベイラ、2番手ロッテラー、3番手塚越が後続を突き放していく一方、1周終了時点から2回のピットイン義務をこなすべく、石浦宏明(KYGNUS SUNOCO)を先頭に序盤からピット作業が行われていく。ルーティンのピットをこなした中では石浦の狙いは的中し、12周前後までにピットに入った中では、8周を終えてピットに向かった中嶋一貴(PETRONAS TOM'S)に次ぐポジションにつけている。
上位陣では、2番手ロッテラーが18周を終えてピットへ。翌周にはオリベイラもそれに続くが、静止時間は2台とも14.5秒でイーブン! 両者の差は変わらず、一方3番手塚越はこれよりも速いタイムだったものの、ピットイン前のラップタイムが上がらず一貴に先行を許すこととなってしまった。
1回目のピットインの中では、平手晃平(TEAM IMPUL)が27周終了まで引っ張り、5番手でコースに復帰。他の早めにピットインしたマシンたちは直後の30周程度から2回目のピットストップを始める。上位2台の中では35周を終えてロッテラーがまずはピットへ。一方、その翌周に今度はオリベイラが入るという1回目同様のタイミングで作業を行う。オリベイラは2回目のピットでわずかに遅れるが、ロッテラーにトップを譲るまでは至らず。結局、各車が2回目のピットを終わらせると首位オリベイラ、2番手ロッテラーというオーダーは変わらず。3番手には早めに作業を終わらせていた一貴という順位となった。
終盤、オリベイラはラップダウンを処理するうちにロッテラーの接近を許すものの、最後まで盤石の走りでロッテラーをおさえ今季初勝利! 2位はロッテラー、3位は一貴とPETRONAS TOM'Sはまたも表彰台に2台を送り込むこととなった。4位は塚越、5位は平手となっている。結局、上空はかなり暗くなったものの、心配された雨は降らなかった。
