2010年のシーズンに入ってDTM/スーパーGTの両者が技術規則統一に向けて話し合いをスタートし、BMWがDTM参戦に向け動き出したが、16日に決勝レースが行われるニュルブルクリンク24時間レースに参戦するレーシングドライバーに、この件に関して聞いた。

■オリバー・ジャービス
 (アウディドライバー。かつて日本でレースを戦った)

 DTMとスーパーGTの間の話は、ほとんど報道で知っているだけで、実際のところはよく知らないんだよね。でも、僕の意見としては、DTMとスーパーGTのクルマは似通っていると思うし、一緒にレースをすることができたら本当に最高だと思う。僕はちょっとしかスーパーGTのクルマを運転した経験がないけど、どちらも素晴らしいチャンピオンシップだし、クルマに関してはGTカーとツーリングカーみたいな分け方になっているかも知れないけど、乗った感じではどちらもフォーミュラカーみたいなんだ。プロフェッショナルだし、すごく速いクルマだし、ハンドリングもいい。

 もちろん、今の両方のクルマのレギュレーションに色々と違いがあるのは知っているよ。そのお互いの中間点を見つけるために、DTM側とスーパーGT側の人たちが話し合っているんだと思うし、僕はそれに関してコメントできる立場にはない。ただ、共通のものがあれば、マニュファクチャラーは同様のクルマを作れると思うし、ドライバーはどちらのシリーズでもレースをすることができる。そうなれば、ファンにとっても素晴らしいよね。

 さっきも言ったように、この話題に関して、僕らはイギリスやドイツでの報道を通してしか知らないし、あまり多くのことを知っているわけではない。日本の方が大きい話題として扱われているんじゃないのかな? だけど、DTMのドライバーたちも、そういう機会が得られたらっていうことで盛り上がっているし、実現すればいいなって思っている。それに、僕にとって、日本にはいい思い出しかないし、将来的に日本でも何回かレースできればいいなって思うよ。他のDTMドライバーたちとは、しょっちゅう日本の話をしているしね。「日本には世界で最もクレージーなっていうか、熱心なファンの人たちがいるんだよ」とか、そういうこともみんなに教えているんだ。例えば、僕にとってDTM初年度には、大嶋和也選手がこっちのF3に出ていただろう? そうしたら、何人かのファンの人が応援に来ていたからね。ああいうのは素晴らしいし、僕は時々日本が恋しくなるんだよ。

■ティモ・シャイダー(アウディドライバー。DTM王者)
 これまでのところ、スーパーGTのことは友達から聞いたり、新聞や雑誌で知っているだけなんだけど、すごく興味深いシリーズだと思っているよ。ドイツと日本の自動車メーカーが、同じクルマで日本でもヨーロッパでも、あるいはアメリカでもレースができるようにとルール作りをしようとしていることも知っている。もちろん、それが実現したら、僕にとっても素晴らしいことだと思うよ。普通に、日本とヨーロッパでやっているプロのレースを見たいと思うし、みんながひとつの方向に向かっているグローバルなレースができればいいよね。

 そのために、僕らもプッシュしているし、僕らが所属しているマニュファクチャーのアウディだってプッシュしていると思う。GTのことは、例えばアンドレ・ロッテラーなんかから聞いているよ。彼はカートをやっていた時から一緒にレースをしてきた友人だし、彼がその後日本に行って、スーパーGTとフォーミュラ・ニッポンをやっているのも知っている。彼はレース界では有名人だと思うし、今ではヨーロッパでアウディのドライバーにもなった。この冬の間に、僕らは一緒に過ごす時間があったし、そういう時に彼がスーパーGTのシリーズについて話してくれたよ。

 それに、ドミニク・シュワガーも僕のいい友人だし、よく一緒に過ごしているから。彼らはスーパーGTのことをすごくタフなレースだって言っているし、マニュファクチャラーも力を入れているって言っていた。それにクルマが素晴らしいよね。ダウンフォースも大きいし、グリップも高いし、エンジンパワーもすごい。だから、もしスーパーGTのクルマを運転するチャンスがあったら、素晴らしいんじゃないかなって思う。

 レギュレーションの面で話し合いが上手く行って、DTMとスーパーGTが一緒にレースできるようになったら、とにかくそのクルマに乗りたいし、日本にも行ってみたいよね。ドライバー市場のことを考えても、そうなればいなって思う。世の中にはものすごい数のプロドライバーがいるけど、今は、その中でマニュファクチャラーのシートを得るのがすごく難しいんだ。正しいタイミングで、正しいシリーズに参戦できて、自分をサポートしてくれるマニュファクチャラーと契約を結ぶのは至難の業だよ。だからこそ、僕はDTMとスーパーGT、そしてアメリカでも同じルールでレースができれば素晴らしいと思う。

 僕らは今年の始めに、ひょっとしたら来年は日本のいくつかのチームが僕らのシリーズに参戦するんじゃないかっていう噂を聞いて興奮したし、僕だってこのルール統一の話が上手く行って、もし日本でレースに出ることができるなら、ぜひ行きたいって思っているよ。

■アウグスト・ファルファス
 (BMWドライバー。WTCCと並行してスポーツカーにも参戦)

 DTMとスーパーGTの間で話し合いが持たれているのはもちろん知っているし、その話が実現したら、ものすごく大きなチャンピオンシップが出来上がるわけだから、最高だよね。GT500も素晴らしい選手権だし、DTMも素晴らしい選手権だから、その両方を何とかひとつにまとめあげることができるなら、こんなにいいことはないと思う。

 将来のことはまだ僕らも分からないけど、BMWもそのことに期待していると思うし、よくよく見ていくと、WTCCにはWTCCの、DTMにはDTMの、そしてスーパーGTにはスーパーGTのいい所があると思うんだ。そうした全てのレースの間で、何か共同でできることがあってひとつのチャンピオンシップができれば、みんながハッピーだと思う。今までそういうことは起こったことがないと思うけど。

 でも、僕はDTMがある種の国際ルールを申し出ていることを知っているし、それは素晴らしいことだと思うよ。僕はDTMもWTCCも同じぐらい好きだし、その両方を比べることはできないけどね。WTCCは世界選手権だし、レベルが高い。でも、とにかくひとつの強力なチャンピオンシップを見たいと思うよ。それらは昔あったのに、僕らが今失っているものだし、モータースポーツが必要としていることだと思う。だから、今が多分チャンスなんじゃないかな。マニュファクチャラーにとってコストがそれほど掛からない一方で、プロのレーシングドライバーたちが、ファンにとって素晴らしいショーを提供できれば。僕たちに必要なのは、そういうことだと思う。

 友人のジョアオ・パオロ・デ・オリベイラからは、スーパーGTのことを聞いているよ。そこまで突っ込んだ話はしていないけど、メールやTwitterを使って、色々なことを話している。詳しくクルマのスペックを知らないけど、スーパーGTのクルマはDTMと似通っていると思うし、GT2のクルマと比べたら、うんと速いっていうことも分かっている。

 でも、クルマの速さ以上に、最近のファンはたくさんオーバーテイクがあったり、バトルがあったり、レースに対してそういうものを求めていると思う。そういうものを家にいてTVで見たいんだと思うんだ。金融危機でマニュファクチャラーはコストをセーブしたいと思っているし、クルマの馬力はそれほど関係ないよ。それよりも素晴らしいショーと、偉大なチャンピオンシップを見せるっていうのが、大事なことなんだ。だから、DTMとスーパーGTだけじゃなく、WTCCやFIA-GTも含めてひとつの大きなチャンピオンシップができれば、すごいことなんじゃないかなって思うよ。

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