スーパーGTの2010年第1戦は、鈴鹿サーキットで52周の決勝レースが行われ、驚異のタイヤ無交換作戦を完遂したHIS ADVAN KONDO GT-Rが優勝! 昨年の開幕戦に続き開幕ウインを飾った。2位はENEOS SC430、3位はRAYBRIG HSV-010と3メーカーが表彰台を分け合った。GT300クラスはM7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7が優勝している。

 朝から黄砂に見舞われ、さらにスタート進行の直前から雨が降り始めたGT開幕戦の舞台、鈴鹿サーキット。しかし、グリッドにマシンがつく頃には晴れ、国歌斉唱の頃にはまた降り出すという難しいコンディションでスタートを迎えた。

 スタートでは、トップのウイダーHSV-010を先頭にクリーンなスタートが切られたが、にわかに降り出した雨により1周目の130RでウイダーHSV-010がコースオフ! これにより2番手につけていたZENT CERUMO SC430がトップに躍り出るが、翌周の1コーナーで後方のMJ KRAFT SC430がZENT SC430をパス! トップに浮上し、後続を一気に引き離し始めた。

 2番手となったZENT SC430だが、その後方にはピタリとENEOS SC430、HIS ADVAN KONDO GT-R、そしてMOTUL AUTECH GT-RをパスしてきたPETRONAS TOM'S SC430が続く。PETRONASのアンドレ・ロッテラーがハイペースで前に迫り、HIS GT-R、ENEOS SC430を続々とオーバーテイクしていく。

 ところが、11周目のメインストレートでポジションを落としていたウイダーHSV-010とEPSON HSV-010、さらにARTA HSV-010がスリーワイド状態に。EPSONを中心にして左右のARTA、ウイダーがスピン、クラッシュ! ARTAとウイダーは1コーナー外側で激しく激突し、ウイダーHSV-010のタンクから引火しウレタンパッドが燃え、セーフティカーが導入されることとなった。HSV-010 GTにとっては最悪の展開となってしまう。また、セーフティカーランの最中には9番手につけていたカルソニックIMPUL GT-Rがヘアピン立ち上がりでストップするなど、GT500クラスは序盤で10台のみに。セーフティカー解除後は、トップのMJ KRAFT SC430がトップをキープ、ZENT SC430、PETRONAS SC430とSC430勢がレースをリードした。

 雨も止み、レースはこのままSC430勢がリードするかと思われたが、ここからスーパーGT新時代を予感される戦術が展開される。24周目にはZENT CERUMO SC430、翌々周にはMJ KRAFT SC430がルーティンストップをこなすが、MJ KRAFT SC430がアウトラップでなぜかペースが上がらず、ZENTの先行を許す。PETRONASもZENTの先行を許すが、なんとFRながらもリヤのみ2本交換を行ってきたKEIHIN HSV-010もPETRONASの前に出てきた。レース序盤をリードしたZENT SC430が、このまま全車タイヤ交換を行った後は再び先頭に立つかと思われたが、32周目までストップを引っ張ったENEOS SC430が33秒という素早いタイヤ交換でZENTの前に出ることに成功してみせる。

 さらに、34周目にピットに入ったRAYBRIG HSV-010はなんとタイヤ無交換作戦を敢行! ピットアウトしたRAYBRIGはZENTの前へ。さらに、序盤上位につけていたHIS ADVAN KONDO GT-Rもタイヤ無交換! これでHIS GT-Rは一気にトップへ躍進! HIS GT-R、ENEOS SC430、RAYBRIG HSV-010というトップ3となった。

 終盤、トップのHIS GT-Rはペースをコントロールしながらチェッカーへ。その後方では、ENEOS SC430にルーキー山本尚貴駆るRAYBRIG HSV-010が背後にピタリと続く。また、4番手のZENT SC430にはKEIHIN HSV-010、PETRONAS SC430が一団となり白熱のバトルが展開。残り3周となったカシオトライアングルで、KEIHIN HSV-010がZENT CERUMO SC430のインへ! 2台は接触、その間にPETRONAS SC430が4番手に浮上。ZENT SC430はその後の1コーナーでコースアウト、ポジションを落とすこととなった。

 トップを走っていたHIS ADVAN KONDO GT-Rの安田裕信はそのままポジションをキープし、トップでチェッカー! KONDO Racingは2年連続で開幕戦勝利を果たすこととなった。2位はENEOS SC430。3位はRAYBRIG HSV-010が入り、山本尚貴が初レースで表彰台を獲得。HSV-010 GTのデビューレースでの表彰台を確保することとなった。

 GT300クラスは、1周目にトップのM7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7がデグナーでコースオフ。その背後ではARTA Garaiyaがスピン、アップル・K-one・紫電、apr COROLLA Axioが巻き込まれクラッシュ! こちらも波乱の展開となる。

 代わってリードを奪ったのはJIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430だが、わずかに濡れたコンディションで一気に追い上げてきたHANKOOK PORSCHEがトップを奪取。#86 JLOCランボルギーニRG-3が3番手で続く。

 この中でJIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430が先にストップをこなすが、中盤ラジエターからの液漏れで後退。また、トップを守り続けていたHANKOOK PORSCHEもリヤのみのタイヤ交換を行ったが、またもタイヤ無交換作戦をみせたM7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7がトップを奪回! そのままトップを守りきり、M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7が嬉しい開幕勝利。シビックレースでも優勝していた谷口信輝は、Wポール&Wウインとなった。

 2位には序盤から好調なペースで追い上げてきたアップスタートMOLA Zが入り、横溝直輝/阿部翼の新コンビが幸先良く表彰台を獲得。前年王者のウェッズスポーツIS350が最後尾から追い上げてきたマッハGOGOGO車検408Rを抑え3位となった。

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