日産自動車は29日、ニッサンのモータースポーツ活動を担う事業会社であるニスモのブランドを拡大し、モータースポーツ活動で得られたチューニング及び高性能化ノウハウをニッサンの市販車に適応していくと明らかにした。

 この計画で、ニスモはニッサンの商品ラインナップの高性能バージョンを揃えるとともに、性能向上部品とアクセサリーのラインアップを拡充していくという。発表されたプレスリリースによれば、「ニスモブランドの拡大計画は、ニスモの名称が、日産の主力車種に対する高性能プレミアム・スポーツバージョンの代名詞になることを狙いとしています」という。

 さらに、このニスモブランド拡大計画のもう1つの柱として、ニスモはこれまで長年居を構えてきた大森から、グローバル本社を横浜市鶴見区に移し、専用設計された新社屋で2013年はじめから稼働させる予定だという。

 これまでモータースポーツ活動の一方でニスモの市販車における取り組みは、ZやGT-Rのコンプリートカーなどが中心となっていたが、今後はより変化していくという。まずは、30日から開幕する東京モーターショーで公開される『ジューク・ニスモコンセプト』だ。ニスモ独自のパールホワイトに赤いハイライトが入れられ、チューンされたサスペンション、高出力化した1.6リッター直噴ターボエンジン、ボディキットを装着している。

 ニスモの宮谷正一社長は、「ニスモは、日産車のワクワク感と革新性を一層高めています。今後は、日産の他の商品ラインアップにもそのスタイルとワクワク感を注入していきます」と今後の展開について語る。また、カルロス・ゴーン日産自動車社長も「ニスモは、2011年に参戦した全てのレースカテゴリーにおいて勝利を収めました。これほど顕著な戦績を収めたのは今年が初めてのことです。今はまさに、日産のレーシングドライバーがサーキットを走る度に楽しんでいることを一般のドライバーにも経験していただく好機です」と語る。

「当社は、ニスモの情熱とワクワクする走りの楽しみを日産の主力車種にも盛り込んでいくことを狙いとしており、今回のモーターショーに出展するジュークニスモコンセプトはそのポテンシャルを具現化したものです」

 新しいニスモ鶴見グローバル本社は、レース活動と高性能バージョン車開発の両方の優秀性を兼ね備えたグローバルセンターになるという。レーシングカーのメンテナンスに加え、一般向け車両の点検・整備を行うための広いメンテナンスエリア、歴代のニスモレースカーと市販車が展示されるヘリテージエリアを備えるほか、ファン向けイベントも開催するという。

 これまでの大森の拠点は、『大森ファクトリー』として性能向上部品やニスモコレクションアイテムを購入することができることになるという。

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