May 17 2014, QUALIFYING
Japanese Championship SUPER FORMULA Series Round 2

日本
富士スピードウェイ

シリーズ初開催となる2レース制の予選で
#1 山本尚貴選手がレース1の8番グリッド
レース2の7番グリッドを獲得

2014年5月17日(土)・予選
会場:富士スピードウェイ(4.563km)
天候:晴れ
気温:23℃(14:00時点)
路面温度:38℃(14:00時点)
コースコンディション:ドライ

 5月17日(土)、静岡県・富士スピードウェイにおいて、2014年全日本選手権スーパーフォーミュラ シリーズ第2戦の公式予選が開催されました。

 本年よりスーパーフォーミュラの車両規則が一新されたことを受け、Hondaは環境に優しいダウンサイジング・コンセプトを採り入れた2リッター直列4気筒直噴ターボエンジン「HR-414E」を新たに開発し、4チーム8台に供給しています。また、今シーズンからシャシーはイタリアのダラーラ社製「SF14」が採用された結果、スーパーフォーミュラはエンジン、シャシーともに全く新しいマシンに生まれ変わりました。

 新型車両で競われる2戦目となる本大会は、シリーズ初となる2レース制で開催されます。このため、レース1は25周/114.075km、レース2は35周/159.705kmと、およそ250kmで競われる通常のシリーズ戦よりも短いレース距離となります。なお、予選は3段階のノックアウト方式で行われ、全19台が出走するQ1の上位14台がQ2に進出し、Q2の上位8台がQ3に進出します。このうち、レース1のスターティンググリッドはQ1の結果で決定しますが、レース2のスターティンググリッドは、1~8番手はQ3の結果、9~14番手はQ2の結果、そして15~19番手はQ1の結果に基づいて決めます。

 本日の静岡県地方は快晴で、多少風が強いものの、絶好のレース日和となりました。

 午前9時50分に始まったフリー走行では、セッション前半で決勝レースを見据えたセッティング作業を、そして残り7分ほどとなったセッション終盤で予選アタックを見据えたシミュレーション走行を行うチームが大多数を占めました。ここでHonda勢のトップに立ったのは、5番手となった#40 野尻智紀選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)で、以下、#1 山本尚貴選手(TEAM 無限)は7番手、#10 塚越広大選手(HP REAL RACING)は13番手、#32 小暮卓史選手(NAKAJIMA RACING)は15番手、#2 中山友貴選手(TEAM 無限)は16番手、#41 武藤英紀選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は17番手、#31 中嶋大祐選手(NAKAJIMA RACING)は18番手、#11 ヴィタントニオ・リウッツィ選手(HP REAL RACING)は19番手となりました。

 20分間で競われるQ1は午後2時15分に始まりました。このセッションも前半でマシンの感触を確かめた後、残り8分ほどとなったところで本格的なアタックが開始されました。この結果、1分23秒956を記録して8番手になった#1 山本選手がHonda勢のトップに立ちました。以下、#10 塚越選手は11番手、#31 中嶋選手は12番手、#40 野尻選手は13番手、#41 武藤選手は15番手、#2 中山選手は16番手、#11 リウッツィ選手は18番手、#32 小暮選手は19番手となりました。

 これでレース1のスターティンググリッドが確定するとともに、#1 山本選手、#10 塚越選手、#31 中嶋選手、#40 野尻選手の4名がQ2に進出することが決まりました。

 7分間で行われたQ2は、各車ともセッションの開始直後からタイムアタックを行いました。この結果、1分23秒396で6番手と健闘した#1 山本選手がHonda勢では最上位となったほか、#40 野尻選手は1分23秒984で12番手、#10 塚越選手は1分24秒354で13番手、#31 中嶋選手は1分36秒733で14番手となりました。この結果、Hondaドライバーでは#1 山本選手のみがQ3に進出することとなりました。

 予選の最終セッションとなるQ3で#1 山本選手は1分23秒234を記録して7番手となりました。この結果、レース2では#1 山本選手が7番グリッド、#40 野尻選手が12番グリッド、#10 塚越選手が13番グリッド、#31 中嶋選手が14番グリッド、#41 武藤選手が15番グリッド、#2 中山選手が16番グリッド、#11 リウッツィ選手が18番グリッド、#32 小暮選手が19番グリッドからスタートすることが決まりました。

 明日は、レース1のスタートが午前10時5分に、そしてレース2のスタートは午後2時30分に切られます。

コメント
佐伯昌浩(Masahiro Saeki) | 「HR-414E」開発責任者
「開幕戦で全く新しいエンジンを投入した結果、制御系で改良すべき点も分かってきたので、今回はマッピングを全面的に入れ替えました。ただし、ドライバビリティの面ではドライバーの好みと合っている場合もあれば、合っていない場合もあって、今はそれらの調整を行っているところです。毎セッション、毎セッション、どんどん改良を行っているのでライバルとの差も次第に縮まってきています。現状、ピークパワーの面ではライバルとほぼ横並びなので、引き続きドライバビリティの改善を図りながら、明日も上位入賞を目指して最善を尽くします」

山本尚貴選手(レース1:8番手、レース2:7番手 #1 TEAM 無限)
「開幕戦ではQ3に進めなかったので、今回はまずQ3進出を目標にして戦いました。前回に比べると車体もエンジンもかなり向上した部分があるので、これらを実現してくれたチームとHondaには素直に感謝しています。ただし、ライバルにはまだ大きく離されているので、現状をきちんと把握したうえで、みんなで改善できるように努力していきたいと思います。明日は2レース制となること、また気温が開幕戦よりも高くなるため、前回とは異なる図式の戦いになると予想されますが、そうした中でも臨機応変に対応し、1つでも上のポジションを目指してがんばります」

塚越広大選手(レース1:11番手、レース2:13番手 #10 HP REAL RACING)
「今回は金曜日にも走行セッションが設けられましたが、僕たちはここでトラブルが起きたため、ほとんど走れませんでした。このとき予定していたメニューをこなすことができれば、もう少し上のポジションが手に入ったと思います。レースシーズンはあっという間に終わってしまうものなので、急いで対応しなければいけない部分もあります。しかしだからといって、焦って目標を見失ってもいけないので、最終的にきちんとした結果を出すことを目標に、一歩一歩前進していきたいと考えています。開幕戦ではトラブルも起きましたが、レース中はいい走りができたので、あれを再現できれば自分なりのベストが出せると思います」

野尻智紀選手(レース1:13番手、レース2:12番手 #40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「今日の予選では細かなトラブルも出てしまいましたが、マシンの仕上がりがいいことを考えると、やはりライバルにはまだ差をつけられていると思います。それでも山本選手はQ3に進出しているので、僕はコンマ1秒からコンマ2秒ほど離されているようです。差がついている理由の中には自分自身の問題もあるはずなので、そういった部分はもっとがんばらなければいけないと考えています。明日の決勝レースは距離が短いので、おそらく最初から最後までずっと全開で走ることになるでしょう。そうした中で、ドライバーとしての仕事を最後までしっかり果たしたいと思います」

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