今シーズン限りでスーパーGT300クラスの参戦を終了したホンダCR-Z GTの“ラストラン”イベントがホンダのサンクス・デイで行われた。

 2012年の途中から“レーシングハイブリッドシステム”を搭載するマシンとしてGT300クラスに参戦を開始したCR-Z GTは、デビュー2戦目で早くもポールポジションを獲得すると、翌2013年には第3戦セパンで高木真一と小林崇志のARTA CR-Z GTが初の優勝を達成。さらには、武藤英紀と中山友貴組のMUGEN CR-Z GT(TEAM無限)がこの年ダブルタイトルを果たすなど、これまで6度のポールポジションと4回の優勝を成し遂げ、近年実力が拮抗するGT300の世界でハイブリッドレーシングカーとしての確かな実績を残した。

 この日のラストランイベントでは高木真一がARTA CR-Z GTに乗り込み、最後のコースイン。大勢のファンに見守られながら惜しむようにもてぎのロードコースを味わった高木とCR-Z GTは、チームメイトの小林崇志と武藤英紀、中嶋大祐、野尻智紀に最後迎えられ、そのエンジンをオフ。5人もそれぞれにこれまでの思い出と感謝の言葉を口にした。

 CR-Z GTのラストラン後は、スーパーフォーミュラとスーパーGTという国内最高峰の2台が5チームに分かれてスペシャルレースを開催。すると、CR-Z GTのラストランからは一転、本気モードのバトルが繰り広げられ、スーパーフォーミュラでは塚越広大(REAL RACING SF14)と小暮卓史(DRAGO CORSE SF14)が1コーナーで何度もトップを奪い合うなど序盤から白熱。

 続くスーパーGTでも同じチームの塚越からバトンタッチを受けた武藤英紀(KEIHIN NSX CONCEPT-GT)がトップでコースに戻るも、2周目にはEpson NSX CONCEPT-GTのベルトラン・バゲットがすぐにトップを奪取。さらにその後は松浦孝亮のARTA NSX CONCEPT-GTも加わり、迫力の3ワイドに持ち込むなどスタンドで見守るファンを大いに沸かせた。

 最後は5台全車が横一列になり感動的なチェッカーを受けたが、優勝は山本尚貴とチームを組んだ伊沢拓也のRAYBRIG NSX CONCEPT-GTのものに。直後のインタビューではスーパーフォーミュラの塚越にジャンプスタートの疑惑がかけられる一悶着も起きたが、トップチェッカーを受けたドライバーが全員にジュースをおごるこという申し合わせもあって無事に一件落着(?)。その発案者だった優勝ドライバーの伊沢が最終的には墓穴を掘るというオチも付いてスペシャルレースは盛況のうちに幕を閉じた。

本日のレースクイーン

根岸しおりねぎししおり
2026年 / スーパーGT
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