TOCHIGI Le Beausset Motorsports

F3
http://www.lebeausset-motorsports.com

ホームコースのもてぎで、2戦連続表彰台へ!
ともにファステストラップを記して速さをアピール

全日本F3選手権第10・11戦
8月23~24日
ツインリンクもてぎ
4.801km

予選
8月23日(土)
天候/晴れ コース状況/ドライ

 金曜日の専有走行の1回目に、いきなり波乱が。1時間半に及ぶセッションの大半を、エンジントラブルのため走れなくなってしまう。しかし、メカニックによる懸命な修復によって、2回目の開始直後に走行を再開。遅れを取り戻すべく、必死に周回を重ねていく。幸い、持ち込みのセットがコンディションと完璧にマッチしていたこともあり、すべてのメニューを試すまでにはいたらなかったものの、エアロの微調整だけでも好感触を得られ、このセッションではトップからコンマ1秒と遅れぬ、1分50秒916を記録する。

 しかし、ターゲットタイムは予選において上方修正される。というのも残暑の厳しかった金曜日よりも、土曜日は上空に雲もかかるようになり、温度が低下。特に路面温度は10度以上も下がっていた。もちろん狙っていったのはポールポジションと49秒台。しかし、1回目はことごとく不運に見舞われる。都合2回のタイムアタックは、最初が青旗に気づかぬ車両に行く手を阻まれ、最後にいたってはレコードラインをトレースしているにもかかわらず、S字で並走する車両があってブレーキを踏まざるを得ず、まともにアタックすることができなかった。結局、49秒419を記録するに留まり、3番手となったばかりか、前回のレースでの接触によるペナルティとして3グリッド降格が命じられていたため、第10戦の決勝レースには6番手から挑むことに。

 だが、気持ちをしっかり入れ替えて挑んだ予選2回目は、アタック1周目から49秒771に入れてトップに立ち、次の周には49秒242にまで短縮を果たしてみせる。1周のクールダウンを挟んで、もう一発だめ押しをはかろうとするも、49秒274でさらなる更新は許されなかった。とはいえ、トップは揺るがず、5回目のクラストップから第11戦の決勝レースに挑むこととなった。

決勝1
8月23日(土)
天候/晴れ コース状況/ドライ

「どうも天気は崩れるらしい……」、そんな話題がパドックに飛び交ったものの、決勝レース第10戦のスタート進行が始まっても、そんなムードは皆無。天気予報は久しぶりに、ありがたい方向で外れてくれた。14周で争われるレースは、13時35分に開始。レッドシグナルのブラックアウトと同時に、まず1台をかわし、もう1台を1コーナーで。オープニングラップで4番手に上がったばかりか、2周目にはS字のアウトから、もう1台を抜いて早くも3番手に浮上する。その後も2番手と競り合いながら、徐々にトップとの差を詰めていく。

 そして終盤に入ると、トップ争いは三つ巴へと変化。勢いも十分だっただけに、そのままトップ浮上も期待されたものの、序盤の激しいプッシュが響いたのか、すでにタイヤは限界に達していた。苦しい展開ながらマシンを左右に揺らし相手のミスを誘うべく揺さぶりをかけるなど最後まで攻めるもそのままの3位でフィニッシュ。それでも6周目にはファステストラップを記録し、貴重な1ポイントも加えることとなった。

決勝2
8月24日(日)
天候/曇り コース状況/ドライ

 日曜日になると望みたくはなかったものの、金曜日のような強烈な暑さが戻ってきた。増して第11戦の決勝レースは、第10戦より6周も多い20周での戦い。より過酷な、そしてよりタイヤマネージメントの重要なレースになるのは必至であった。第10戦ではファステストラップを記録したように、アベレージそのものは悪くなかっただけにスタートでポジションをキープできれば、そのまま逃げ切れる可能性は十分あった。しかし、久保のスタートも決して悪くなかったものの、それ以上に2番手のドライバーのダッシュが鋭く、1コーナーを2番手で通過。それでも大きく遅れを取ることなく食らいつき、オープニングラップのヘアピンでしっかり合わせて、続くダウンヒルストレートでスリップストリームから抜け出して横に並びはしたが、90度コーナーでインを固められて逆転ならず。5周目の1コーナーでもインを刺そうとするが、固いガードに阻まれ、またしてもオーバ―テイクは許されない。続く6周目にはファステストラップを記録するも、抵抗を許されたのは、それから数周。予想以上に早かったタイヤのグリップダウンによって後続の接近を許し、激しいバトルは観客の視線を釘づけとするも、なんとか最後まで抑え切り2位でフィニッシュとなった。

 次回のレースは9月27~28日、スポーツランドSUGOが舞台となる。久保にとってフォーミュラでは初めて挑むものの、今年併せて出場している86/BRZレースでは今季初入賞も果たした、自ら得意と語るコース。相性の良さがF3でも証明されるか、大いに注目される。

チーム監督 坪松唯夫
走行初日のエンジントラブルは予期せぬものだったが、乗せ換えたエンジンも好調で予選には自信を持って臨めた。予選では良いポジションに着けられたが、決勝のスタートで全てが決まってしまった。チャンピオンシップを考えると残り4戦はポイント的に厳しい戦いとなるが最後まで攻めるレースをする。

Driver 久保凛太郎
予選は対照的な結果になって、1回目はクリアラップが取れず悔しいかたちになって、前回のペナルティで3グリッド降格があったので6番手からのスタートになったのに対し、2回目は正直あまりタイムが出た感じではなかったのですが、トップになれて良かったという感じでした。最初のレースでは表彰台まで追い上げ、さらに上を目指しましたが、タイヤが後半きつくなってしまいました。次のレースではスタートも自分としては悪くなかったのですが前に出られてしまい、1周目に無理してでも逆転しようと思ったのですが抜けませんでした。結局、そのタイヤもレース半分で苦しくなってしまって追い上げることができませんでした。次のSUGOはフォーミュラでは初めて走るコースですが、去年から走っている86レースでは得意な、しっかり成績を出せているコースでもあるので、イメージトレーニングをしっかりして、F3との共通点をひとつでも見つけられるよう準備します。

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