全日本F3選手権は28日、第11戦決勝レースが岡山国際サーキットで開催され、ポールポジションからスタートした山下健太(PETRONAS TOM’S F312)は、またも高星明誠(B-MAX NDDP F3)に1コーナーでかわされ、そのまま逃げ切りを許すことに。しかし、2位となった山下はニック・キャシディ(PETRONAS TOM’S F314)に代わって、ランキングトップに躍り出ることになった。F3-Nでは今度こそミスのないスタートを決めた、小河諒(KeePer TOM’S F306)が圧勝。8勝目を挙げて、チャンピオンに王手をかけた。

 専有走行の行われた金曜日は終日雨、そして土曜日は一日曇り空だったが、日曜日はサーキット上空に青空が広がって、むしろ汗ばむぐらいの天気となっていた。決勝レースの直前に行われたGTアジアのスケジュールが乱れたこともあり、スタート進行の開始が30分遅れたものの、コンディションに大きな変化がなかったのは何よりだった。

「今日もポールポジションですし、今度こそちゃんとスタートを決めないと」と語っていた山下だが、「昨日の車載映像を見て、しっかり復習していました」という高星にまたしても1コーナーでインを刺され、逆転を許してしまう。その後方ではキャシディ、ルーカス・オルドネス(B-MAX NDDP F3)と福住仁嶺(HFDP RACING F312)がポジションキープで続き、ここまでの5台で早々とトップグループが築かれることになった。均衡状態が続いたまま周回が進むなか、4周目から3周に渡ってセーフティカーランが行われることに。F3-Nのアレックス・ヤン(KRC Hanashima Racing)がコース脇にストップしたためだ。

 リスタート後に順位を入れ替えたのは、4番手のオルドネスだった。「狙っていたから、リスタート前にタイヤには熱をしっかり入れておいたんだ」と、ストレートでキャシディに迫った後、2コーナーで完全に前へ出ることに成功。第10戦に引き続き3番手へと躍り出る。ただし、この間にトップを争う、高星と山下との差は広がっていた。

 一騎討ち状態となったトップ争いは、中盤になってまたファステストラップ狙いに転じることに。それまでの1分25秒台から、高星、山下ともに1分24秒台のタイムをマークしていくが、この勝負は再び山下に軍配が上がった。だが、肝心のトップ争いは前戦に続いて動かず、またしても高星が逃げ切りに成功。これで高星は2連勝、今季3勝目をマークした。

「スタートでまた前に出られて、序盤のうちにギャップが作れそうだったんですが、SCが入った時にゼロになるという不安もありました。でも、また引き離せて良かったです。連勝は嬉しいですが、後半のペースでは山下選手に負けていたので、そのあたりは今後の課題。次回の富士ではポールもファステストラップも獲れるよう、頑張ります」と高星はレース後に語った。

 そして山下も2戦連続で2位に。また、キャシディが2戦とも表彰台に上がれなかったこともあり、ランキングが大きく動くことになった。ランキングトップには山下がつけ、キャシディを4ポイント差で従えることに。高星もまたキャシディに1ポイント差で肉薄している。

 一方、F3-Nでは小河がしっかりスタートを決めて、トップでレースを開始。SCランで3秒以上に広がっていたリードを失うも、リスタート後にも何事もなかったかのように差を広げ続けていく。最後までアクセルを緩めず走り続けた結果、なんと27秒差の圧勝に。これで8勝目を挙げて、早ければ次回の富士大会で、チャンピオンが決まる可能性さえ出てきた。

「今までタイトルのことは、ほとんど意識せずにいたんですが、昨日の黒星で1点の重みをすごく考えるようになりました。次の富士で決められるよう、1点を絶対に落とさないようにします」と優勝した小河は語った。

 逃げる小河とは対照的に、激しいバトルを繰り広げたのが三浦愛(EXEDY RACING F307)とDRAGON(B-MAX Racing F308)だった。10回目の3位獲得を少しでも先延ばしにしようと、ニュータイヤを温存し、このレースで初めて投入したDRAGONは三浦愛にプレッシャーをかけ続けたものの、逆転までには一歩及ばず。最後はDRAGONを振り切った三浦愛が2位を獲得している。

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