全日本F3選手権第14戦は20周の決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートした井口卓人(PETRONAS TOM'S F308)が第13戦に続く勝利を飾った。2位は安田裕信(ThreeBond)、3位はケイ・コッツォリーノ(TODA FIGHTEX)だった。Nクラスは山本尚貴(HFDP)が5連勝を飾っている。
好天の下迎えた全日本F3選手権第14戦。レーススタート前には多数のセレモニーが行われ、賑やかな雰囲気でのスタートとなった。
迎えたスタートでは、地元の大応援団が見守る中、ポールポジションからスタートを決めた井口がトップで1コーナーへ。続いてマーカス・エリクソン(PETRONAS TOM'S F308)、国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)が続くが、もつれるように1コーナーに飛び込んだ2台は揃ってコースオフ。Nクラスの後方集団に飲み込まれてしまう。
これで井口がトップ、安田、コッツォリーノと続く展開に。井口は3周目には2秒のリードを後方に対して築き、さらにファステストラップをマークしながら逃げを打つ。一方、ポジションを落としたエリクソン、国本はNクラスのマシンをかき分けながら前を追う。
結局井口はそのまま安田との差を完全にコントロールしそのまま優勝。第13戦から連勝を飾るととともに、地元九州でのレースで2戦連続ポール・トゥ・ウイン、両戦ともファステストラップをマークするという完全勝利を成し遂げた。2位は安田、3位は嵯峨宏紀(DENSO・ルボーセF308)の追撃を振り切ったコッツォリーノとなった。エリクソンは6位、国本は7位でフィニッシュした。なお、井口は今回の連勝でポイントランキングでも首位に浮上している。
一方、Nクラスでは2番手スタートの佐藤公哉(NDDP EBBRO)がスタートで出遅れ、山本、アレキサンドレ・インペラトーリ(ACHIVEMENT by KCMG)、小林崇志(HFDP)と続く展開に。トップ3の順位はそのままチェッカーまで変わらず、山本が5連勝。この結果で山本は2009年のNクラス王者を決めてみせた。