全日本F3選手権第7戦は、富士スピードウェイで15周の決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートした国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)が優勝。2位にマーカス・エリクソン(PETRONAS TOM'S F308)、3位に井口卓人(PETRONAS TOM'S F308)が入り、トムス勢がまたも表彰台を独占した。
15時を過ぎたあたりから、かなり涼しくなった富士スピードウェイで行われた第7戦決勝レース。迎えたスタートでは、ポールポジションからスタートした国本がイン側のエリクソンを激しく牽制。その間隙を突いて、3番手スタートの井口がエリクソンと競るが、さらにその間を抜けてきたのが5番手スタートの嵯峨宏紀(DENSO・ルボーセF308)。嵯峨は2番手に進出する。一方、4番手スタートの安田裕信(ThreeBond)はマシン後方から白煙が発生、リタイアとなってしまった。
トップの国本が逃げる一方で、2番手の嵯峨には後方からエリクソンが猛プッシュ。3周目の1コーナーでエリクソンの先行を許してしまう。しかし、嵯峨は後方に迫った井口には抜かせまいと奮闘。粘りをみせるが、8周目のコカコーラ・コーナーで井口がインを突き3番手に。嵯峨の後方には、さらにケイ・コッツォリーノ(TODA FIGHTEX)が迫った。
国本は、その後エリクソンとのギャップをコントロールしそのままトップで15周を走りきりチェッカー! 2位エリクソン、3位井口となり、またもトムスが表彰台独占。国本は第6戦から続き連勝を飾った。嵯峨はコッツォリーノから4位を守りきりフィニッシュした。
Nクラスは、序盤でトップに立った山本尚貴(HFDP)がアレキサンドレ・インペラトーリ(ACHIEVEMENT by KCMG)との差をコントロールし優勝。3番手争いは、千代勝正(NDDP EBBRO)と関口雄飛(EBBRO AIM F307)の争いになるが、1コーナーで2台は接触、その後関口は小林崇志(HFDP)に抜かれ、HFDPが1-3フィニッシュとなった。