2011 AUTOBACS SUPER GT Round.5
40TH INTERNATIONAL Pokka GT SUMMER SPECIAL
2011.8.20 sat, 8.21 sun / SUZUKA CIRCUIT
Race Report : Yuya Sakamoto
わたくし、坂本祐也は、2011年SUPER GT シリーズへ、昨年に引き続き、Team JLOC(Japan LamborghiniOwner's Club)から、カーナンバー86、JLOCランボルギーニRG-3のドライバーとして参戦しております。パートナーは過去にGT300クラスシリーズチャンピオンを獲得した実績を持つベテランの青木孝行選手です。
Team JLOCに加入させていただき、今年で3年目となります。今シーズンも折り返し地点に差し掛かっていますが、初優勝を目指して、日々精進して取り組んでいく所存でございます。
今シーズンの参戦にあたり、TeamJLOCをはじめ、多くの皆さまのサポートに感謝申し上げます。そして今後とも引き続きご支援、ご指導を賜りたく、心よりお願い申し上げます。
チームエントラント名 : JLOC
車名 : JLOC ランボルギーニRG-3
カーNO. : 86
ドライバー : 坂本 祐也
青木 孝行
タイヤ : YOKOHAMA
予選
事前に行われた、鈴鹿での合同タイヤテストでは、トップタイムをマークし、セットアップも含めて大きく前進することが出来た。
レースウィーク土曜、午前のフリー走行では走り始めてすぐにドライブシャフトのトラブルにより貴重な時間を失ってしまうことに。青木、坂本両ドライバー共に満足な周回をこなすことが出来なかった。迎えた予選。今回はノックアウト方式のため、一回目の予選では両ドライバーの基準タイムクリアと、次のセッションに残るためには16位以内に入る必要がある。
Q1:両ドライバー共に2分7秒台を記録し、7位で一回目の予選をクリア。
Q2:1時間以上のインターバルを挟み、行われたQ2。直前に降りだした雨が、路面をあっというまに濡らし、ウェットコンディションへ。ここでも86号車は順調で、青木選手のドライブにより、4番手タイムを記録。Q3進出を決めた。
Q3:勝ち残った10台で争われ、上位を狙ったが、アタックラップ1周目のデグナーコーナーで、姿勢を乱しコースオフ。コースには復帰するも、コースオフした際に左リアバンパーを破損。オレンジボールも出てしまい緊急ピットイン。メカニックの迅速な対応により、修復を終え、いざコースへ。GTAのテクニカルマーシャルのゴーサインを確認し、マシンをピットアウトさせようとしたその時、コースマーシャルの判断はNO。コースマーシャルと管制室との無線でのやり取りがうまくいっておらず。結局、ゴーサインが出たのはセッション終了2分前。これではアタックすることが出来ないため、その時点でQ3は終了。
アタックラップが出来ないまま、10位のポジションで終える事となってしまった。マシンの状態が良かっただけに、非常に悔しい予選となってしまった。
決勝
今大会は500kmレースで、2回以上のピットストップ(要ドライバー交代)が義務付けられた。目まぐるしく変わる天候にどう対応するか。レースの流れを優位に進めていく重要なカギとなってくる。
雨が落ちる中、全車ウェットタイヤでのスタート。10番手からスタートをした86号車は、青木選手のドライブで上位を伺う。しかし、ラップタイムが伸びず、徐々に順位を下げてしまう。青木選手からの無線で、リアの極度なグリップ丌足と室内のガソリン臭を訴え、緊急ピットインの可能性が出てきてしまった。この時点で16位。そこから、少しずつマシンのバランスもよくなり、序盤早々のピットインは免れたが、一度下げてしまったポジションを挽回するのは、そう容易なことではない。
バトンを受け継いだ坂本は、ウェット路面をプッシュして順位挽回を狙う。途中、セーフティカーが入り、これでトップから周回遅れとなってしまった。リスタート後は、とにかく前にいるマシンを抜かなければと、さらにプッシュし、数台のオーバーテイクに成功。一旦止んだ雨に、路面も少しずつではあるが乾いていく方向に。最終スティントの青木選手に再び変わる時には、10位までポジションを挽回していた。ハーフウェット路面ではあったが、スリックタイヤをチョイスしていたライバル達はラップタイムを大幅に上げていた。86号車も最後はスリックタイヤをチョイスし、ゴールまで突き進んだ。ラップタイムもよく、追い上げに期待がかかったが、前車との差は予想以上に大きく、結果、10位でチェッカーを受けた。
序盤のペースが悪いという点は、実は前戦のSUGOラウンドの時にも見られ、その原因が今大会で明確に発見することができた。これは86号車にとって大きな収穫でもあり、次戦に向けて、大きく進歩する1つの明るい材料となった。これまでの5戦、思うような結果を残すことは出来ていないが、マシンの悪い膿出しは完了。セットアップも鈴鹿の合同テストからだいぶいい方向へと進んできた。これで戦える準備は整ったと信じたい。次戦の富士ラウンドから3レース、すべて表彰台に上る意気込みで、戦っていきたい。
