11月1日〜2日に、タイのチャーン・インターナショナル・サーキットで開催されたタイランド・スーパーシリーズのスーパーカークラスのレースで、大嶋和也がドライブしたトヨタ・チーム・タイランドのGT300マザーシャシー使用トヨタ86プロトタイプが、2レースを制覇した。

 スーパーGT300クラスでのものづくりを育てるため、GTアソシエイションが開発したGT300マザーシャシーは、トヨタ86のボディをまとい8月の鈴鹿でお披露目。その後9月に岡山国際サーキットでシェイクダウンされた後、タイに空輸されトヨタ・チーム・タイランドからスーパーGT第7戦タイに参戦した。

 このレースではマイナートラブルに見舞われながらも、土屋武士/ナッターウッド・シャロエンスクハワタナのコンビできっちり完走を果たしたGT300マザーシャシーは、他のGT300マシンと別れそのままタイに置かれ、11月1日〜2日に開催されたタイ・スーパーシリーズに参戦した。

 スーパーGT同様ブリーラムで開催されたレースのために、トヨタ・チーム・タイランドはGT500ドライバーの大嶋を招聘。大嶋はその期待に応え、難しいコンディションながらまずはレース1のポールポジションを獲得。童夢の中村卓哉エンジニアをはじめ、スーパーGT経験のクルーがGT300マザーシャシーのポテンシャルを発揮してみせた。

 迎えた1日のレース1。ポルシェ911 GT3Rやランボルギーニ・ガイヤルドGT3 FL2等のGT3カーがひしめく中で、GT300マザーシャシーの強力なライバルとなったのは、トーマス・エンゲが駆ったライター・エンジニアリング製作のシボレー・カマロGT3。序盤、大嶋はパワーに優るGT3勢に先行された。

 しかし、コーナリングの良さを活かし大嶋はギャップを詰めると、12周目にエンゲをかわしトップに浮上。GT300マザーシャシーに初勝利をプレゼントした。さらに、予選のセカンドベストでグリッドが決定したレース2でも、4番手からスタートした大嶋は、エンゲ駆るカマロがリタイアを喫すると、先行するポルシェ、ランボルギーニをかわし優勝。連勝を果たしている。

 GT300マザーシャシーは2015年に向けて、すでに複数チームが導入を決めているという。今回ポテンシャルを発揮したことにより、その車種とともに非常に楽しみな存在と言えそうだ。

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