2012全日本選手権 フォーミュラ・ニッポン 第4戦富士スピードウェイ
レースレポート
7月15日(日)天気:曇り時々雨
◇昨日からの不安定なコンディションが続き、朝から雨が降ったり止んだりと慌ただしい1日となった決勝日。朝のフリー走行はWETコンディションで小暮が9番手、大祐12番手で終えた。一時、晴れ間が見えた時間もあったが、レース開始時間に向けてまたもや雲行きが怪しくなる。
スタート進行が始まる頃から雨が降り出し、路面はWET状態。まるで昨日のQ3と同じような路面コンディションとなった中、3号車以外全車DRYタイヤでスタートを切った。大祐、小暮共まずまずのスタートを見せるもアウト側に進路を取った大祐は1コーナーで前車に詰まり順位を落としてしまう。相変わらず小雨が降ったり止んだりの状態の空から強い雨が降り出し、何台かWETタイヤに交換するためピットに戻ってきた。小暮もこのタイミングでWETタイヤに交換。大祐はそのままドライタイヤで走行を続け38周目ルーティンのピットイン。ガス補給のみでコースに戻るもWETタイヤに交換した何台かに先行されてしまう。小暮、大祐共に滑りやすい路面で懸命に前車を追い上げ、何台かパスして小暮10位、大祐11位でチェッカーを受けた。
◇観客動員数:
7月14日(土)予選9,500人
7月15日(日)決勝17,700人
◇コメント
チームディレクター:藤井一三
「レースを観戦に来られたお客さんには、抜きつ抜かれつの最後まで面白いレースだったのでは?と思います。が、しかしまだまだ当チームのマシンは上位のマシンに比べ戦闘力が不足しているようです。後半戦に向けて何とか戦闘力をアップして茂木のレースに臨みます」
#31 ドライバー 中嶋大祐
「天候が不安定で、難しいレースになりました。僕たちはスリックタイヤのまま走り続けましたが、結果的にはわずかの差でウェットタイヤの方が有利だったかもしれません。結果は11位でしたが、レースの序盤には小暮さんやロイックといった経験のある選手と良いバトルが出来ていい経験になりました。燃料が重い時のペースはまだ改善が必要ですが、ベースとなるセッティングは今週末良いものを見つけることが出来たので、次のレースが今から楽しみです」
#32 ドライバー 小暮卓史
「スタートは悪くなくてポジションキープとなりました。1コーナーでタイヤ同士の接触がありつつも1周目にポジションを上げることができ、前をプッシュしながら周回を重ねました。途中、タイヤにフラットスポットが出来、雨も降り出したのでそのタイミングでウェットタイヤに交換しました。交換後、16号車を追いかけてペースを上げることができオーバーテイクできましたが、次に40号車を追いかけている際にドライ寄りにコンディションが変化しスリックタイヤの2台にパスされてしまいました。その後はなんとかタイヤが厳しいなかでしたが走り切り、10番手でチェッカーを受けました。予選から大変苦しい状況で流れがよくなかったのですが、決勝に向けてセッティングを繰り返していくうちに次戦もてぎに向けては手応えのあるセッティングの1つが見つかりました。ここのところ、苦戦していましたが、次回はこのデータをもとに着実に予選上位を狙っていい走りをしたいと思います」
中嶋悟総監督
「まずは予選で大祐は初のQ3進出をすることができ、少し光が見えたという印象です。しかし、小暮は予選結果13位と苦しい流れを引きずってしまいました。本番は非常に変わりやすい難しいコンディションのなかで2台とも頑張って走り続けましたが、残念ながら10位、11位という結果に終わってしまいました。このレースも多くのご声援をいただき、ありがとうございました。また次戦頑張ります」
◇第5戦は8月4日、5日にツインリンクもてぎにて開催されます。
