JAF Grand Prix SUPER GT & Formula NIPPON
FUJI SPRINT CUP 2011, Final Race #1 2011.11.12
AUTOBACS RACING TEAM AGURI Race Report
8 ARTA HSV-010
小林スタート出遅れる
武藤、明日は最後尾から巻き返しを
昨日延期となった第2レースの予選が本日の8時前から行われた。
天候は晴れていたが、路面は昨日の雨が残って濡れていてレインタイヤかドライタイヤのチョイスに迷った。しかし先に行われた300クラスの予選でタイムを出 しているマシンはレインタイヤを履いていたので、チームはレインタイヤで予選に挑んだ。予選に出走した武藤は昨日走行が出来なかったため、この予選が週末最初の走行となった。武藤はタイヤに熱を入れながら走行を重ねたが、このコンディションにセットが合わず、15位で予選を終えた。
午後に行われたGT500の第1レースは小林がスタートでエンジンストールしてしまい、最後尾まで順位を落としてしまう。前車の脱落もあり、6周目には11番手まで順位を上げた。17周目までに10位まで順位を回復したが、そのままチェッカーとなった。
鈴木亜久里監督のコメント
「第2レースの予選は残念な結果になっちゃったけど、明日の決勝で挽回したいね。第1レースの決勝はスタートが全てだったね。予選のポジションが悪く無かっただけに、ポジションアップを期待していたんだけどね。」
伊与木エンジニアのコメント
「予選はドライで行くか、レインで行くか迷いましたが、前に行われた300の予選では殆どのマシンがレインタイヤで好タイムを出していたので、レインタイヤで武藤を送りだしました。しかし、難しいコンディションでバランスが向上せず、15位という残念なポジションで予選を終えてしまいました。第1レースの決勝ですが、スタートの練習はうまくいってたのですが、本番でエンストしてしまいましたね。1周目で最後尾まで落ちましたが、前の集団にはすぐに追いつきました。しかし、その時前車に接触してしまい、フロントセクションの一部を破損してしまいました。これで操縦性に影響が出てしまい、前車を抜くのが難しくなってしまいました。タイヤは新しいコンパウンドを投入し、ぶっつけ本番になってしまいましたが、タイヤの状態は非常に良かったので今後が楽しみです。」
武藤英紀のコメント
「マシンバランスが良くなくて全体的にグリップが低く、ブレーキも奥まで行けず残念な結果になってしまいました。明日はやるだけです。今シーズン最後のレースなので、頑張ります。」
小林崇志のコメント
「スタートでエンストしてしまいました。特に緊張していた訳でも無かったのですが、きっとクラッチをつなぎすぎてしまったんだと思います。最後尾まで落ちてしまいましたが、集団にはすぐに追いつく事が出来ました。その後はうまくペースを合わせられず、順位を上げる事が出来ませんでした。今年最後のレースだったので良い結果で終わりたかったので、残念です。今年応援して下さった皆様には感謝します。ありがとうございました。」
AUTOBACS RACING TEAM AGURI Race Report
43 ARTA Garaiya
松浦10台抜き、3位表彰台
高木、明日はPPからスタート
第2レースの予選コンディションは晴れ。路面は昨日の雨で濡れていたが、予選中に乾くのではないかという判断でチームはドライタイヤを選択した。しかし、ド ライバーの高木はすぐに無線でレインタイヤへの変更を要求してきたため、チームはすぐにレインタイヤを用意して高木をコースへ再び送りだした。高木は徐々にタイムアップしていき、1位のタイムを叩き出した。最終的にそのタイムを破る者は無く、ポールポジションを獲得した。
また、午後に行われた第1レースは松浦が無事にスタート。1周目は11番手でストレートに戻ってきた。マシンバランスが良いせいか、松浦は速いタイムで周回を重ね、8周目までに8番手までポジションを上げてきた。ここで、前車に押し出されるカタチで順位を少し落としてしまうが、すぐに挽回し、17周目までに5番手までポジションを上げてきた。最終ラップで前の2台が競っている隙をついて3位にポジションを上げ、そのままチェッカー。なんと10台を抜いて表彰台を獲得した。
鈴木亜久里監督のコメント
「今日は予選も第1レースも良かったね。自分達も楽しめる予選と決勝だった。真一は判断が良かったね。孝亮はまさか10台も抜いてくるとは思わなかった。13番手からスタートして表彰台だからね。明日も素晴らしいレースが出来るように頑張ります。」
佐藤エンジニアのコメント
「予選はドライでいけると思いましたが、ドライバーの判断で急遽レインタイヤに履き替えました。判断が良く、ポールポジションを獲得出来ました。
第1レースは週末初めてのドライコンディションでの走行になりましたが、予想以上にバランスも良く、そして何よりブリヂストンタイヤのパフォーマンスが非常 に高かったので10台抜いて表彰台に立つ事が出来ました。1年間コツコツやってきた結果だと思っています。明日の第2レースも良い結果を出して締めくくり たいです。」
高木真一のコメント
「晴れていて陽も射していたので、最初ドライタイヤでコースインしましたが、コースはまだまだ濡れていました。15分の予選で乾きそうになかったので、すぐにレインタイヤに履き替えてコースに戻りました。フィーリングはとても良く、終わってみれば1位のタイムが出ていました。ウェットで寒くなった時のコンディ ションで予想以上のパフォーマンスを発揮出来たので、今後につながるデータ取りが出来たと思います。ブリヂストンタイヤに感謝です。明日はGaraiya が苦手なドライコンディションでのレースになりそうですが、第1レースで孝亮が素晴らしいレースをして表彰台に立ったので、ボクもそれに負けないような結果を出したいと思います。」
松浦孝亮のコメント
「昨日の予選では13位という悪い結果だったので悔しかったのと、今朝高木さんがポールを獲得したのでプレッシャーを感じていて、複雑な心境でした。しかし、 今シーズン最後のレースなので、魅せるレースが出来るようにしようと思いました。Garaiyaは富士に不向きなマシンで、他のマシンにストレートで抜かれてしまいますが、インフィールドで頑張って、なんとか順位を上げられるように走りました。ブリヂストンタイヤのパフォーマンスが非常に高かったので、良 いレースが出来たと思います。結婚して最初のレースで今シーズンを良い結果で締めくくる事が出来て良かったです。」