2025年、オートスポーツwebは前身のクラッシュネット・ジャパンから名称を変更してから20周年を迎えました。これもひとえに、読者の皆さまのご愛顧のおかげです。そこで、皆さまへの感謝の意味も込め、20周年特別記念連載をスタートさせます。題して『オートスポーツweb20周年企画 20の質問で丸わかり』です。かつて、AS+Fやオートスポーツ本誌で連載されていた『100の質問』を20周年記念版でリメイク。スーパーGT GT500ドライバーのプライベートを解き明かしていきます。
第7回は、スーパーGTでWedsSport ADVAN GR Supraをドライブする国本雄資選手。けっこう多趣味なドライバーで、SNSでもチラホラその内容が出ていますが……。どんな回答をいただけるか乞うご期待。
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(取材はTGR TEAM WedsSport BANDOHのトランスポーター内にあるドライバールームで行いました)
──ではではよろしくお願いします!
国本雄資(以下国本):どうぞどうぞ。コーヒー飲みます?
──おお。ありがとうございます。ではコーヒーでも煎れながら質問にお答えいただければと思います。
国本:はい!
(ここから国本選手がコーヒーを煎れながら回答してくれてます)
●趣味の話は止まりません。“好き”に邁進する求道者
Q1:ではまず第1問め。趣味は何ですか?
国本:多趣味です(笑)。
──ホント多いよね。ザックリ挙げてみてくださいな。
国本:ゴルフ、カメラがメインですかね。あとは最近のこのコーヒー。ギター、ピアノ。あとは靴とか服とか。
──ギター、ピアノは初耳かも!
国本:あとは料理ですねえ。最近はオリーブオイルにハマってて、あとはごま油とか。油系(?)にハマってます。
──オリーブオイルと言えばアヒージョ美味いよね。
国本:美味いですね。僕はどのオリーブオイルが合うかが好きで、サラダにかけるならコレとか、パンにつけるならコレ……とかいろんな種類があって、それを探し求めるのが好きですね。まあなんでも好きなんです。スポーツも好きなので。
Q2:趣味の話は広げすぎると収集つかなくなりそうなので止めよう(笑)。2問目。最近気になっている芸能人、有名人は?
国本:う〜ん。誰だろう。それこそ最近はコーヒーを煎れるのが好きなので、え〜となんて言ったかな。Youtubeのチャンネルがあるんですが。
──調べときます(↓こちらでした)。
Q3:3問目。好きな本や映画、音楽は何ですか?
国本:マンガはぜんぜん読まないので、アニメも分からないんですよ。音楽についてはなんでも好きっすね。クラシックも聴くし、J-POPも洋楽も聴くし。あ、でも思ったんですけど『中学生の頃に聴いた音楽のジャンルが一生好きらしい』と(阪口)晴南くんが言ってたんですよ。で、その頃僕はレゲエがすごく好きだったんです。横浜出身だし。それを踏まえつつ、なんかレゲエ好きっすね。ジャパレゲ良いですよね(笑)。もちろんボブ・マーリーとかも聴くんですが、ジャパレゲ好きっす。
(コーヒー入りました)
国本:どうぞ飲んでください。
Q4:ズズリ。おお。これは美味いですねえ(とても香り豊かでクリアな味わい。ホント美味しかったです)。では4問目。行ってみたい場所はどこですか?
国本:南アフリカとかに行ってみたいです。動物の写真を撮りたいです。
──JRPA(日本レース写真家協会)副会長に聞かないとね。
※JRPA大西靖副会長。モータースポーツ写真のほかに、ライフワークとして東アフリカで動物撮影を行っている。
国本:いつも話を聞きにいきます(笑)。たぶん今年僕も行くことになるんですけどね。
──おおスゴい! それは楽しみですね。
Q5:続いて。もし何かひとつ、新しいスキルを身につけられるとしたら、何を学びたいですか?
国本:音楽ですね。サラっとできるようになりたいです。音楽はメチャクチャ練習するんですよ。それはそれで楽しいんですが、サラッとできる人いいじゃないですか。歌がうまかったり。そういう人はいいな、と思います。
──長渕蓮くん(シンガーソングライターのReN。2015年までレーシングドライバーとして活躍)は仲良しでしょ? たとえばセッションしたりすることは?
国本:仲良しっす。一度一緒にスタジオに行ったことはあるのですが、言ってること分からなかったです(笑)。でもなんかいいな、と思いましたね。音楽は豊かにしてくれますから。
●中嶋一貴先輩の教えを守った結果
Q6:休日(暇な時間)はどのように過ごすことが多いですか?
国本:趣味に使う時間が忙しいですね。一度、桜の時季にゴルフに行った帰り、ゴルフの格好でカメラ持って桜撮りに行って、そのまま撮った後にコーヒー豆買いにいきましたからね。趣味が渋滞してます(笑)。
Q7:続いて。人生で一番大切にしていることは何ですか?
国本:なんですかねえ。人生を楽しむことですかね。
Q8:どんな時に幸せを感じますか?
国本:友だちとどうでもいいことで笑い合っているときは幸せ感じますねえ。
Q9:尊敬する人は誰ですか?
国本:両親ですね。なんというか理想の家族像で、お互い思いやりがありますし、信頼関係もしっかりあります。そういうところは尊敬しています。あとは僕たちを育ててくれて、もう自分は30歳超えてますけど(笑)、今もしっかり見てくれているところは尊敬しますね。
(ガチャリ。阪口晴南選手、小高一斗選手が入ってきました)
Q10:10問目です。これまでの人生で、いちばんの挑戦は何でしたか?
国本:なんでしょうね。2017年にル・マン24時間に出たときですかね。僕にとってはすごく大きな挑戦でした。またチャンスがあれば出たいですね。
──何かそのときの思い出話はありますか?
国本:僕は初めての24時間レースだったんですが、中嶋一貴先輩に『レース中は体重が減っちゃうからちゃんと食べられるときに食べた方がいい』と言われたんです。僕はちゃんと先輩の教えを守って、ケータリングとかメカニックさん用のサンドイッチとかも率先して食べてたんですよ。
──ほうほう。
国本:で、レースウイーク中に血中の乳酸とか水分量を測って、ドライブ中に飲むドリンクを決める日があったんですけど、みんなはすごく良いスポーツドリンクとかに決まってたのに、僕だけふつうの水だったんです(笑)。しっかり体重も太りました。僕はスポーツドリンクではなく『エネルギーは足りてるので水を飲んどけ』となりました(笑)。そんな思い出がありますね。
──それはちょっとおもしろい(笑)。
●国本雄資はどんな人?
Q11:続いて11問目。困難な状況に直面した時、どのように対処しますか?
国本:すごく考え込みます。
──それはドツボにハマっちゃうタイプじゃないの?
国本:そうっすね(笑)。でも、だいたい答えは自分の中で決まっているんですけど、優柔不断なところがあるので、まずはすごく考え込んで、限界を超えたら信頼している人に相談して『やっぱりそうだよね』と思ってから動くようにしています。
Q12:自分の長所と短所は何だと思いますか?
国本:なんですかねえ。
──他の方、なんだと思います?
小高一斗(以下小高):常に明るい!(直後電話がかかってきて言いっぱなしで退場)
──晴南くん、どう?
阪口晴南(以下阪口):イヤなところはちゃんとイヤだって言うところですかね。
国本:あ、でもそれは長所かもしれません。悪い意味で言えば頑固なんですけど、自分の信念を持っていて、あまりフラフラ流されず、自分がこうだと思ったことに向けて頑張れるところですね。でも逆に、それが悪さをすることもあるので短所でもありますね(笑)。
Q13:子供の頃はどんな子供でしたか?
国本:いつもふざけてる子どもだったと思いますね。兄がいて、姉がいての末っ子なので、親の気をひくためにいつもおちゃらけてましたね。
Q14:他の人から、どんな人だと言われることが多いですか?
国本:ええ〜。他の人に聞いてみましょうよ。晴南くん、オレどんな人?
阪口:どんな人かですか?
国本:……『神様みたいな存在』ってよく言うもんね。
阪口:一度も言ったことないです(笑)。まあ好き嫌いがハッキリしている人ですね。分かりやすい人です。何を考えてるか分からない人ではないですね。明らかにハッキリしてます。
──若干バカにしてる?
阪口:若干……よりもうちょっとバカにしてますね(笑)。
国本:ちょっと多め〜(笑)。
(一同爆笑)
Q15:では15問目。動物に例えられるとしたら、どんな動物だと思いますか?
国本:例えられたことないですねえ。犬ですかね? う〜ん。百獣の王だからライオン?
──適当すぎ(笑)。
国本:さみしがりだからウサギ? なんだか分からないですね。
●「20年以上使ってるもの」ありました!
──ここからは『20』にまつわる質問です。20回以上通っているお店かレストランを教えてください。
国本:そんなんいっぱいありますよ(笑)。う〜ん……。じゃあここにしよう。横浜の馬車道に、江戸徳という日本料理とうなぎのお店があるんですけど、ココは2万回くらい行ってます(笑)。友だちがいるのもありますし。
Q17:これは他の人はほぼ『ない』という回答なんですが、20年以上使っているものはありますか?
国本:ええ〜。ないでしょ。実家とか行けばあるかな……。20年前って何歳? 15歳か。……キャリーケース! コレ! リモワのキャリーケース! 20年以上使っているんですよ。カートの頃から使っていて、ヨーロッパも行きましたし一緒にいろんなところ行ってます。
──たしかに若かりし頃に貼ってあったスポンサーステッカーとか貼ってあるね。これは素晴らしい。
Q18:20年前は何をしていましたか?
国本:カートやってましたね。あ、もう四輪に上がるくらいの頃ですかね。
Q19:では、20年前の自分に言いたいことは?
国本:別にないですねえ……。うん。でも好きなことをして一生懸命生きてほしいなあ、とかですかね。
Q20:これが最後の質問。20年後にしていたいことは。
国本:なんというか、幸せな家庭が欲しいですねえ。
──こちらとしてはいつJRPAに入ってくれるか期待してるんだけど(笑)。
国本:20年経てばJRPAでもだいぶ上の存在になれますかね(笑)。
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そんなこんなで、国本選手らしい趣味満載の質問となりました。次回もお楽しみに!