TOYOTA GAZOO Racing(TGR)のTEAM WedsSport BANDOHの代表として国内トップカテゴリーのスーパーGT GT500クラスに参戦しつつ、青年実業家としてさまざまなチャレンジを続ける坂東正敬監督。そんなマサ監督が日々のレースや、実業家としての活動のなかで、面白いと思ったこと、取り組んでいることについて、自ら筆をとります!

 連載コラム第48回は、9月20〜21日にスポーツランドSUGOで開催された2025スーパーGT第6戦『SUGO GT 300km RACE』のレースを振り返りつつ、次戦オートポリスへの抱負や選手権争いの展望などをアクセル全開でお届けします。

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 押忍! 坂東マサです。

 2025年スーパーGT第6戦、レースはまさに“ドラマチックSUGO”という展開で終わりました。僕個人の感想としては、一言では言えない『嬉しさ』と『悔しさ』が込み上げてきました。

 決勝レースは皆さんご存じのとおり、24号車リアライズコーポレーション ADVAN Zの名取鉄平選手が、39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraのサッシャ・フェネストラズ選手をファイナルラップでオーバーテイクしてトップに立ち、逆転勝利を飾りました。

 最終ラップにトップの39号車DENSOをオーバーテイクした名取選手。まさにあの日のヒーローでしたね。近藤真彦監督率いるKONDO RACINGにとっても、2016年以来となる約9年ぶりのGT500クラス優勝で歴史に残る大勝利でした。

 JGTC全日本GT選手権時代の2003年に、現在はTGR TEAM SARDの監督を務める脇阪寿一さんが最終ラップの最終コーナーでトップを奪って大逆転優勝した瞬間は、今でも僕の脳裏に焼き付いています。

 2010年のKEIHIN HSV-010 GTの塚越広大と、ウイダーHSV-010の小暮卓史によるトップ争いなど、SUGOでの最終ラップ大逆転劇は、まさにシリーズの象徴とも言えますね。

 そして、19号車WedsSport ADVAN GR Supraは入賞こそ果たしましたが、決勝を10位で終えました。正直、『悔しい』が本音です。それはなぜかというと、僕らも優勝した24号車リアライズZと同じ横浜ゴムのADVANタイヤを履いてレースを戦っているからです。

 僕はよく『スープラとADVANは唯一無二の武器』と言います。本来だったら19号車WedsSportの国本雄資選手と阪口晴南選手に優勝のパルクフェルメを届けたかった……。だから、僕の本音は『悔しい!』という思いです。

 しかし、横浜ゴムと長年ともに戦ってきた僕は、横浜ゴムのスタッフが大好きです。そのスタッフの努力が報われたこと、レースでトップを追い抜いて優勝する“強い横浜ゴム”を見せられたこと、この部分は本当に嬉しいです。24号車リアライズZを担当する横浜ゴムのエンジニアがチェッカー後に泣いているのを見たとき、僕も嬉しかったことも本音です。

WedsSport ADVAN GR Supra
WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南) 2025スーパーGT第6戦SUGO

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