様々な困難があったなか、粘り強く挽回してポイントを獲得
公式練習 9/20(土)9:15~
天候:曇り 路面:ウエット 気温:19℃ 路面温度:21℃
舞台となったスポーツランドSUGOは、今年コースの舗装や縁石が改修された。新しい路面になってからスーパーGTが開催されるのは初めてということで、ふたりのドライバーとも金曜日にコースを歩いて、入念にチェックをしていた。
公式練習は朝から雨模様となり、ウエットコンディションでセッションがスタート。他の車両と同様にLEON PYRAMID AMGもウエットタイヤを装着してコースインし、濡れた路面での状況とクルマの動きを確認した。
セッションの半分くらいが過ぎたところから雨が止んで路面状況も回復。スリックタイヤを装着してタイムを上げていったが、路面の一部が濡れていることもあり、コースオフやトラブルでコース上に止まる車両も多く、何度も赤旗中断となるセッションとなった。
蒲生尚弥選手は「タイヤに関してはウエットとドライの両方を確認できたのは良かった」と前向き。
公式予選 9/20(土)14:05~
天候:曇り 路面:ドライ 気温:22℃ 路面温度:25℃
午後の公式予選は、雨の影響は全くなく、ドライコンディションでスタートした。K2 R&D LEON RACINGはQ1Aグループに出走し、まずは菅波冬悟選手がタイムアタック。公式練習では中断などの影響で、十分に走り込めていなかったこともあり、不安もあったそうだが、持てる力を最大限発揮して1分18秒069のベストタイムを記録。6番手でQ1通過を果たした。
続くQ2は蒲生尚弥選手がマシンに乗り込みタイムアタック。
さらにタイムを更新していき1分17秒834をマークし、8番グリッドを手にした。ライバルも上位に食い込み、決して楽観視できる状況ではないが、サクセスウエイト100kgを背負っていることを考えると上出来の結果。決勝レースではひとつでも上の順位を目指す。
予選を終えて黒澤監督は、「欲を言えば、もう少し上の順位にいけたかなと思いますが、それはタラレバになるので、今日の状況では普通にまとめられたのかなと思います。ただ、ランキングを争うライバルたちは私たちより前にいます。そこも意識をしながらレースをしたいですが、まずは私たちが最善を尽くしベストな結果で終われるように頑張ります」とコメントした。
決勝レース 9/21(日)13:30~
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:24℃ 路面温度:31℃
ここ数戦は真夏のコンディションだったが、ようやく秋らしい気候になったなかで、Rd.6の決勝レースがスタート。GT300クラスの8番グリッドからレースに臨むK2 R&D LEON RACINGは、菅波冬悟選手が第1スティントを担当した。序盤からポジション争いを繰り広げたが、16周目の3コーナーで他車と接触しスピン。22番手まで後退してしまう。
入賞圏外まで下がってしまったが、諦めずに追い上げを開始し、ポジションを2つ上げた26周目にピットインし、蒲生尚弥選手に交代。後半スティントも着々と順位を上げていった。しかし、GT500のトップが48周目を迎えたところで複数台が絡むアクシデントにより赤旗中断。約1時間10分後に再開されると、蒲生選手はさらに前のマシンを追い抜いていき、最終的に11位でゴールした。これでシリーズポイントを合計69ポイントに伸ばし、ドライバーランキング首位を維持した状態で、次戦のオートポリス大会に臨む。
蒲生尚弥選手
「序盤にポジションを落とす場面もありましたが、これもレースなので仕方ないです。ポジションを上げていくことができましたが、あの赤旗中断は僕たちにとって良くない方向に働きました。苦しいなかでもポイントが獲れたので良かったです」
菅波冬悟選手
「スピンについては反省しています。相手とバトルをしている中ではありましたが、3コーナーで自分が引くという判断をしていれば、もう少し上の順位で帰ってこれてたと思います。ここからチャンピオン争いが佳境を迎えるので、反省を生かして頑張ります」
黒澤治樹監督
「接触は余計でしたが、ドライバーも一生懸命やっている中ではミスもあります。それも含めてレース、今回はポイントを獲れたことを良しとしたいですね。タフな状況下で戦い、ポイントを獲っていかなくてはいけないので、ここまでそれができていると思います。次のオートポリスは良い年と悪い年がありますが、今年は是非とも良い年にしたいですね」


