チャンスを活かしきれず、上位入賞を逃す展開に

シリーズ名:2025 AUTOBACS SUPER GTシリーズ
大会名:2025 AUTOBACS SUPER GT Rd.6『SUGOGT300kmRACE』
レース距離:1周3,586km×70周(251.02km、規定により16時30分レース終了)

9月20日(土)天候:曇りコース状況:ドライ

公式予選:GT500クラス12位:1分10秒452

 スポーツランドSUGOで開催されたスーパーGT第6戦は、雨が降ったり止んだりと安定しない空模様となり、一日を通して20度前後で過ごしやすい気温となる。本戦がサクセスウエイト最大の争いとなる中、“菅生の魔物”は、いつ、どこに牙を向いてくるか。

 午前中行われた練習走行では、朝方から降り出した雨は止むも、ウエットコンディションから始まり、19号車は、混走・占有時間あわせて、29周走行し、ベストラップは22周目に計測された1:14.312で15番手タイムとなった。

 午後からの予選も曇り空の中、予選途中で小雨の予報となっており、どのタイミングでコースに出て、タイムを出すか、戦略的に難しい判断となる。予選Q1は国本選手のアタック。

 Q1は開始直後に24号車がコースにでるものの、他の車両は様子見。開始1分ほどで16、3号車がコースイン。開始2分で19号車を含む8台がコースインし、残りのクルマも遅めにコースインし、残り6分を切る頃には、全車ピットアウトとなる。

 国本選手は3周、クルマを走らせてタイヤに熱を入れると、残り2分を切った4周目にアタックに入り、1分10秒452を叩き出し、暫定7番手でメインストレートに帰ってきた。引き続き、残り40秒で再びアタックに入るものの、第三セクターでは自己ベストとなるが、4周目の全区間の自己ベストには届かず、1分10秒482となる。その後、各車アタックによりタイム更新があり、結果、19号車は12番手となり、Q1敗退となりました。

 Q1の結果は39-16-3-23-37-17-1-38-24-14-(以上Q1突破)-8-19-64-12-100となりました。Q2の結果は、16-39-3-1-24-23-38-17-14-37となりました。以上の結果により、予選結果は16-39-3-1-24-23-38-17-14-37-8-19-64-12-100となりました。

坂東正敬監督 予選終了後コメント

「持ち込みタイヤと路面が自分の想定した感じではなく、グリップが足りませんでした。僕のミスです。国本選手には申し訳ない。明日は今日より暖かくなると思うので展開は変わると思います。明日も応援宜しくお願い致します。明日の決勝は、予報では雨も上がり、好天の中で行われると予想されます。19号車は、表彰台を目指し爆走していきます。皆さまの応援よろしくお願いいたします」

WedsSport ADVAN GR Supra
WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南) 2025スーパーGT第6戦SUGO

9月21日(日)天候:曇り/晴コース状況:ドライ

決勝:GT500クラス10位

 厚い雲が覆う中、時折差し込む青い空が見える、スポーツランドSUGOで行われる第6戦。今年、サーキットの路面改修が行われ、前年までの路面データが使えなくなったのがさらに決勝戦略を難しくしている。1周1分強で、少しのミスが大きなタイム差となる厳しいコースでもあるスポーツランドSUGOに巣食う魔物は果たして今年も暴れまくるのか。

 決勝前に行われたウォームアップ走行では、20分間の走行で11周、決勝に向けてのクルマのバランスのみをチェックに使用する予定ではないタイヤを装着し1分13秒041と7番手のタイムとなった。決勝のスターティングドライバーは国本選手。12番手、6列目からの追い上げとなる。

 決勝前の気温/路面温度は24℃/32℃と、予選からはあまり上がることがなく、レースとしては適温環境となった。恒例の宮城県警の警察車両が先頭のパレードラップが1周、フォーメーションラップが1周の後、84周と言うゴールへ、スタートが切られた。

 オープニングラップは全車ポジションが変わらず、序盤はトレイン状態でレースが進み、6周目あたりから300クラスに追いつくと、各車順位が入れ替わる展開となる。9周目に前を走っていた37号車をパスして11位に、さらに10周目に14号車をパスして10位に、11周目に23号車をパスして9位にポジションアップする。

 GT500/300車両が玉石混交状態でコースが混雑する中、前の64号車に食らいついている19号車は、300クラスをパスする段階で、64号車との差が広がるものの、300クラスの集団から抜け、17号車が先頭の5位争いの最後尾につくと、15周目に1号車をパスして8位に。さらに、4位だった3号車のペースが落ちると17号車から続々と3号車をパスし、19号車もそれに続くも、19周目に300クラス車両の撤去によるFCYが出てしまい、回収完了まで時間が掛かってしまう。FCYが出た段階での19号車の順位は8位だが、7位の64号車の背後に付いていた。

 22周目のFCY解除時は、前の64号車の方がうまくスタートを切ったため、順位が変わることはなかったが、3号車を狙う64号車の後ろを様子見ながら抜くタイミングを図っている。25周目までに3号車をパスして7番手に、1/3を過ぎて、ピットに入る車両が出る中、19号車はコースに残り、31周目にピットイン。フルサービスと阪口選手にドライバーチェンジを行い、コースイン。

 アウトラップ中に順位を落とし、33周目に暫定15位となるも、1回目のピットイン組の集団の中の最後尾となっただけで、8番手の8号車を先頭とした大集団となり、19号車は38周目には12号車をパスして14位となり、さらに追い上げを図ると、39周目には3号車をパスして13位、44周目に1号車をパスして12位、40周目に300クラスの車両がピット出口で止まったために2度目のFCYが出る。

 FCYが出た段階の19号車は12位だが、9位の37号車、10位の100号車、11位の14号車は目と鼻の先となり、さらに後続には12号車、1号車が付くと、47周目のリスタート時に、後ろの12号車が19号車をパスし、13位に順位を落とすものの、直後にメインストレートで300クラス同士のクラッシュに64号車が巻き込まれる大クラッシュが発生、即座にSCが入ることとなった。

 のち50周目に赤旗が出てレースが中断することに。中断時の19号車の順位は11位。中断時の順位は以下のとおり。39-17-24-16-8-23-37-100-14-12-19-1-3-38-64

 午後4時にSC先頭でレース再開。レース最大延長時間が4時半までとなるので、残りは30分のタイムレースとなる。セーフティカーランが4周あった後、残り21分40秒で再スタート。順位は変わらないまま、14台の隊列でレースは進むも、56周目に300クラスがコースアウトし、一部コースに残ったため、残り18分で再びFCYが提示される。

 残り14分30秒でFCYが解除され、レース再開。直後、19号車は前の12号車をパスして10番手にあがる。4番手より数珠つなぎで12番手までつながっているところに300クラスとのからみも出てきて、激化するレース展開。19号車は混戦の中、後ろの1号車にパスされて11位となるも、阪口選手は19号車をチェッカーまで導きました。
※レース後、23号車のドライブスルーペナルティ未消化(40秒)の判定が出たため、19号車は繰り上げ10位となりました。

 レースは、ポールポジションの16号車と2位の39号車が飛び出すも、6周目に39号車が16号車をパスしてトップに躍り出ると、2位以下を引き離しにかかるも、序盤から追い上げてきている24号車が1回目のFCY解除までに差を1.3秒まで縮め、24周目のホームストレートでアウトから39号車をパスし、トップに躍り出るも、26周目に39号車が再びトップを取り返す。

 その後、39号車は後続を引き離して、ピットインするも順位が変わらずトップのままで戻ったものの、3回目のFCY後に再び猛追してきた24号車が最終ラップで39号車をパスしてトップに出ると、チェッカーを受けました。2位は39号車、3位は17号車となりました。

 決勝の結果は、24-39-17-16-37-100-14-8-1-19-38-3-23-12-(以下リタイア)-64(正式決定順位)

決勝コメント

坂東正敬監督

「悔しい。しかし、横浜ゴム装着の24号車が勝ったのはスタッフや横浜ゴム工場、チームの努力を知っているだけあって、嬉しかったです。力強い横浜ゴムでした。僕らも知ってるタイヤだけに悔しいのと嬉しいのと両方です。オートポリスレース前にテストもあるので、次戦のオートポリスで表彰台を目指し、爆走していきます。皆さまのご声援、誠にありがとうございました」

国本雄資選手

「予選ではタイヤが路面コンディションにうまくマッチせず、自身のミスも重なり12位からのスタートとなりました。上位を狙えるポテンシャルを十分に発揮できなかった点は大きな反省材料です。決勝は非常に荒れたサバイバルレースとなりました。そのなかで集中力を切らさず、追い上げのレース展開を見せることができました。しかし、こうした波乱のレースだからこそ、大量得点のチャンスを活かすことができなかったのは悔やまれる結果です。次こそ良い結果を残せるよう、チーム一丸で臨みます」

阪口晴南選手

『菅生ラウンド結果は予選P12、決勝P10となりました。土曜から雨が降り路面が何度もリセットされ、且つ路温が低い中でのレースとなりました。想定していた路面状況とは外れてしまいタイヤ選択が正しいとはいえない状況でした。予選も下位に沈んでしまい、決勝も序盤こそペースがあり何台かバトルをし抜いていくことができましたが10位まででした。チャンスのラウンドだっただけに非常に悔しいレースとなりました。自分達の考えや準備が至らなかったところを反省して、次戦GTオートポリスも頑張ります。今回も応援して頂きありがとうございました!」

 次戦は10月18〜19日、大分県オートポリス。ウエイトも軽いですし、今シーズン最後のチャンスだと思っています。是非サーキットにきてください。皆さまの今回も応援、誠にありがとうございました。

WedsSport ADVAN GR Supra
WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南) 2025スーパーGT第6戦SUGO

本日のレースクイーン

奥西はつみおくにしはつみ
2025年 / スーパー耐久
AutoLabo Lady
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年1月号 No.1615

    ネクスト・フォーミュラ 2026
    F1からカートまで
    “次世代シングルシーター”に胸騒ぎ

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円