8号車 決勝レポート
Q1突破できなかったことが最大の敗因だが、残り2戦で絶対に挽回
スタート前のウォームアップはいつものように決勝のセット確認を行った。後方からポジションを上げられそうな手応えはあったようだ。ここ、SUGOは荒れるレースが多いので、さまざまな展開の対応策を組んでスタートを待った。
スタートドライバーは野尻智紀選手、パレードラップ、フォーメーションラップの後にスタートが切られた。クリーンなスタートを切り、順位をキープしたまま2周目に入って行った。ペースはよく、7周目には一気に8番手まで順位を上げることに成功した。さらに次の周に7番手にポジションを上げた。
19周目に300クラス同士の接触があり、FCYが導入された。翌周には車両回収が済み、リスタートが切られた。25周過ぎまで順位の変動はなく、29周目にルーティンのピットインを行い、松下信治選手に交代した。8番手で戦列に復帰した。他のピットインもあり、32周目には7番手に浮上したが、37周目に抜かれてしまい、8番手にポジションを戻してしまう。
他車のピットインもあり、順位を6番手に戻したところでFCYが導入される。ピットロード出口で300クラス車両が止まってしまったためだ。車両回収が終わり、47周目にリスタートが切られたが、直後にメインストレートで接触があり、セーフティカーが導入されたが、かなり大きなクラッシュで赤旗中断となった。この時点でポジションは5番手。約1時間の中断のあと、セーフティーカーの先導によりリスタートが切られた。レースは時間レースになり、16時30分でチェッカーとなる。
リスタート直後に300クラスの車両が止まり、FCYが再び導入された。58周目にリスタートが切られた。デッドヒートを繰り広げていたが、バトル中に接触を避けるためにラインを外してしまい、9番手まで順位を落としてしまう。そのままチェッカーフラッグが振られたが、前のクルマがペナルティを受け、最終的には8位が正式結果となった。
鈴木亜久里監督のコメント
「野尻は抜くことが難しいコースでしっかり順位を上げてくれて良い仕事をしてくれた。後半のノブも熱いバトルを見せてくれて、皆のモチベーションを上げてくれた。結果的に順位を落としてしまったのは残念だったけど、今後の可能性を示してくれたレースだったと思う」
土屋圭市エグゼクティブアドバイザーのコメント
「野尻もノブも素晴らしい走りをしてくれた。チャンピオンを獲るのは難しくなってきたけど、残りのレースでは存在をアピールして欲しいね」
田中洋克チームディレクターのコメント
「レースペースがとても良かったので、予選のポジションが悔やまれますね。終盤、ポジションを落としてしまいましたが、サクセスウエイトのことを考えると、ここはチャンスがあったので、残念ですが残りの2レースで頑張りたいと思います」
野尻智紀選手のコメント
「決勝のレースペースは良かったので、やはり予選で車両のミスなども重なって、Q1を突破できなかったのが悔やまれます。終盤はひとつでもポジションを上げようという気持ちが強くて、それがうまくいかなくて順位を落としてしまいました。いろいろなレースがあると思いますが、気持ちを切り替えて次のレース頑張ります」
松下信治選手のコメント
「良いレースができていたと思うのですが、最終ラップに300クラスのクルマが前にいて、自分の後ろにいたクルマにインを刺されてしまい、接触を避けるために外側にラインをずらしてしまい、大きく順位を落としてしまいました。悔いが残るレースでしたが、残りの2戦で良い結果を残せるように気持ちを切り替えて行きます」
16号車 決勝レポート
トップグループでレースはできていただけに悔しいがその気持をラスト2戦でぶつけたい
前回の鈴鹿ではポールスタートからトップをキープしたままレースを展開していたが、ピットインのタイミングで順位を落としてしまい、表彰台を逃してしまった。今回は何が何でも優勝をもぎ取りたい。
スタートドライバーは大津弘樹選手。スタート直後は2番手の車両に背後に着かれたが、1周目のメインストレートでは少し差を広げて周回を重ねていった。しかし、4周目から300クラスのラップダウンの車が現れ始め、5周目のストレートでトップを取られてしまう。
なかなかペースが上がらず、14周目の2コーナー手前で3番手にドロップしてしまった。19周目に300クラス同士の接触があり、FCYが導入された。翌周には車両回収が済み、リスタートが切られた。順位の変動はなく、30周目にルーティンのピットインを行い、佐藤蓮選手に交代、6番手でレースに復帰した。ペースは悪くないが、39周目に7番手にドロップ。
他車のピットインもあり、順位を5番手に戻したところでFCYが導入される。ピットロード出口で300クラス車両が止まってしまったためだ。車両回収が終わり、47周目にリスタートが切られたが、直後にメインストレートで接触があり、セーフティカーが導入されたが、かなり大きなクラッシュで赤旗中断となった。この時点でポジションは4番手。
約1時間の中断のあと、セーフティーカーの先導によりリスタートが切られた。レースは時間レースになり、16時30分でチェッカーとなる。リスタート直後に300クラスの車両が止まり、FCYが再び導入された。58周目にリスタートが切られたが、チェッカーの時間となり、4位でレースを終えた。
シーズン前半戦はポイントを獲得することができなかったが、鈴鹿、SUGOの2戦連続でポイントを重ね、波に乗り始めてきた。残りの2戦はさらに上のポジションを獲得できるように準備して行きたい。
鈴木亜久里監督のコメント
「難しいレースだったね。でも悲観すべきポイントはなかったと思う。前半戦に比べれば大きな進歩を遂げているし、残りの2戦はとても楽しみ。もっと良い結果を出せると思っている」
土屋圭市エグゼクティブアドバイザーのコメント
「表彰台を狙える力があっただけに残念な気持ちもあるけど、シーズン全体を見ると尻上がりに良くなってきているので、残りの2戦でしっかり結果を出して行きたいね」
田中洋克チームディレクターのコメント
「ペースは悪く無かったのですが、ちょっと攻めすぎてしまいコースアウトしてポジションを落としてしまう場面があったのはもったいなかったですね。優勝できる手応えを感じていたので、結果につなげることができなかったのは残念ですが、残りのレースで優勝できるように頑張ります」
大津弘樹選手のコメント
「ボクのスティントでは、タイヤに厳しいレースでペースを上げるのが難しくて順位を落としてしまいました。後半の蓮のスティントも終盤厳しくなるだろうと思っていましたが、アクシデントがあって周回数が少なくなって、タイヤのパフォーマンスが落ちるところまでは行かなかったのですが、抜きにくいSUGOでは順位を挽回するのが難しかったです。あと一歩のところで表彰台に届かず悔しいレースになってしまいました。次回のオートポリスでリベンジしたいと思います」
佐藤蓮選手のコメント
「4位で非常に悔しいです。決勝のペースがやはり一番のポイントでした。同じパッケージで走っているクルマが表彰台に乗っているので、何が悪かったのかしっかり検証して次回に生かしたいです。しかし、最後までトップグループでレースができていたのは大きな進歩なので、次回はリベンジしたいです」


