ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8
午前中の不振も全員の努力で予選4番手まで挽回
3月の公式テストでの感触は非常に良かった#8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTだったが、今朝のフリー走行ではその好調さがどこかへ行ってしまったようだ。
富士はトップから最後尾までのタイムが1秒以内に入ることが多い。フリー走行もトップから最後尾までが約0.9秒差だが、高速コースでの0.1秒は思ったより差が大きい。8号車はトップから0.5秒離され、11番手と低迷してしまった。
予選でどの程度パフォーマンスを上げられるかが非常に不安だったが、クルマのセットアップを見直して松下信治選手にQ1を託した。松下選手は8番手のタイムを記録しQ2進出を決めた。セットアップのアジャストはうまくいったようだ。
続く野尻智紀選手は、Q2開始と同時にコースイン。タイヤのウォームアップにいつもより時間をかけてアタックへ入って行った。野尻選手は4番手のタイムを叩き出し、今朝の不調が嘘のような予選だった。
明日は3時間の長丁場のレースとなるが、何とか表彰台に登れるようなレースを展開したい。
●鈴木亜久里監督のコメント
「富士のテストでは手応えがあったけど、今日はその時のイメージとはかけ離れていたね。でも、ドライバー、エンジニア、メカニック達が予選までにしっかりと車を作り上げてくれて、4番手のポジションをゲットしてくれるなんて夢のようだね。決勝は守りの姿勢ではなく、攻めて行って良い結果を追求したいね」
●土屋圭市エグゼクティブアドバイザーのコメント
「朝の走行を見ていたら、Q1を通るかどうか心配だったけど、やはりチームが良いと適切なセットを見つけてくれて、うまくつないでくれるところが凄い。もちろんノブも野尻も素晴らしいドライビングをしてくれたので、皆の努力を考えると、明日は表彰台に何としても乗ってもらいたいね」
●田中洋克チームディレクターのコメント
「バランスが悪くて、合わせ込みがうまく行かなかったのですが、予選までに何とか調整ができて、4番手まで上がることができました。今朝の状態を考えると良い結果だったと思っています。明日はレースで良い結果を出せるように頑張りたいと思います」
●野尻智紀選手のコメント
「午前のフリー走行では苦戦していましたが、チームが良いセットを見つけてくれて、ノブもQ1で善戦してくれました。Q2に向けて更にアジャストしてここまでリカバリーできたので、皆に感謝したいです。明日の決勝は表彰台で戻ってこられるように集中して戦って行きたいです」
●松下信治選手のコメント
「走り出しからバランスがあまり良くありませんでしたが、チームメイトの16号車が好調でしたので、それを参考にして車のバランスを取り戻すことができたと思います。レースが長いので、ミスなくしっかりとポイントを獲れるような1日にしたいと思っています」
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16
開幕戦のクラッシュからメカニックの懸命な修復でクルマはいい方向へ、予選3番手で決勝を戦う
開幕戦では、まともに戦うことなく戦列を去ってしまったが、メカニック達の尽力によりこの場にクルマを持ってくることができた。
フリー走行は走り出しから手応えはあったが、ターゲットタイムには届かなかったのが心残りだった。
Q1は大津弘樹選手が担当。大津選手は車のポテンシャルを最大限に引き出し、2番手でQ2の佐藤蓮選手につないだ。
佐藤選手はアタックラップで4輪脱輪の疑いがあったが、ベストタイムのラップではなかったため、そのタイムが有効となり、3番手のタイムでスターティンググリッドを確定した。
開幕戦ではノーポイントだったので、このレースで大量ポイントを獲得したい。
●鈴木亜久里監督のコメント
「トップに届かなかったのはいろいろと理由があるけど、それよりも決勝のコンスタントラップが重要だね。しっかりと準備を進めて、明日の決勝に備えたいね」
●土屋圭市エグゼクティブアドバイザーのコメント
「大津が岡山からとても速い。チームも良いセットアップを見つけてくれたのもあるけど、それは大津のフィードバックが良かったから。蓮のパフォーマンスも良かったので、明日は期待できるけど、長いレースだからトラブルに巻き込まれないように、そしてミスが起きないように集中していきたいね」
●田中洋克チームディレクターのコメント
「走り始めはなかなか良かったのですが、500クラスの専有走行では思っていたようなタイムが出なくてちょっと心配しましたが、3番手からスタートできて良かったです」
●大津弘樹選手のコメント
「車のポテンシャルが高かったので、フリー走行から良い感触を得ていました。岡山でのクラッシュからメカさん達が車を何とか修復してくれましたが、修復の状態が非常に良かったのをフリー走行で感じることができたので、予選に自信を持つことができました。ポールを獲れなかったのは悔しいですが、それが予選の結果にもつながりましたし、明日の決勝は長丁場なので、優勝目指して精一杯頑張りたいと思います」
●佐藤蓮選手のコメント
「走り出しからパフォーマンスが高い印象があって、予選シミュレーションでも良い感触を得られていました。そこから予選に向けて少しアジャストして、更に良い方向へ行ったので、車のポテンシャルもうまく引き出せたと思います。Q1で大津さんが2番手のタイムを出してつないでくれたので、ポールを狙っていたのですが、トップ2のタイムを超えることは難しかったです。しかし、明日は優勝を狙えるポジションなので、優勝を目指して頑張ります」

