8号車 予選レポート
タイムが出せない理由は不明だが決勝はとにかく上を目指します
残り2戦となったスーパーGTの2025年シリーズ。トップとの差は24.5ポイントで、逆転の可能性は残されているものの、手強いライバル達を負かすには2連勝したうえでライバル達が低いポイントでレースを終えるしかチャンピオンを獲得する道は残されていない。可能性がある限り、最善を尽くして戦っていきたい。
午前のフリー走行は10番手で終えた。コンディションが安定しなかったのでこの順位は決して参考にならない。クルマのバランスは悪くなさそうだが、確信できる手応えが無かったのが不安ではあった。Q1のアタックは松下信治選手が担当した。
予選開始直前に弱い雨が降り始めたので、早めのアタックが必要だった。松下選手はタイヤをしっかりと温めてアタックに入ったが、13番手でQ1を通過する事はできなかった。
クルマのバランスは悪くないが、上位のタイムを出せなかった原因を探り決勝に備えたい。ロングランの手応えも悪く無いので、決勝は上位に進出できるように準備して行きたい。
鈴木亜久里監督のコメント
「速いタイムが出せなかった原因が分かっていないけどクルマのバランスは悪く無さそうなので、改善策は見つかると思っている。明日は決勝で上位に行けると思っているので、アクシデントに巻き込まれないようにレースを展開して行きたいね」
土屋圭市エグゼクティブアドバイザーのコメント
「午前のフリー走行は順位が悪かったですが、コンディションが安定しなかったので、この順位は参考にならないですし、気にもしていません。予選もQ1を突破できませんでしたが、悲観する必要はないと考えています。後方からのスタートは不利ではありますが、トラブルやアクシデントに巻き込まれなければ上位に行けると信じています」
田中洋克チームディレクターのコメント
「午前の走行は、順位は悪かったものの、クルマのバランスはそれほど悪く無かったので、予選もQ1は通過できると考えていました。しかし、他車が速かったのと、予想していた速さを出す事ができませんでした。今日はコンディションが不安定でしたが、明日はドライでレースができると思うので、しっかりと準備してレースに挑みたいです」
野尻智紀選手のコメント
「残念ながら13番手でQ1敗退となってしまいました。明日の決勝は距離が長いのと、コンディションが安定しないという天気予報もあるので、這い上がれるチャンスはあると思っています。明日、順位を上げられるように準備していきます」
松下信治選手のコメント
「午前のセッションは天候に左右されたので、セットアップを上手く進める事ができませんでした。予選は雨が降ってきてしまい、難しいコンディションの中、普通にタイムアタックはできたのですが、順位が13番手で、予想外の結果になってしまいました。なぜこんなに遅いのか、何が足りないのかわかっていないので、チームと協力して明日までに最善を尽くしたいです」
16号車 予選レポート
予選11位でQ1突破できなかったが決勝は追い上げます
第5戦の鈴鹿、第6戦のSUGOで2戦連続ポールポジションを獲得できたのは、16号車の潜在能力の高さを証明できたと思う。このパフォーマンスの高さを最終戦まで維持して優勝争いに加わって行きたい。
午前のセッションはコンディションが安定せず、ここで出したタイムは参考にならないものの、3番手のタイムを出し、このセッションは良い雰囲気で終える事ができた。
予選の天気は予報を見てもウエットになるかドライになるか判断が難しかったが、クルマのバランスは良いので上位に行ける手応えはあった。
Q1は大津弘樹選手が行った。予選直前に雨が降り出した雨は小降りで、雨が強くなる前にアタックを行った方が良いと判断し、ウォームアップを1周削りアタックを行ったが、前を走行するクルマに追いついてしまい、タイムを出し切れなかった。次の周にタイヤをクールダウンさせて再度アタックを行ったが、Q1を突破する事は難しかった。
明日は3時間という長丁場のレースなので、チャンスを引き寄せて上位を狙いたい。
鈴木亜久里監督のコメント
「コンディションに左右されてしまったところはあるけど、そのような状況に対応できるような強さを身に付けたいね。クルマ自体の速さはあるので、アクシデントに巻き込まれなければ良いポジションに行けると思っている。明日は期待していて下さい」
土屋圭市エグゼクティブアドバイザーのコメント
「難しい予選でしたね。Q1敗退は残念ですが、速さはありますし、3時間のレースなので少しずつ順位を上げて行って、終わった時に上位でチェッカーを受けられるように頑張ります」
田中洋克チームディレクターのコメント
「午前は3番手で、8号車と同様の手応えは感じていて、Q1を通過できると思っていました。大津がアタックしてくれました。ウォームの周を1周削ってアタックする作戦にしました。天候に左右されたというのもありますが、タイミングが悪くて上手くタイムを出す事ができませんでした。非常に残念ではありますが、明日は諦めずに頑張ります」
大津弘樹選手のコメント
「難しい予選でした。雨が降る事を想定してセッティングを行いました。アタックの時は想定していた以上に雨が続かなかったので、最初のアタックでタイヤを使い切ってしまいました。その後、1周タイヤをクールダウンして再度アタックを行いましたが、すでにタイヤのピークを過ぎてしまったのでQ1を通過する事ができませんでした。蓮につないで走らせたいと思っていましたが、蓮を走らせることができなくて申し訳ない気持ちです。しかしながら、車のバランスは良いと思っておりますので、挽回できると信じています」
佐藤蓮選手のコメント
「朝の走行はロングの確認だけで終わってしまいました。前回の課題がまだ改善できていなかったので、明日の決勝に向けて改善する必要があると思っています。予選は、雨の予報だったので、Q1が始まってから早めにタイムを出しに行った結果、前のクルマに追いついてしまいタイムを出せませんでした」
「そこでタイヤのピークを逃してしまったので、それ以上のタイムは望めませんでしたが、戦略的にそういうリスクがあったので仕方ないのですが、車のポテンシャルはQ1を通過する力量があったので悔しいと思っています。しかし、明日は3時間レースでチャンスはあると思いますので、追い上げられるように頑張ります」



