VELOREXらしい激闘、最後まで競り合い5位をゲット!

●10月19日(決勝)
 スーパーGT第7戦『AUTOPOLIS GT 3Hours RACE』は、随所で激しいバトルが展開され、またペナルティが多発する、いわゆるオートポリスらしい荒れたレースとなりました。オートポリスを得意とするVELOREXのふたりは、勝利に向けて決意も新たに午後1時10分のスタートを迎えました。今回、スターティングドライバーはロベルト・メリ・ムンタン選手が担当。気温22℃、路面温度25℃というコンディションの中、いつも通り交通機動隊のパレードラップを含めた2周のフォーメーションラップの後、3時間レースの幕を開けました。

 VELOREXの6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIは、第1コーナーへの飛び込みでインから一気に2台をパス。予選7番手から5番手まで順位を上げ、幸先の良いスタートを切りました。序盤から攻めのレースを見せるロベルト・メリ・ムンタン選手は上位グループがほぼ同じようなラップタイムで周回を重ねる中、着実に5番手をキープ。スタートしてわずか12周目にGT500車両がクラッシュし、FCYが出され、そのままセーフティカーが出されました。17周目にセーフティカーが解除されると、勢いのある6号車は22周目のヘアピンで前車のインに飛び込み4番手に浮上。さらにハイペースで周回を重ねながら、30周を終了した段階でピットに戻り、片山義章選手と交代しました。

 14番手でレースに復帰した片山義章選手も着実に周回を重ね、途中、タイヤのピックアップに苦しんだものの32周目に12位、41周目に10位、43周目に9位とポジションを上げ、55周目に8位へと浮上します。攻めのレースを続けるVELOREXは、残り1時間40分の段階で7位へ、そしてライバルたちのピット作業のタイミングによって63周目に4位でピットへと戻り、2度目のピット作業をこなしました。ドライバーは再びロベルト・メリ・ムンタン選手へと交代し、上位チェッカーを目指してレースへと復帰しました。

 11番手でレースに復帰したロベルト・メリ・ムンタン選手は66周目に8位、67周目に7位、69周目に6位、そして70周目には再び5位までポジションを戻し、75周目には1コーナーでサイド・バイ・サイドのバトルを制して4位まで浮上します。その後、上位陣の2台を含む3台のマシンにドライブスルーペナルティが課せられ、表彰台のチャンスも見えたかに思えましたが、上位陣のペースも速く、逆に後方からペースを持ったマシンに追い上げられ、何度もポジションを入れ替える激しいバトルの末、最終的に5位でゴール。貴重な11ポイントを加算しました。

片山義章選手のコメント

「今日は攻めきった感があるレースでした。ロベルト・メリ・ムンタン選手が素晴らしいスタートを決めてくれて、ふたつポジションをアップし、そのまま良いペースで僕に繋いでくれました。自分のピット作業のタイミングも悪くなかったと思うのですが、再スタートした際には結構ポジションがドロップしていたうえに、タイヤのピックアップがひどく、少し苦しんだ面はありますが、なんとか攻めの走りで追い上げて、再びポジションを戻してロベルト・メリ・ムンタン選手にバトンを繋ぎました」

「そこからの彼の走りは圧巻でしたね。残念ながらタイヤが終わってしまい、最後まで4位をキープすることはできませんでしたが、最終戦に向けて、納得ができるレースだったと思います。次のレースはサクセスウエイトも無いですし、精一杯走って優勝を再び手にするよう頑張ります」

ロベルト・メリ・ムンタン選手のコメント

「今日のレースは自分なりに達成感があったレースでした。スタートから全力でプッシュし続け、前半のスティントではポジションをふたつ上げて、後半のスティントでも全体で2番手のファステストはマークできる速さを見せられたと思います。終盤のオリベイラ選手とのバトルは本当に厳しかったけれど、最高に楽しいバトルでした」

「自分たちはタイヤが終わっていたので、あれ以上の走りはできませんでしたが、お互いフェアに戦えたと思います。次の最終戦もてぎは、余り好きなサーキットではないですが、苦手意識も無いので、全力を尽くして優勝を狙っていきます」

小倉啓吾チーム監督のコメント

「今日は全体的な内容としては満足のできるレースだったと思います。もちろんベストというわけではないですが、スタートからフィニッシュまで、ドライバーもチームもひとつの大きなミスも無く、ペナルティを受けることなく冷静なレース運びができたことで、上位でフィニッシュできたと思います。タイヤのピックアップの問題や、天候などの不可抗力の問題はあったにせよ、それはしっかりと勉強材料にして、次戦もてぎは、チームの持てる力を出し切って、チーム一丸となって優勝を狙います」

古場博之エントラント代表のコメント

「全体的な流れとしては、悪くない内容のレースだったと思います。ロベルト・メリ・ムンタン選手も全体で2番手のファステストをマークしてくれたと思いますし、ふたりのドライバーが、今日はマシンのパフォーマンス以上の走りを見せてくれたことに感謝しています。ピット作業に関してもロスタイムなくドライバーを送り出すことができましたし、戦略的にもいつ雨が降ってきても良いようなシミュレーションもしていました」

「むしろ降り出してくれた時のことを考えて、あえてロベルト・メリ・ムンタン選手をスタートドライバーに起用して戦略の柔軟性を持たせたのですが、期待していたような雨は降らなかったですね。とにかく今日はチームが一丸となって、マシンのパフォーマンス以上の結果を出してくれたことに感謝しています。次のもてぎは、有終の美を飾るべく、万全の準備を整えて臨む所存です」

UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI
UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン) 2025スーパーGT第7戦オートポリス

本日のレースクイーン

伊達望だてのぞみ
2025年 / スーパー耐久
クイーンズエンジェルス
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年1月号 No.1615

    ネクスト・フォーミュラ 2026
    F1からカートまで
    “次世代シングルシーター”に胸騒ぎ

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円