スーパーGT第7戦オートポリス
AUTOPOLIS GT 3Hours RACE

石浦/大湯組GRスープラが4位、国本/阪口/小高組が5位

 スーパーGTの第7戦がオートポリスで3時間レースとして行われ、石浦宏明/大湯都史樹組 KeePer CERUMO GR Supra 38号車が4位、国本雄資/阪口晴南/小高一斗組 WedsSport ADVAN GR Supra 19号車が5位、大嶋和也/福住仁嶺組 ENEOS X PRIME GR Supra 14号車が9位でフィニッシュしました。

 2025年シーズンスーパーGTの第7戦『AUTOPOLIS GT 3Hours RACE』が10月18日(土)、19日(日)の両日、大分県のオートポリスで開催されました。

 全8大会で戦われている今季のスーパーGTも残すところ2戦。TOYOTA GAZOO Racing(TGR)のGRスープラ勢はこれまでの6戦中4勝をあげ、ランキングでもトップ5を占める強さをみせています。

 残り2戦となった今大会は、サクセスウエイトは半減、3時間の長丁場で戦われます。毎年サバイバル戦となるオートポリスラウンドですが、チャンピオン争いに残るためにも重要な一戦。GRスープラ勢も生き残りをかけて挑みました。

 スーパーGT唯一の九州開催戦でもあり、週末を通して2万6000人の熱心なモータースポーツファンがオートポリスに集結しました。

◆予選◆

 18日(土)、午前中の練習走行は好天から雨天へと変わるコンディションで行われました。その後、雨はやんで路面は乾いたものの、14時45分、気温21度、路面温度23度、再び雨がまじり始めた判断の難しいコンディションのなかで、ノックアウト方式の予選が行われました。

 Q1は、全15台が出走し、上位10台がQ2へと進出。まだウエットタイヤを履くほど濡れていない状況で、全車ドライタイヤでコースイン。阪口の19号車が3番手。山下健太のau TOM’S GR Supra 1号車は最も重いサクセスウエイトを科されながらも5番手。笹原右京のDeloitte TOM’S GR Supra 37号車が6番手、大嶋の14号車が7番手、石浦の38号車が10番手に入り、GRスープラ勢は5台がQ2へと進出を決めました。

 Q2は雨量が増し、全車ウエットタイヤでコースイン。セッションが進んで行くにつれて水煙も高くなる状況のなかで、福住の14号車がTGR勢最上位の3番手グリッドを獲得しました。

 GT300クラスは、2グループに分けてQ1を実施しそれぞれ上位9台がQ2へと進出。

 A組では野中誠太のGreen Brave GR Supra GT 52号車が7番手、河野駿佑のSyntium LMcorsa LC500 GT 60号車が8番手、イゴール・オオムラ・フラガのANEST IWATA RC F GT3 26号車が9番手でQ2へ進出。B組では平良響のHYPER WATER INGING GR86 GT 2号車が4番手、小河諒のapr GR86 GT 30号車が7番手に入りQ2進出を決めました。Q2では、堤優威の2号車が3番手グリッドを獲得しました。

 また、TGRドライバー・チャレンジ・プログラム(TGR-DC)育成ドライバーの小林利徠斗が、CARGUY MKS RACING 7号車で2戦連続となるポールポジションを獲得しました。

ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺) 2025スーパーGT第7戦オートポリス

◆決勝◆

 19日(日)13時10分、曇り空、気温22度、路面温度25度、路面はほぼ乾いているコンディションのなか、3時間レースのスタートが切られました。

 4番手グリッドからスタートした大湯の38号車は1コーナー進入で他車に接触されてスピンを喫し、GT500クラスの最後尾まで順位を落とすこととなってしまいました。
序盤は福住の14号車が3番手、笹原の37号車が5番手、山下の1号車が6番手で周回を重ねていきました。

 12周目に接触からコース脇に停車した車両が発生し、フルコースイエロー(FCY)からセーフティカー(SC)導入となり、それまでのマージンは帳消しに。スピンにより差が開いていた38号車にとっては上位に接近する好機となりました。17周目に再スタートが切られると、笹原の37号車が素晴らしい走りを見せ、19周目に14号車をかわして3番手へ。

 一方、38号車は21周を終えたタイミングでピットイン。ドライバーは大湯のままコースへ復帰し、新しいタイヤでの追い上げを図りました。速いペースで走る笹原の37号車はさらに前を行く2台に追いつき、25周目に2番手へ上がると、28周目の1コーナーで前車を抜き、首位に立ちました。

 1時間を経過するとまだピットしていない多くの車が1回目のピットへ向かい、3番手走行中の14号車は33周目に福住から大嶋へとドライバーチェンジ。14号車を追っていた1号車も翌周にピットへ向かい、山下から坪井翔へと交代しました。

 35周目にはトップの37号車らもピットイン。しかし、先にピットインを終えていた車両の後方でコース復帰し先行を許すこととなりました。37号車はタイヤが暖まると39周目には一気に3台をごぼう抜き。全車が1回目のピットを終えた時点で、大湯の38号車がトップ、2番手に国本の19号車、3番手に笹原の37号車。レースが折り返しを過ぎた45周目には1号車の坪井も4番手へと順位を上げ、トップ4をGRスープラ勢が占めることとなりました。

 レースは残り1時間を前に、各車2回目のピットイン。38号車は大湯から石浦へ、37号車は笹原からアレジへと交代。ピット戦略の違いもあり、全車が2回目のピットを終えた時点で38号車は4番手、37号車が5番手に。

 残り1時間を切ったところで突然37号車がスローダウン。続いて1号車もペースが落ち、共に予定外のピットイン。一旦はコースへ復帰しましたが、吸気系のトラブルのためすぐに2台ともピットへ戻り、リタイアを余儀なくされました(1号車は周回数により完走扱い)。

 終盤は石浦の38号車と阪口の19号車が4番手を争いましたが、そのままの順位でチェッカー。TGR勢最上位はスタート直後に最後尾に落ちながら追い上げた38号車の4位。10番手スタートの19号車が5位。14号車が9位でポイントを獲得。タイトル争いでは、ノーポイントに終わった1号車は首位をキープしたものの差は詰まり、GRスープラ勢5台を含む6台がタイトルの可能性を残して最終戦に臨むこととなりました。

 GT300クラスでは、3番手からスタートした堤の2号車がポジションをキープ。12番手スタートから早めのピット作戦が効を奏したフラガの26号車もトップ5圏内へ。8番手スタートの野中の52号車、19番手スタートから根本悠生、オリバー・ラスムッセンと繋いだ31号車もトップ10圏内を争う位置へとポジションを上げました。

 後半、2号車は平良へと交代し、TGR勢最上位の7番手前後を走行していましたが、黄旗追い越し違反のドライブスルーペナルティを科されて後退。結局、52号車がTGR勢最上位となる7位でフィニッシュ。26号車が11位、2号車は12位。25号車が15位でポイントを獲得しました。

WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南/小高一斗) 2025スーパーGT第7戦オートポリス

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