■⽇時:2025年10⽉18⽇ 予選
■場所:オートポリス(⼤分県)
■監督:⼟屋武⼠
■チーム:HOPPY team TSUCHIYA
■⾞両名:HOPPY Schatz GR Supra GT
■カーナンバー:25
■Q1ドライバー佐藤公哉
■リザルト:予選Q1 A組 11位(Q1敗退)

2025も九州・⼤分での戦いに突⼊! 上位進出を⽬指す!

 戦いの舞台は九州・⼤分へ。オートポリスは2017年に優勝しているゲンの良いサーキット。コースレイアウトもホピ⼦に向いてい
るとあって武⼠監督以下期待が⾼まる。久しぶりの上位⼊賞を⽬指す戦いをリポートする。

 秋らしい爽やかな空気が包んだ⼟曜⽇の朝。空気は乾いているものの、気温は20度を超えて過ごしやすい気候となった。サーキットへ向かう途中、阿蘇の⼭道を抜ける窓外にはススキも⼼地良さそうに揺れていた。

公式練習(GT300 12位 1分46秒008)

 今シーズンも残り2戦。上位⼊賞を現実的に視野に捉え、オートポリスでの⾛⾏がスタート。フリー⾛⾏は松井孝允選⼿からスタート。4周⽬に1分46秒913を記録。その後13周⽬に佐藤公哉選⼿にドライバーチェンジ。その後何度かドライバー交代を経て、セッション残り時間が残り僅かになった38周⽬。佐藤選⼿がタイムアタックを敢⾏。セクター1、セクター2と⾃⼰ベストを出し、セクター3へ。しかし最終コーナー⼿前で2台に引っかかってしまいタイムロス。それでも1分46秒008で12位。予選に期待が膨らむフリーの結果となった。

公式予選(GT300 Q1A組 11位 1分45秒352/Q1敗退)

 予選に向け意気上がるなか、開始直前にパラパラと⾬が。チームは慌ただしくウエットタイヤを準備。しかしすぐに⼩降りに。スリックか、ウエットか。空と⾬雲レーダーを睨みながらの難しいオペレーションとなった。⾬がほぼ⽌んだのを確認してマシンの4輪にスリックタイヤを装着。いよいよ予選が始まる。

 Q1の担当は佐藤選⼿。コースインして1周、2周とタイヤを温め、3周⽬にタイムアタック。1分45秒352で9位につける。そのまま4周⽬も連続アタック。後続がタイムを上げ11位に後退。4周⽬、セクター1は⾃⼰ベスト。セクター2は⾃⼰ベスト更新ならず。セクター3でタイムアップなるか息を飲む。

 そこへ炎をあげるBRZの映像が⾶び込んでくる。オイルを路⾯にこぼしながらスローダウン。そのままランオフエリアにマシンを停めた。これでイエローフラッグ。佐藤選⼿のアタックはアクシデントに阻まれる形になった。

 結果Q1A組11位。残念ながらQ2進出ならず。Q1通過ラインの9位との差は僅か0.06秒。悔しさの残る予選となった。しかしチームスタッフ⼀同⼤きな⼿応えを掴んだ⼟曜⽇。⽇曜⽇、3時間レースでの巻き返しを誓う。

⼟屋武⼠監督コメント

──フリー⾛⾏からマシンに⼿応えを感じていた?

 予選は残念ながらQ1敗退でしたが、2022年からクルマを作り始めて、初めてセットアップが決まったな、いいところに来たな、⾮常に乗りやすいクルマになったな、という状況です。フリー⾛⾏が終わって12位でしたが(アタック中に遅いクルマに)引っかかってしまっただけで、⼀桁順位は普通にいけるな、と予選に期待していました。

 ⾬が降ってきましたが、クルマは殆ど何もいじらず、普段なら予選仕様ということでダンパー1ノッチ硬くするんですけど、濡れているのでそれをやらずに予選に⾏って、⾬にも対応できるようにしました。⾬が降ったり⽌んだりの中、降ってくると思ったら降ってきませんでした。⾬に備えてタイヤの内圧も上げていて、アタックを早めにできるようにということでは(他⾞のアクシデントで)イエローが出る前にアタックができて良かったんですが、残念ながら6/100秒⾜りませんでした。

 ⾬が降らなかったので届かなかったんですけど、ダンパー1ノッチ硬くしていれば6/100秒は全然超えられたので、その悔しさはあります。ただ、天気のことなので、味⽅をしてくれなかったということでは仕⽅がないんですが、それでも予選を通るクルマじゃなかったという部分があるんで、もっともっとポテンシャルを上げていかないといけないという課題が残ったかな、と受けとめています。

 まあ、約4年間クルマを作ってきて初めてドライバーふたりから揃って「乗り易い」と聞こえてきたので、それは励みになります。あと明⽇の決勝と茂⽊の最終戦しか残ってないんですけど、さらにこれをインプルーブさせていけるのではないかと思っているので、明⽇は楽しみです! 明⽇は3時間レースなので、粘り強く、ただ、戦う準備としては決勝のセットアップもロングランの確認もできているので、戦いに⾏きたいと思います!

松井孝允選⼿コメント

──フリー⾛⾏で⼿応えを感じていた?

 今までよりは可能性を感じる練習⾛⾏だったんで、タイヤも僕たちにマッチしてたというのも感じましたし、その中で明⽇の決勝に向けてもいいクルマを作れているので、さらにトップを取るには⾜りないというのも間違いないので、明⽇のウォームアップで試せることがあるので、さらにワンステップ登るためには必要なことなので、もがいて、⼀つでも前に、ということをやっていきたいと思います。

──良くなってきた中で、結果が欲しい?

 結果を出さないと僕たちスポーツ選⼿は、⾮常に厳しく評価されるところだと思うので、応援してくださる皆さんがいて、結果が出て初めて僕たちのいる意味があると思うので、そういう意味ではとにかく明⽇は結果にフォーカスしていきたいと思います。

──明⽇への決意を

 今シーズンは1ポイントは取れてるんですけど、なかなかポイントに絡めるレースというのがなかったんで、そういう意味では明⽇は⾮常にチャンスがあるレースだと思っているので、油断することなく、ひとつでも前にいきたいと思いますので、応援よろしくお願いします!

佐藤公哉選⼿コメント

──フリー⾛⾏から良い感触だったのでは︖

 フリー⾛⾏から雰囲気が良くて、流れも良さそうな感じでした。⾃分にバトンタッチした後も主に⻑距離のチェックを⾏いましたが、感触的にはそんなに悪くないと思います。予選Q1も任せていただいて、クルマの雰囲気も今年⼀番いいなと思いました。ただ、予選が、そこまでの感触が良かっただけに、残念な結果でした。⾃分的にはちょっと情けない予選でした。

 あとコンマ数秒というところだった思うんですけど(6/100秒差)、今GT300みんなギリギリの戦いをしている中で、そこで(予選を)通れる⼈と通れない⼈の決定的な差があると思います。その辺は⾃分の⼤きな課題として、どんな状況であれ、通るやつは通ると思うんで、そこを重く受け⽌めて、ここのところ情けないなと⾃分でも思うところがあるので、なんとかしないといけないと思っています。

──明⽇に向けて

 明⽇はまずはアクシデントに巻き込まれずに、チャンスは必ずくると思うので、強いレースをしてポイントをゲットして、さらに上を⽬指していくという形で、いい流れで来ていると思うので、⼒を合わせて頑張りたいと思います!

【お知らせ】
今年度からチームの広報を担当している豊原が開設したYouTube チャンネル『INFINITY MOMENT』にて『戦う町⼯場の挑戦』と題し、⼟屋武⼠監督のインタビューを全3回に渡って公開しています。ご⽀援いただいている皆様におかれましては是⾮ご覧いただき、チャンネル登録のほど、よろしくお願いいたします。

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