スーパーGT第7戦
AUTOPOLIS GT 3Hours RACE
オートポリス
予選:10月18日
天候:曇りのち雨
コース状況:ドライ~ウエット
予選:3番手
スーパーGTシリーズ第7戦は、阿蘇外輪山に位置するオートポリスにおいて3時間レースとして開催。九州地方はまだ夏の暑さが残り、平野部では気温が連日30℃を超すような天候が続いていたが、高地のオートポリスは平地より5℃ほど低く25℃ほどとしのぎやすい。今回は最終戦のひとつ前のレースということでサクセスウェイトが半減となり53kgへ減ったが(規定により実際に搭載するのは50kg)、BoP重量が10kg増えることになった。ドライバーランキングはトップと16.5点差の6位であり、今大会でこの差を縮めておきたい。
曇り時々晴れで気温24℃、路面温度31℃の9時25分に公式練習がスタート。次第に日差しが減り、気温も路面温度も下がっていった。まずは堤優威が今回持ち込んだタイヤと前回のアクシデントから修復なった車両をチェックしセットアップ。続いて平良響がロングランを担当。今回は第2戦富士に続きCドライバーとして卜部和久がエントリーしたが、ステアリングを握ることはなかった。混走の時間帯までは1分44秒823でトップタイムだったが、GT300クラスの専有走行枠では弱い雨がポツポツと落ちて始めこのセッションは4番手とまずまずの位置につけた。この後のGT500クラスの専有走行枠は雨脚が強まりウエットコンディションとなった。
公式予選は14時45分にスタートしたが、路面は午前中の降雨によりうっすらと濡れていた。天候は曇りで気温21℃、路面温度23℃というコンディション。14台によるA組Q1予選では終盤コースにオイルを撒いた車両があり、その処理のためにB組Q1予選は予定より15分遅れの15時18分に始まった。
いつものように平良がコースへ。今回B組は13台が出走し、上位9台に入ればQ2へ進出ができる。平良は計測3周目に1分45秒498でトップにつけたが、すぐにこのタイムは更新され5位まで順位を落とした。しかし次の周では1分44秒856へタイムアップし4番手へ順位を上げチェッカー。無事Q2への進出を果たした。
17台の車両が出走したQ2は15時53分にスタート。路面は完全に濡れておりタイヤ選択が難しい状況だったが、他の多くの車両同様、堤はスリックタイヤを履いてコースイン。なかなかタイヤが暖まらない様子だったが、計測4周目に1分45秒474で2位となった。その後順位は6番手まで落ちたが、次の周に1分44秒552で2番手へ。しかし最後にトップタイムを更新した車両があり3番手となった。これで明日の決勝レースは2列目からのスタートが確定した。
19日の決勝3時間レースは13時10分にスタート予定。
堤優威
「コースはウエットでしたしタイヤのコンパウンドも硬い方で行ったので恐ろしかったです。アウトラップでピットインしたくなりましたが、レインタイヤで出た車両がタイムアップしていないという情報が入ったので頑張ってタイヤを暖めました。最後の方でようやくタイヤが暖まって来て最後の1周は絶対にミスできない状況でしたがしっかりまとめて3位になれたのでドライバーとしてはちゃんと仕事ができたかなと思います。明日は確実なレースをして最低でも表彰台は獲得したいです」
平良響
「例年オートポリスでは調子が良かったので、これまでのデータを確認し今季はタイヤサイズが変わったためデータにアジャストして走り自信を持ってタイヤを選びましたが、雨。Q1は最初雨量が増えて途中止み最後のセクター3でまた降るという難しいコンディションでしたが、Q1を突破でき優威さんも3番手が取れて良かったです。僕たちよりランキング上位の車両が前にいるので抜いていかないといけないのですが、ブリヂストンタイヤと86のコーナリング特性を生かして追い上げていきたいと思います」
卜部和久
「今回BoPが厳しくなった(+10kg)のですが練習走行ではセットアップがどんどん良い方向にいっていました。自分たちが予想していたより奮闘しているなという印象をみんな持っていて、そんな中トリッキーなコンディションの予選でふたりのドライバーがやれることを最大限やった結果がこの3番手になっていると思いますので、自信を持って戦っていきたいと思います。明日は場合によっては乗るかもしれませんので、いつでも乗れるように引き続き勉強していきたいと思います」
加藤寛規監督
「走り始めからタイヤの感じが今までと違うなと思っていましたが、ドライバーのコメントもそうでしたし難しい予選だったのですが、チームスタッフがうまくセットを合わせてくれました。予選のコンディションも難しかったのですが、ドライバーとエンジニアがうまく情報を共有しながら、他のチームのタイヤもチェックしてうまく対応できたこともあり3番手という良いポジションが取れました。明日は3時間の長いレースですし期待が持てる順位ですから、しっかり戦いたいと思います」

