スーパーGT第7戦
AUTOPOLIS GT 3Hours RACE

オートポリス
決勝:10月19日
天候:曇り
コース状況:ドライ

決勝:12位

 スーパーGTシリーズ第7戦は曇天のオートポリスにおいて3時間レースとして開催。予選3位からスタートしたHYPER WATER INGING GR86 GTは最初のスティントで順位を守ったが、中盤以降は苦戦。また中盤5位を走行中に黄旗区間での追い越しがあり、終盤の6位争いを展開中にドライブスルーのペナルティを受け12位に順位を落としてゴール。4ポイントを追加したが厳しい結果となった。

 オートポリスは前日の降雨の影響もあり、朝早くは霧が出て視界不良だったが、時間が経過すると共に霧も晴れた。決勝レースの前に行われた20分間のウォームアップ走行では、8番手のタイムで路面の状態を確認した。午後は雨の予報もあったが、スタート時は曇りで気温22℃、路面温度25℃というコンディション。しかし湿度が高くいつ雨が降り出してもおかしくないような雰囲気だった。

 パレードラップとフォーメーションラップを終えた13時16分に3時間のタイムレースがスタート。3時間レースでは給油を伴うピット作業が2回義務付けられる。今回は堤優威が開幕戦以来となるスタートドライバーを務め、最初の2スティントを担当の予定で、途中降雨があればフレキシブルに対応することとした。

 序盤からポールスタートの車両が逃げ独走態勢となったが、堤は2位の車両に離されることなく3位を守って周回。11周目にGT500クラス車両のアクシデントがあり、フルコースイエロー(FCY)からセーフティカー(SC)導入となり各車の距離は詰まることとなった。15周完了でリスタートすると、堤と2位の車両の差は徐々に広がり単独走行となった。レース開始から1時間が経過した30周で堤はピットイン。給油とタイヤ交換を済ませ実質的な5位でコースに戻った。

 中盤の40周あたりから56号車GT-Rに追いつかれたが、相手はバランスを崩し単独でコースオフ。堤はこれで楽になったが50周目には666号車ポルシェに迫られ逆転を許した。54周目にタイヤがバーストした車両がピットロード出口でストップ。ストレート後半区間は黄旗が振られ追い越し禁止となったが、堤はここでピットアウトする車両を追い越す結果となり4台がドライブスルーのペナルティを受けることとなった。ここに堤も含まれていた。

 堤は59周を走り終えピットインし平良響に交代。69周で上位の車両が2回目のピット作業を終えると平良は7位を走行。さらに前を走る87号車ランボルギーニに追いつき、後続の65号車メルセデスと3台で6位争いを展開していたが、82周目に黄旗区間の追い越しのペナルティが発表され、84周でピットインしペーナルティを消化した。これで順位は13位へ落とすことになった。終盤平良は12位へ順位を上げるも目の前の車両を抜くことはできず94周でチェッカー。4ポイントを獲得したが、厳しい内容のレースとなった。

 次の第8戦(最終戦)は、11月1〜2日にモビリティリゾートもてぎにおいて300kmレースとして開催予定。

堤優威

「予選3位がすごく上出来だったのだと思います。決勝ではタイヤのグリップが落ちて来た時のクルマのスイートスポットが狭く、他の車両が縁石をまたぐようなコーナーも、今年はタイヤ径が小さくなったことでエンジンを擦って壊してしまうため、またぐことができません。僕が乗っている時に黄旗区間で追い越しをしてしまったようですが、ピットアウトしてきた車両は全く見えませんでした。ペナルティがなくても7位ぐらいの結果だったと思います。最終戦でもクルマを壊さないようにして、表彰台を目指します」

平良響

「ストレートスピードが伸びず苦しいレースでした。途中6号車は先行させ、タイヤを労って後続の65号車は最後まで抑えるつもりでした。前にペースの遅い87号車がいたので、どうやって抜こうかと考えているうちにペナルティを受けたのでしょうがないです。終盤も26号車に追い付いたのですが結局オーバーテイクはできませんでした。もてぎではこの悔しさを爆発させるしかありません。“終わりよければすべて良し”というつもりで最終戦頑張ります」

卜部和久

「今回も乗る機会はありませんでしたが、ルールが厳しいなというのが正直な気持ちです。今回はミスもありましたが、ちゃんとやっても優勝争いの“優”の字もないような感じですごく残念です。クルマに乗れないことでうずうずしますね。チームには優秀なエンジニアさんスタッフさんがいるので、クルマのことは彼らに任せて僕は運転のことだけ集中して次も準備していきたいと思います。今年一年チームに帯同してドライバーのレベルの高さを実感しましたし、ますます乗って活躍したいと思うようになりました」

加藤寛規監督

「序盤はもう少し順位を落とすかなと思っていましたが堤選手が2スティントを頑張ってくれました。最初のピットではアンダーカットもしたかったのですがタイヤ的にも厳しかったですね。FCYもタイミングが良くなく、いい流れはありませんでした。できる範囲のことはやっていましたが、ペナルティはドライバーも私たちも気付きませんでしたし、発表も遅かったのでかなり際どかったのだと思います。それがなくても6位ぐらいではなかったかと思います。最終戦は何とか頑張りたいと思います」

HYPER WATER INGING GR86 GT
HYPER WATER INGING GR86 GT(堤優威/平良響/ト部和久) 2025スーパーGT第7戦オートポリス

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