8号車 決勝レポート
上位に行ける力を発揮できず10位、最終戦で来年につながる走りを示したい
昨年同様、今年のオートポリス大会は距離レースではなく3時間レースで開催される。ルーティンのピットインは2回が予定されており、後方からスタートするARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8は順位を上げる事が出来る要素も多い。我々はチャンスを逃さず、上位を目指して行きたい。
スタートドライバーは野尻智紀選手。スタート直後の1コーナーで前方の車両同士の接触があり、1台の車両がスピン。しかし、1周目の順位は変わらず、13番手をキープ。7周目に1台をパスして12番手にポジションを上げる。11周目に前方で接触がありFCYが導入され、順位は11番手。車両回収の為、FCYからセーフティーカーに切り替わり、15周目にリスタートが切られた。
1周目の前方での接触の原因となった車両がドライブスルーペナルティを受けて、さらにひとつ順位を上げた。11周目の接触で前車がドライブスルーペナルティを受け、9番手に浮上。22周目にルーティンの最初のピットイン。ドライバー交代は行わず、給油とタイヤ交換のみで野尻選手を送り出し、12番手でコースに復帰した。
27周目に前方で接触があり、ひとつポジションを上げる。29周目の1コーナーでポジションを争っていた車両の横に並ぶが、行き場がなくなり後方の車両にアウトから抜かれてしまう。この時点で12番手。
33周目に前方を走っていた車両がコースアウトしてしまい、ポイント圏内の10番手にポジションアップ。さらにルーティンのピットインを行う車両もあり、35周目の時点で5番手を走行。全車が1回目のルーティンのピットインを終えた41周目時点での順位は4番手。野尻選手の好走と作戦が上手く噛み合った。しかし、その後はなかなかペースが上がらず、44周目にひとつポジションを落としてしまうが、野尻選手は食らいついて行った。
そして54周目に2回目のピットインを行い、松下信治選手に交代し、14番手でコースに復帰。59周目にコース上に300クラス車両が止まってしまい、回収のためにFCYが導入される。翌周には解除され、松下選手はリスタートで12番手にポジションアップ。他車のピットインもあり、60周目で11番手。ペースがなかなか上がらず、63周目には14番手までドロップしてしまう。
前方の車両のコースアウトもあり、65周目で13番手。さらに前車3台ピットインし、10番手にポジションアップ。その後、順位の変動はなく、3時間が過ぎチェッカーとなった。レース終盤は作戦が上手く噛み合わず、順位を落としてしまったが、苦戦した中でも貴重なポイントを獲得する事が出来た。順位は良いとは言えないが、車のパフォーマンスは向上しており、最終戦で有終の美を飾れるように準備をしていきたい。
鈴木亜久里監督のコメント
「土曜のフリー走行から順位はあまり良く無かったけど、クルマの速さ、実力はあるのに、カタチに出来なかったね。残り1戦になってしまったけど、最終戦では勝てるように準備していきたいね」
土屋圭市エグゼクティブアドバイザーのコメント
「何だかうまく噛み合いませんでした。車のバランスは良くて、タイムも戦えるだけの速さはあるのに、上位に行けませんでした。残る最終戦ではこのクルマの速さを証明してもらいたいね」
田中洋克チームディレクターのコメント
「ウォームアップの調子は悪く無くて、バランスも良かったのですが、作戦がうまく機能しませんでした。早めのピットインでアンダーカットを狙っていましたが、それが遅いクルマに引っかかってしまい裏目に出てしまいました。上位に行けるだけのパフォーマンスを8号車は持っていただけに悔しいですね」
野尻智紀選手のコメント
「何度か上に行けるチャンスはありましたが、それができなかったので自分達の力不足だと感じています。残りは最終戦だけなので、上位で戦えるようにしっかり準備していきたいです。ありがとうございました」
松下信治選手のコメント
「トップ3がシビックで、その展開に恵まれていたにも関わらずそこに居る事が出来なかったのと、自分としても見直さなければならないところが沢山ありました。最終戦はウエイトが無くなって厳しい戦いになるとは思いますが、来年につながるような走りをしたいと思います」
16号車 決勝レポート
ホンダが表彰台独占も3番手は嬉しさもあるが悔しさも、最終戦で結果出したい
3時間の時間レースで開催される第7戦オートポリス大会は、今にも雨が降りそうな空模様だが、ドライコンディションでスタートが切られた。スタートドライバーは大津弘樹選手。スタート直後の1コーナーで、前方の車両同士の接触があり、1台の車両がスピン。
ふたつポジションを上げて、9番手で走行を続ける。11周目に前方で接触があり、FCYが導入された。それによりポジションがひとつ上り8番手。車両回収により、FCYがセーフティーカーに切り替わった。回収が完了し、15周目にリスタートが切られた。その後、1周目に前方で接触があったが、その原因となった車両がドライブスルーペナルティを受けてひとつ順位を上げた。
さらに11周目の接触で前車がドライブスルーペナルティを受け、6番手にポジションアップ。27周目に前方で接触があり、5番手に浮上。前を走っていた車両が33周目にコースアウト、さらにルーティンのピットインをする車両があり、2番手まで上がったところで35周目に1回目のピットイン。佐藤蓮選手に交代して、2スティント目に入った。
全車が1回目のルーティンのピットインを終了した41周目時点での順位は10番手。その後は順位をキープしたまま周回を重ねたが、50周目に抜かれて11番手に落ちてしまう。56周目に2回目のピットインを行い、12番手でコースに復帰。他の車両のピットインもあり、7番手にポジションアップ。
59周目にコース上に300クラス車両が止まってしまい、回収のためにFCYが導入され、翌周にはリスタートが切られた。61周目には4番手までポジションを取り戻す。前の車両がコースアウトしてしまい、3番手に浮上。トップ走行中の車両がピットインし、69周目に2番手に浮上。
71周目に2番手に浮上し、終盤までキープしていたが、99周目に抜かれてしまい3番手にドロップしてしまう。タイヤのグリップ力は殆ど残っていなかったが、佐藤選手は終盤まで何とか踏ん張り今季初の表彰台を得る事に成功した。
クルマのポテンシャルはとても高いので、最終戦ではトップ争いを行って最高のポジションでシーズンを終えたい。
鈴木亜久里監督のコメント
「16号車はシーズン最初からクルマの速さがあったのに、なかなか結果につなげる事が出来なかった。でも第5戦、6戦でポールを獲得し、ここでようやく表彰台に登ることができて、本来の速さを証明出来るようになってきた。まだ改善しなければならないところもあるけど、徐々に良くなってきているので、最終戦が楽しみだね。しっかりと結果を出せるように頑張ります」
土屋圭市エグゼクティブアドバイザーのコメント
「終盤はハラハラドキドキの見ているお客さんを惹きつけるレースをしてくれたね。もちろん我々が勝ちたかったけど、前半戦の不調を考えると、尻上がりで良くなってきているので、最終戦でさらに良い結果でシーズンを終えたいね」
田中洋克チームディレクターのコメント
「最初のスティントで長めに走ろうと決めていて、結果的にその作戦は良かったのですが、他のシビックが優勝や2位を獲っているので3位表彰台でも悔しさの方が大きいですね。最終戦で良いところを見せられるように頑張ります」
大津弘樹選手のコメント
「終盤は蓮も2番手を走っていて頑張っていたのですが、残り数分のところで逆転されてしまいました。トップ3台がホンダだったので、その中でトップを獲りたかったという悔しい気持ちはありますが、表彰台に登れたのは良かったです。最終戦も頑張りますので、応援して下さい」
佐藤蓮選手のコメント
「戦略もクルマも良かったのですが、残りわずかまで2番手をキープしていたのですが、最後タイヤが終わってしまい、抜かれてしまいました。悔しいですが、今季は表彰台が無かったですし、ホンダ勢としても表彰台を独占できましたので良かったと思っています。もてぎはノーウエイトでイコールコンディションで戦うので、この調子でシビック最後のレースで良いところを見せたいです。応援ありがとうございました」



