#8 ARTA MUGENT YPER-GT
ノーミスでもポイント届かず、ピット作業が課題
12番手からスタートする#8 ARTA MUGENT YPER-GTは、大量ポイントを獲得すべく大幅なセット変更を行い決勝に挑んだ。
スタートドライバーは松下信治選手。混乱はなく、ポジションをキープして周回を重ねた。
2周目の130Rで前方のクルマがコースアウトし、ポジションをひとつ上げた。4周目のシケインで後続車同士の接触があり、セーフティカーが導入された。車両回収に時間がかかり、9周目にリスタートが切られた。
リスタート直後はペースが上がらず、12番手のクルマが背後に迫ってきたが、松下選手は何とか踏ん張り、ポジションをキープし続けた。19周目にルーティンのピットインを行い、野尻智紀選手に交代。13番手でコースに復帰し、全車がピットインを終えた32周目の順位は12番手。
34周目に300クラスの車両がコース脇に止まってしまい、FCYが導入されたが、翌周にはリスタートが切られた。
野尻選手は、36周目のシケインで前車を抜いて、11番手にポジションアップ。
47周目のバックストレートで300クラス車両のタイヤがバーストしてしまう。デブリ処理のため、FCYが導入された。その周にリスタートが切られ、残り4周。前車との差が大きすぎて10位には届かず、11位でレースを終えた。全戦ポイント獲得がここで途切れてしまったが、残りのレースは大量ポイントを獲得していきたい。
鈴木亜久里監督のコメント
「予選で前に行けなかったのがやはり痛かったね。とくに目立ったミスはなかったし、入賞圏内も狙えそうな走りがあったけど、全体的な力不足だったかな。給油に時間がかかってしまうのも、大きな課題なので、どうやって改善できるのか、次のSUGOに向けて準備していきたいね」
土屋圭市エグゼクティブアドバイザーのコメント
「もっと追い上げられると思っていたのですが、セットアップがうまくいかなくて、1ポイントも取れずにレースを終えてしまいました。次、挽回できるようにしっかりと準備して行きます」
田中洋克チームディレクターのコメント
「昨日からスピードがなくて、セットを大きく変えたのですが、スピードを回復することができませんでした。決勝も追い上げるレースを展開できませんでした。抜けない状況が続いてしまうと、そこでキープするしかなかったので、何もできないまま、レースを終えてしまい、とても残念なレースになってしまいました。次のSUGOに向けて挽回できるように準備したいですね」
野尻智紀選手のコメント
「予選から決勝にかけて頑張ってアジャストをして、パフォーマンスの改善を試みましたが、なかなか戦えるレベルまで行くことができませんでした。何もすることができずレースが終わってしまい、不甲斐ない結果になってしまいましたが、しっかりとまた前を向いて次に向けて頑張ります」
松下信治選手のコメント
「前回の富士に続いてすごく苦戦した週末になってしまいました。富士の時と違ってウエイトをみんな積んでいるにも関わらず、我々も真ん中ぐらいの重さなので、真ん中ぐらいの順位でゴールできなければと思いながら始めたんですけど、まあやっぱ速くなくて。色々なことをトライして結果がこれなのでちょっとやり方を改めて変えないといけないと思っています。ちょっと重く含めて受け止めていますが、次回のSUGOはストレートも短くてウェイトの影響も出るコースだと思うので、準備して結果を出したいです」
#16 ARTA MUGENT YPER-GT
ドライバーはノーミス、給油時間で勝敗が
ポールポジション獲得でついにポイントを獲得した#16 ARTA MUGENT YPER-GTは、さらに大量ポイントを獲得すべく、決勝へ向けて入念に戦略を練った。
スタートドライバーは大津弘樹選手。大津選手は見事なスタートで、2番手に2.5秒差をつけて1周目を戻ってきた。
4周目のシケインで後続車同士の接触があり、セーフティカーが導入された。車両回収に時間がかかり、9周目にリスタートが切られた。13周目から2番手のクルマに背後に着かれ、何度か抜かれそうになったが、大津選手は何とか踏ん張り、18周目にルーティンのピットインを行い、佐藤蓮選手に後半を託した。
しかし、2番手を走っていたクルマにピット作業で先行されてしまい、もう1台にも抜かれポジションを落としてしまう。さらに1台にアンダーカットされてしまい、全車ピットイン終了後の32周目のポジションは4番手。
34周目に300クラスの車両がコース脇に止まってしまい、FCYが導入されたが、翌周にはリスタートが切られた。
4番手のままレースが進行していたが、47周目のバックストレートで300クラス車両のタイヤがバーストしてしまう。デブリ処理のため、FCYが導入された。その周にリスタートが切られ、残り4周。前車の背後まで迫ったが、抜くまでに至らず、4位でレースを終えた。第4戦までノーポイントだったが、貴重なポイントを獲得した。
鈴木亜久里監督のコメント
「ドライバーもチームも何のミスもしていないのに、3台に抜かれてしまった。給油に時間がかかったのが原因なんだけど、ミスをした訳ではなく、燃費に問題。速さでは互角なのに、このようなことで負けてしまうのは辛いけど、次回のSUGOはコースの特性上、チャンスがあると思っているので、しっかりと準備をしていきたいね」
土屋圭市エグゼクティブアドバイザーのコメント
「ポール・トゥ・ウインを狙っていたのですが、ピットアウトしてみたら5位とか6位とかに落ちていました。ドライバーもメカニックもすべてノーミスでレースを戦えましたが、他チームの方がピット作業、給油時間が短かったと思います。本当にメカニックやドライバーに申し訳ない気持ちですが、次回に向けて頑張ります」
田中洋克チームディレクターのコメント
「大津選手が、トップをキープしてバトンタッチはしたのですが、ピット作業の時間の差でトップを守り切れませんでした。それがすべてだったと思います。そこで前に出てれば、トップをキープすることはできたと思います。とくに何かミスをしたわけでなかったのですが、やはり給油時間の差が大きかったと思います。クルマ自体の速さも多分あると思います。チームとしてはやれることはできたと思っていますが、次回に向けてしっかりと準備して行きます」
大津弘樹選手のコメント
「序盤、苦しかったんですけど、何とかトップを守り切れて、蓮に代わることができました。しかし、我々のクルマは給油に時間がかかるので、ピットストップ中に3台に抜かれてしまいました。後半は蓮がロングスティントで頑張ってくれました。コンディション的にも我々のクルマは合っていたと思うのですが、追い上げることは難しかったです。ポールから4位という結果は非常に悔しいですが、良いところも沢山見つかったので、精度を高めて次の菅生で良い結果を出したいです」
佐藤蓮選手のコメント
「ポールからスタートでしたが、4位で終わってしまいました。ファーストスティントは大津選手がなんとかトップを死守してくれてドライバーチェンジを行えましたが、ピットの兼ね合いで3台に先行を許してしまいました。その後はペースはあったんですが、ストレートでチャンスを狙っていましたが、やっぱりダウンフォースが強いマシンということで、抜けずに終わってしまいました。クルマとしてはいいところも沢山ありましたし、次に向けてもいい材料は揃ったかなと思うので、この悔しさを菅生で晴らしたいと思います」

