スーパーGT第5戦
SUZUKA GT 300km RACE

鈴鹿サーキット
決勝:8月24日
天候:晴れ
コース状況:ドライ

決勝:12位

 スーパーGTシリーズ第5戦は午前中の雲も取れ気温35℃、路面温度52℃という猛暑のなか、鈴鹿サーキットにおいて300kmレースとして開催。予選7番手からスタートしたHYPER WATER INGING GR86 GTは序盤、平良がポジションを守り早めの15周でピットイン。しかし狭められた給油リストリクターの効果は厳しく従来よりも15秒ほどをロスすることになった。交代した堤は21番手で隊列に復帰するもエアリストリクターも狭められたこともありペースが思うように上がらず苦戦。しかし12位でゴールし4ポイントを追加した。

 もっとも暑い時間帯を避けて15時30分にパレードラップが始まった決勝レース。気温は35℃、路面温度は52℃と前日の予選よりも厳しい暑さとなり、グリッドにいるだけでも汗が噴き出るほど。15時37分に300kmの決勝レースがスタートした。

 スタートを担当したのは平良で、順位をキープして4周目を走行中にGT500クラスの車両がクラッシュを喫したことでセーフティカー(SC)が導入となった。車両の回収のためにSCランは15分にわたり9周完了でリスタートした。平良はポジションをキープするも後方に4台を引き連れての走行となった。当初の作戦どおり規定周回数の1/3を経過した15周と早めにピットインして、ここで堤へ交代し給油、タイヤ交換という作業を済ませた。

 しかし50kg以上のサクセスウエイトを積む車両に義務付けられた規定径の給油リストリクターは、従来の給油より15秒ほど時間を要し、堤がコースに戻った時点で順位は21番手にまで下がることになった。その後他の車両がピットインをするたびに順位を上げ、21周目には16番手へ戻した。

 31周目に1台の車両がトラブルのためにコース脇でストップするとFCY(フルコースイエロー)が導入された。ピットインを遅らせていた車両もあり、この時点で13番手と入賞圏内に。5分後にリスタートすると全車がピットインを済ませたことで12番手まで順位を押し上げた。

 終盤の44周目にタイヤがバーストした車両がありこの日2回目のFCY導入となった。これで順位は11番手へ。しかしリスタート時にバックマーカーに寄せられこの隙に2台にかわされることになった。堤は48周でチェッカーを受け13位フィニッシュとなったが、レース後の再車検で上位の1台が失格に。最終結果は12位となり4ポイントを追加し、ランキング上位との差を縮めることとなった。

 次の第6戦は9月20~21日にスポーツランドSUGOにおいて300kmレースとして開催される。

HYPER WATER Racing INGING 2025スーパーGT第5戦鈴鹿 決勝レポート
HYPER WATER INGING GR86 GT(堤優威/平良響) 2025スーパーGT第5戦鈴鹿

堤優威

「厳しいレースでした。ピットインする前は7位でしたが給油リストリクターで給油時間が長くかかり21番手まで順位を落としたのは痛かったです。それに0号車をなかなか抜けず、タイヤも消耗してしまいましたからそれが大きなタイムロスの原因かと思います。もう少し上に行けるかと思っていたので残念です」

「最後のFCY解除の際はスプーンカーブで周回遅れに引っかかりブロックをされたので、後ろの車両との差が詰まり2台に抜かれてしまいました。悔しいですが次戦以降も頑張ります」

平良響

「自分のパートは抜かれることもなく走ることができました。とは言ってもSCが導入されていた時間が長くミニマム(15周)で入る予定でしたし自分のスティントを終えたという感じでした。早く入ったのは優威さんが(混雑した状態ではなく)クリーンエアで速く走るためでしたし、SCのおかげでクリーンな状態が長くなったのは良かったと思います」

「それでもその後ピットイン/アウトした車両に引っかかることも多くもったいなかったということもありました。シリーズを争っているライバルたちより前でゴールできたのは大きいと思います」

加藤寛規監督

「我々のなかでできることはやりましたが完敗ですね。今回給油リストリクターが付くというのは分かっていましたが、ペースも厳しくライバル勢が想定より速く思った順位には届かず厳しいレースでした」

「最後のリスタートの時、周回遅れが突然変な動きをしてそこで2台に抜かれたのが痛かったです。ただレース戦略のなかでの新しい発見もあったのでそれを次回以降につなげていきたいと思います。今回の反省を次戦以降に反映してまた頑張ります」

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