スーパーGT第6戦
SUGO GT 300km RACE

スポーツランドSUGO
決勝:9月21日
天候:晴れ
コース状況:ドライ

 スーパーGTシリーズ第6戦は秋らしい青空がのぞくスポーツランドSUGOにおいて300kmレースとして開催。予選5位からスタートしたHYPER WATER INGING GR86 GTは序盤、平良響が8台による6番手争いを展開中に、数メートル前を走行中の車両が接触からスピンしたのを避けようと急ブレーキをかけたものの目の前の車両に追突。ラジエターが壊れエンジン冷却水が漏れコースサイドでストップ。今季初のリタイアを喫した。

 前日の雨は上がり、雲はあるものの秋晴れとなったスポーツランドSUGO。正午から行われたウォームアップ走行では、堤優威がセッティングを確認しながら走行し、トップとは0.738秒差となる8番手のタイムをマーク。決勝に向けて手応えをつかんだ。

 決勝レースは、気温24℃、路面温度32℃というコンディションの13時45分にスタートした。コース幅が狭くパッシングポイントの少ないSUGOは、コース1周も3.586kmと短いためGT500車両から周回遅れにされる回数も多く、接触やアクシデントも起きやすい。このためSUGOには魔物が棲むと言われることがある。

 スタートを担当した平良は4番手の車両から離れず順位を守っていたが、7周目と9周目にかわされ7番手となった。トップから5番手までの車両が抜け出し、6~13番手の車両が1パックになる接戦を展開して周回を重ねた。

 12周目には早くもGT500車両に周回遅れにされ始め、コース上はますます混雑してきた。15周目に他の車両から押し出された平良は13番手まで順位を落としたが、4番手を争う集団はまだ10台ほどが団子状態。

 ところが16周目の3コーナー先で8番手争いをしていた2台が接触してスピン&ストップ。直後を走行していた車両が急ブレーキをかけたため、その集団にいた平良は目の前を走行していた車両を避けきれず追突し、ラジエターを壊してしまった。スロー走行となった平良はSPコーナーのコースサイドにストップ。昨年開幕戦岡山以来、今季初のリタイアを喫することとなった。

 次の第7戦は、10月18~19日に相性の良い大分県のオートポリスにおいて3時間レースとして開催予定。タイトル争いに勝ち残る足場を作るためにさらにポイント獲得を目指す。

HYPER WATER Racing INGING 2025スーパーGT第6戦SUGO 決勝レポート
HYPER WATER INGING GR86 GT(堤優威/平良響) 2025スーパーGT第6戦SUGO

堤優威

「ウェイト的には良い予選順位だったと思いますが、マシンの特性もあり特にSUGOは抜きにくいため厳しい展開になってしまいました。さらにバトル中に押し出される形になり最悪の結果になりました。避けきれない状態でクラッシュしてラジエターが壊れたことは仕方がないと思います。チャンピオン争いは厳しくなったとは思いますが、今回は大きなクラッシュではなく次のレースまでには修復できると思いますし、オートポリスに焦点を合わせて頑張りたいと思います」

平良響

「追突してしまったので、僕がもっと前を見ていれば避けられたのかもしれませんが……いや無理だったと思います。それよりも抜かれてアクシデントに遭う場所へポジションを落としてしまった方が問題です。あれがなければと悔やまれます。単独で走っていればもっと速く走れたのですが、マシンの特性として速いところ遅いところの差がありました。ついていなかったなと思いますし残念な結果になりました。タイトル争いは厳しくなったと思いますが、オートポリスでは優勝を目指します」

加藤寛規監督

「非常に悔しいレースになってしまいました。押し出される形で順位を下げてアクシデントに巻き込まれてしまいました。しかしこれもレースですしSUGOの魔物というものであればそうなのかなと思います。今回は本当にツキがなく流れもありませんでした。次は我々が得意とするオートポリスですし、そこに向けてみんなで仕切り直したいと思います。タイトル争いは最終戦のチェッカーが振られるまでは分からないので、次のレースで頑張ります。」

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