スポーツランドSUGO
予選:9月20日
天候:曇り
コース状況:ドライ
予選:5位
スーパーGTシリーズ第6戦は、ようやく秋らしい気候になった仙台市郊外のスポーツランドSUGOにおいて2日間にわたり開催される。ドライバーランキングではトップと11.5点差の3位につけており、残り3戦は取りこぼしができない状況。予選日は早朝に小雨が降りコースは完全なウエットコンディションとなった。朝の公式練習までに雨は止んだが、天候は曇りのままで気温も路面温度も上がらない状態だった。
朝9時15分に始まった公式練習は完全なウエットコンディション。まずは堤がレインタイヤでコースインし路面の状況とタイヤを確認し平良に交代した。時間とともにコースは徐々にレコードラインが乾き始め、スリックタイヤに交換して走り始める車両も現れた。我々もタイヤを交換しセッティングを変更。再び堤がコースインしてセッティングとタイヤを確認し、もう一度平良に交代した。しかし時間的にロングランテストを行うことはできなかった。
公式予選Q1は気温21℃、路面温度22℃の14時5分に始まった。Q1は前戦までのランキング順で14台ずつの2組に分かれてのセッションで、HYPER WATER INGING GR86 GTはA組に区分された。Q1担当の平良は3周をかけてタイヤを温め計測4周目に1分17秒999で2位につけた。しかし直後にそれを上回るタイムを出した車両があり3位へ。
平良はそのままアタックを続けたがタイヤのグリップは既に落ちており4周目のタイムは更新できなかった。しかしA組14台の中でQ2に進出できる上位9台には残ることができ、Q2への進出を難なく決めた。
18台で上位のグリッドを決めるQ2には堤が出走。真っ先にコースインした堤は2周でタイヤを温め、計測3周目に1分17秒761で2位のタイムをマークした。しかしその後に堤のタイムを上回る車両が3台あり、堤のタイムは5位となりセッションは終了。これで決勝のグリッドが確定した。
21日の決勝300kmレースは13時30分にスタート予定。天候の回復も見込まれるなか、さらなる上位を目指す。
堤優威
「ウエイトを積んでるわりに5位という順位は全体を見ても良さそうですが、ランキング上位の車両が前にいたり、フェラーリが2戦連続ポールポジションを獲得しましたし、決勝レースは大変になると思います。4位にいけたかなという感じはありますが、シリーズのことを考えると5位という予選結果は良い位置です」
「決勝では前戦のように給油リストリクターの影響で順位を下げることになると思いますが頑張ります。今日不満だった部分はこれから修正してもらい明日のウォームアップで確認します」
平良響
「完全ドライコンディションで走ったのはQ1が初めてでしたが、練習走行の後半ではドライコンディションの感覚はつかめていたのでそれほど心配はありませんでした。路温が低いのでタイヤの温まりが悪いのではないかという点が不安でしたが、アウトラップからしっかりタイヤを温めることができました」
「シリーズを争っているライバルの車両が我々の後ろにいるのでそこはポジティブですし、抜かれないようなレースをしていきたいと思います。レースは荒れると思うので生き残ります」
加藤寛規監督
「3位には行けると思っていましたが5番手でした。でも悪い順位ではないので明日は期待が持てそうだと感じています。こういう難しいコンディションのなかでまとめあげたドライバーは頑張ってくれたと思います」
「明日は今日とは全く違うコンディションになると思うので、展開はどうなるか分かりません。コースの補修で路面も新しくなっていてすべてを理解しているわけではありませんが、ふたりのドライバーがしっかりまとめてくれると期待しています」



