スーパーGTやスーパー耐久、アジアン・ル・マン等で幅広く活躍するレーシングドライバーの横溝直輝が31日、東京都台東区の柏葉中学校を訪問し、難聴学級の子どもたちにコミュニケーションサポートシステムを寄贈した。
2012年にGT300クラスで劇的なチャンピオン獲得を果たし、昨季もGT300クラスはもちろんさまざまなカテゴリーで活躍した横溝は、NPO法人日本ユニバーサル・サウンドデザイン協会が難聴の生徒の教育環境の改善を目的に推進している社会貢献活動『きこえのあしながさんプロジェクト』に賛同することになった。
この『きこえのあしながさんプロジェクト』は、、“聴こえのユニバーサルデザイン”を推進するべく、補聴器や人工内耳を装用した難聴者の聴こえ改善のために、話者側で聴こえを改善することを可能にする『COMUOON(コミューン)』を、ろう学校および難聴学級や特別支援学校に寄贈していく活動。『COMUOON』は難聴の方でも非常に人の声が聞き取りやすくなる画期的なスピーカーだという。
横溝によれば、この活動への賛同は「レーシングカーをドライブする時に『音』は非常に大切な要素であり、その音を支援していくユニバール・サウンド・デザイン社、中石真一路代表の熱い思いに共感して自分も何かできないかと思ったのがきっかけ」だという。
そこで今回、横溝が“きこえのあしながさん”として柏葉中学校を訪問。レーシングスーツ姿で登場し、『COMUOON』を生徒に寄贈。大いに感謝されたという。
「スピーカーを伝えての授業風景も非常に素晴らしく、特に難聴者の方は子音が聞こえにくいということで、これまで英語の聞き取りが非常に困難でしたが、このスピーカーを使うと雑音が少なく、とてもクリアに聞こえると生徒の皆さんからも絶賛されていました」と横溝。
「これからは学校だけではなく、様々な公共機関でみんなが快適に暮らせ、ストレスなくコミュニケーションをとることが可能になる『COMUOON』をひとりでも多くの方に知ってもらえたら嬉しいです」
「微力ではありますが、自分が進めている活動により、難聴を抱えている子どもたちの支えになれればと思っています。生徒さんやユーザーさんの思いをパワーに変えて、レースでがんばっていきたいと思います」
NPO法人日本ユニバーサル・サウンドデザイン協会の活動については、公式ホームページ(http://u-s-d.jp/)で知ることができる。