オートスポーツwebが3回にわたってお届けする「佐藤琢磨独占インタビュー」。最終回は、今季スポット参戦を予定しているフォーミュラ・ニッポンへの参戦理由を聞いた。
琢磨は今年、インディカー・シリーズへのフル参戦とあわせ、国内最高峰シリーズのフォーミュラ・ニッポンにもスポット参戦することを発表した。
今のところ、所属チームや出場するレースは決まっていないが、インディカー終了後のシリーズ終盤戦、第6戦SUGOか最終戦の鈴鹿への出場が予想される。
インディカーではそろそろはっきりとした結果が求められ、琢磨自身も十分にそれを自覚している。その彼が勝負をかける今年、それでもフォーミュラ・ニッポンにスポット参戦する理由とは、一体何なのだろうか?
今年はフォーミュラ・ニッポンにも参戦されると発表されていますが、インディカーを最優先とすると、やはりそのシーズン終了後になりそうですか?
琢磨:そうですね、まだ発表はしていないんですけれど、こうして(インディの)スケジュールと見ていると、だいぶ難しそうですね。やはりインディカーには集中しなければいけないので、ちょっとこれはシーズンに入ってからどうなるかは分からないです。ただ、後半は明らかにバッティングしていないので、そこでは確実に参戦できると思います。
ボクとしては日本のファンの前で走るということにものすごく大きな意味があって、F1時代も日本グランプリがあったし、インディにいってもインディジャパンがあったし、そういう意味では母国で走るレースというのは大事で特別だったんで。まあ今年は残念ながらインディジャパンが開催されませんが、それにかわってフォーミュラニッポンで走るというのは、ボクにとっては大きなチャレンジですよね。
特にフォーミュラ・ニッポンのカテゴリーというのはコンペティションのレベルが非常に高いというのは自分もよく知っているし、そのなかでテストもほとんどできない状態で、ある意味ちょっとクセのあるクルマかもしれないし、そのなかでも非常にタイトな戦いをしていて、シーズンが後半になっていれば特にみんなも非常にできあがっている状態だし、チャンピオン争いにもなっているかもしれない。そういうところに入って行くのは生やさしいことはでないと思います。
ただ、ボク自身もこれまでの経験を活かせていい走りを見せたいし、フォーミュラ・ニッポンを担っている若い世代の選手たちのアグレッシブなスピードにボクも刺激をうけつつ、ボク自身が走ることで若手がなにか感じ取ってくれることがあればいいですし、最高のバトルをしていきたいですね。
