今週末、スポーツランドSUGOで開催となるスーパーフォーミュラ第6戦。第5戦を終えた時点で表彰台を2回獲得し、ドライバーズランキングで5位につけている小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)が残り2戦への意気込みを話した。

「良いところまで来ていますが、トップ争いのペースはギリギリついていけるかどうかというところ」と可夢偉。

 今季からSF14で戦う可夢偉にとっては、ほとんどのサーキットで走行経験が少なく、また限られた時間の中で予選・決勝とセットアップを煮詰め、タイヤや路面、ライバル達との駆け引きと多くのことに適応をしていかなければならない。そんな状況の中でも、前戦の第5戦 オートポリスでは、予選は石浦宏明に続く2番手でSFベストリザルトを獲得。決勝のスタートでは中嶋一貴に先行され、ピット後には3番手に後退したものの、今シーズン2回目となる3位表彰台を獲得した。

 可夢偉にとっては、2003年にエッソ・フォーミュラトヨタシリーズに参戦していた時以来のSUGOでのレース。12年前と比べると、格段に速さが増したSF14での走行はコースの印象もがらりとかわるはずだ。しかし、これまでも走行経験が少ないコースにおいても、トップフォーミュラで戦ってきた経験から予選でも速さを見せ、決勝でもファンを魅了するバトルを展開してきた。また、今年SUGOで行われたFIA-F4のテストの際には講師として参加、走行もしており、幾分ライバル達とのハンデも少ないといえる。果たして今週末はどんな作戦でレースを見せてくれるのか?

「5戦を終えて、まだ優勝が出来ていないので、残り2戦で何とか1勝を挙げたいと思います。チームにとっても、いい流れでシーズンを終えるのも大事だと思うので、1勝を目指して努力していきたいですね」とSUGOの抱負を語った。

 なお、11月7日・8日に開催されるJAF鈴鹿グランプリで販売される公式プログラムには、可夢偉のコース解説や鈴鹿サーキットの印象を語ったReal AR Movie(※1)が掲載される。この取材模様は改めてお伝えする。

※1Real AR Movie:専用アプリをiPhoneやAndroid端末といったスマートデバイスにダウンロードして見ることができる動画。

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