フォルクスワーゲンとの徹底的な交渉は成功裏に終了
ポルシェの監査役会が履行契約に合意
ポルシェ オートモービルホールディングSE(本社:ドイツ、シュトゥットガルト)の監査役会は11月20日(金)、フォルクスワーゲンAGとの合併の基本合意の履行に関する規則について、契約内容を承認しました。
これに先立って、ヴォルフスブルクに拠点を置くフォルクスワーゲンの取締役会でも、すでにこの契約内容は承認済みとなっていました。
履行契約では、両社の統合についての組織的、構造的、法的な詳細が拘束力のある規則として定められています。この契約の締結により、2011年中に実現するはずの自動車グループとしての統合に向けた重要なステップが踏み出されました。次の重要なステップとして、2009末までにフォルクスワーゲンがポルシェAGに49.9%資本参加することが予定されています。
両社の監査役会の合意の主要な条件のひとつは、既存の大口融資の返済について、ポルシェの銀行コンソーシアムとの交渉がまとまることでした。今回のケースでは、ポルシェSEのクレジットラインは現行の107億5千万ユーロから新たに総額最大85億ユーロに置き換えられることになります。この総額は2〜3年の期限を設けた3つの証券に分割されることになり、これによってポルシェの金利負担は大幅に軽減されることになります。従来のクレジットラインに関与していた全ての銀行は、金利の変更なく、新しいクレジットラインにも例外なく関与することになります。