第3戦鈴鹿500kmレース参戦レポート
「眠眠打破ingsランサー」、トラブルで表彰台を逃す
6月7日(日)、鈴鹿サーキット(三重県/1周5.807km)でスーパー耐久シリーズ第3戦が行われ、予選6位スタートの「眠眠打破ingsランサー」(#56 服部尚貴/松本達哉)は、3位まで順位をあげそのままゴールと思われたが、終盤に緊急ピットインを強いられ5位でレースを終えた。
6月5日(金) 練習日
■特別スポーツ走行
スーパー耐久第3戦の舞台はリニューアルされた鈴鹿サーキット。従来通りの2ディ開催でレース距離も500kmとなる。今大会ST-2クラスは、エントリーの9台すべてがランサーエボリューションとなった。
午前9時30分より3回の特別スポーツ走行枠が設けられた金曜日は、あいにくの雨模様。
1回目、強雨による路面状況の悪化でコースアウトするマシンが続出する中、松本は慎重に、新しくなった東コースの舗装の状況とマシンの確認を行う。続く2回目の走行では、幾つかのウイングのセットを試すなどセッティングに時間を費やした。わずかに雨脚が弱まった3回目の走行では、本日のベスト2”31.529を出し、20分を残して走行を終了。総合結果は4位。
ウェット路面の悪条件であったが、トラブルなく走行を終えた。
6月6日(土) 予戦 天候:曇り/晴れ
■公式予選 (9:30~9:45/10:15~10:30)
12時30分、晴天のドライコンディションの中、Aドライバーのセッションがスタートした。服部尚貴は、マシンに乗り込みコースコンディションが良くなるまでピットでじっと待つ。残り8分、満を持してコースインし、4周目に2”19.097のタイムをマークし4番手についた。
続いてBドライバーのセッションでも残り8分で松本達哉がスタート。ピットアウト早々赤旗中断となりアタックのタイミングを逃すが、その後2”19.332のタイムをマークし6番手。合算タイム4”38.429で「眠眠打破ingsランサー」は、6番手グリットから明日の決勝に臨む。
予戦前に行われたピットウォーク。
ピット前では6月に誕生日を迎える服部尚貴、松本達哉両ドライバー、松本監督にケーキが用意され、ピットウォークに詰め掛けた観客と共にバースデーを祝った。
6月7日(日) 予戦 天候:快晴 観客動員数:12,000人
■決勝 500km(87Lap) (13:30スタート)
気温25°C、路面温度46°Cの強い日差しの下、32台のマシンがスターティンググリッドにつき定刻通り決勝の火蓋が切られた。序盤から「眠眠打破ings ランサー」は、服部尚貴が安定したタイムで周回を重ねる。23ラップ目にポジションをひとつ上げ5位に。31ラップ目、ヘアピンでのオイル漏れにより、数台のマシンのコースアウトでセーフティカー(SC)が導入された。
「眠眠打破ings ランサー」は、悪いタイミングのピットインで、ドライバー交代した松本がコースに復帰すると順位を7位に落としてしまう。
その後、#11TSRPランサーEVOIXがトラブルで後退、「眠眠打破ingsランサー」は、好調なペースで前車との距離を詰め、#37 BLACK ILLUSION EVOIX、続いて#6新菱オート☆DIXCEL☆EVOIXを交わし4位まで浮上。56ラップに再び服部にバトンタッチ。服部も猛チャージをかけ、#26エンドレスアドバンウエッズランサーをパスし3番手に上がる。その後も快調な走行で3位をキープ。が、残り10周足らず、トラブルが発生。緊急ピットインとなった。ピット内で足回りのチェックを行い戦列に復帰するが、またもポジションを2つ下げてしまった。服部が猛烈なペースで追撃するも、5位でチェッカーを受けた。
■ドライバーのコメント
服部尚貴
今回は予選から歯車がかみ合わない感じで、決勝を含めまとめる事が出来なかった。今年に入り、ライバル車のランサーエボ10が速くなりましたが、まだまだ我々のエボ9もイケると確信しています。次回の富士は昨年も調子が良かったので、今期初優勝を目指して頑張ります。
松本達哉
予選順位から考えるとレースラップはライバルと遜色ないタイムで走れていたので良かったと思います。但し、今回はSC導入がレース展開で悪い方向に行ったのが痛かった。次戦富士こそは優勝!!を狙っていきたいです。
