4月24日、今週末に全日本F3選手権第2ラウンドが行なわれる岡山国際サーキットで、恒例の金曜練習走行が行なわれ、開幕ラウンドを連勝しているトムスの井口卓人が総合でのトップタイムをマーク、連勝継続に向けて幸先の良いスタートを切った。
午前10時15分から始まったこの日のセッションは、午前、午後ともに1時間ずつ。終日まずまずの天候となったものの、朝方はやや涼しく気温15℃、路面温度29℃でのスタート。走り始めのセッションとあって、路面状況が良くなかったため、マシンバランスに苦しむドライバーが多かったが、このセッションCクラスでトップタイムを奪ったのは、スリーボンドの安田裕信。前週のスーパーGTで大クラッシュを喫した安田だが、「手足は全く痛みもなく、大丈夫」と元気に走行に参加、「程度の良い中古タイヤがなく、セッション最後にニュータイヤを履いたタイムなのでまだまだ」と控えめながらも、1分24秒297をマークした。
同じく2番手には、中古タイヤで1分24秒374をたたき出した戸田レーシングのケイ・コッツォリーノが「このところ路面が悪いときには調子が良い」と続き、3番手には「初コースだけれど、フィーリングは悪くない」というトムスのマーカス・エリクソンがつけた。
また、Nクラスではこの岡山を走り込んでいるというNOVAの佐藤公哉が、1分25秒607でクラストップ。2~3番手にHFDP RACINGの山本尚貴、エイムスポーツの関口雄飛が続く。
2回目のセッションは、午後1時35分から。セッション中盤あたりにはトムスの井口卓人がただ一人1分23秒中盤の好タイムをマーク。後半に入って、これに同僚の国本雄資が1分23秒8で続く展開となったが、セッション終盤、残り2分のところで最終コーナー立ち上がりでストップした車両があったことから、セッションは赤旗となりそのまま終了。この影響もあり、最後の10分間でのタイムアタックでの大きなオーダー変動はなく、開幕戦の覇者井口が明日の決勝を前にした総合でのトップタイムをマークすることとなった。
「ハンコックタイヤで岡山を走るのは初めてだったが、今日はいろいろと試すことが出来たので良かった。明日からは連勝を意識せず、自分の走りに集中したい」という井口は、昨年も開幕から3連勝しているが、4連勝はチームメイトである国本雄資の兄・京佑に阻止されているだけに、今大会に注目が集まるところ。
一方、Nクラスでは、午後に入ってHFDP RACINGの山本が躍進。1分25秒178をマークして総合クラストップの座を確保。昨年の岡山で全日本選手権クラスウイナーとなっただけに、異なるクラスでの岡山連勝を狙う。2~3番手には千代勝正、佐藤のNOVAコンビがつけている。
公式予選と第3戦決勝が予定されている明日の土曜は、やや天候の悪化が懸念されているが、天候が持ち直すとの予報が出ている日曜の第4戦では、岡山恒例の“グリッドキッズ”や実物大のダンボール製F3マシンを組み立てる“車段ファミリー”、チームのお仕事を体験する“チームキッズ”などの各種イベントに加え、昨年紅白歌合戦に出場し「home」のヒットでも知られる歌手の木山裕策さんが国家斉唱に加え、ピットウォークの時間帯には「home」を熱唱し、イベントを盛り上げてくれることとなっている。
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【日本フォーミュラスリー協会】全日本F3岡山:金曜走行は井口がトップ
