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スーパーGTニュース

投稿日: 2009.03.22 00:00
更新日: 2018.02.15 12:30

【ARTA Project】SUPER GTシリーズ第1戦 岡山国際サーキット 予選


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ARTA Projectプレスリリース
SUPER GTシリーズ第1戦 岡山国際サーキット
予選

開幕戦、ARTA NSXは5番グリッドを獲得
ARTA Garaiyaも予選3位と好位置につける

■GT500
 今年は岡山国際サーキットで新たなシーズンの幕開けを迎えたスーパーGT(AUTOBACSが引き続きシリーズスポンサーを務める)。2年ぶりのタイトル獲得を目指すARTA NSXの戦いも、ここから始まる。ドライバーには2007年チャンピオンのラルフ・ファーマンと、初のフル参戦となった昨年、鮮烈な印象を残した伊沢拓也を継続して起用する。一昨年、シーズン最初の勝利を挙げてタイトル奪取へと弾みをつけ、昨年も3位表彰台と相性のよい岡山で、幸先いいスタートを切りたいところだ。

 今季もレギュレーションの変更がいくつかあったが、なかでも大きいのはウエイトハンデに関するものだ。第2戦~第6戦はそれまでの獲得ドライバーズポイントの2倍(kg)、第7戦~第8戦はポイントの1倍、そして最終第9戦は、開幕戦同様の全車ノーハンデというかたちに。
 より真剣勝負の度を増したかたちで、チャンピオンの座が争われることとなった(GT300も同様)。

 今季からは金曜のテスト走行がなくなり、土曜午前の2時間(500と300の専有時間が各15分)の練習走行がレースウイーク最初の走行となった。ここでの順位、タイムに大きな意味はないものの、ARTA NSXは1分25秒299で7位。ホンダNSX勢では最上位となった。

 午前中の好天は午後になっても続き、1時15分から公式予選1回目(50分/クラス別専有が各10分)がスタート。ファーマンが一時は2番手につける力走を見せ、最終的には1分25秒089で3位に。やはりNSX勢のトップで、上位8台によって争われるスーパーラップに進出した。そして1台ずつのタイムアタック一発勝負でポールポジションを争うスーパーラップでは、ファーマンが1コーナーでタイヤスモークを上げて一瞬ヒヤリとさせたが、1分24秒984のタイムでこのアタックをまとめ、最終的に5番グリッドを獲得することとなった。
 明日の岡山地方の天気予報は曇りのち雨。午後になると降水確率は高くなっている。決勝日朝のフリー走行は午前9時20分。そして決勝レースは午後2時スタートだ。

●鈴木亜久里監督のコメント
「テストでの印象からは、大きく前進していると思う。硬めのタイヤで、ラルフもよく頑張ってくれた。(各車の戦力比較は)レースをやってみないとわからないが、根気強く、とにかく一戦ごとにレースを落とさないよう、しっかりやっていくしかない」

●土屋圭市エグゼクティブアドバイザーのコメント
「決勝は、ドライなら表彰台を狙っていけると思います。2台のSC430がいいタイムを出してきていますけど、前で何かがあったら(勝ちを)狙えるポジションにはつけていかないといけませんね。今年の車両レギュレーションの関係上、雨になるとNSXにとっては辛い展開になるかもしれません。でも、レースは何が起きるか分かりませんから、ドライバーのがんばりに期待したいと思います」

●佐藤真治エンジニアのコメント
「決勝がドライコンディションになった場合のことを考えて、硬めのタイヤチョイスをしました。そのせいもあって、スーパーラップではタイヤの温めが難しかったみたいですね。(1コーナーで)0.1~0.2秒だけ、ロスしたと思います。決勝は、できればドライでレースをしたいですね。表彰台を狙えると思います。全体の流れとして、テストの時に順位を気にせず、しっかりメニューをこなせた成果が出てきていることを感じています」

●ラルフ・ファーマン選手のコメント
「スーパーラップでは、硬めのタイヤを選んでいることもあって、アタック前の温めが難しかった。左右のタイヤの温まり具合を均一にできなかった。ただ、それほど大きなタイムロスをしたわけではない。明日は表彰台を目指していきたいと思う。晴れでも、雨でもね。とにかくベストを尽くして、ベストなリザルトを積み重ねていくことが大切だ。チャンピオンシップは長いからね」

●伊沢拓也選手のコメント
「公式テスト(3月7~8日、岡山)の状況から考えれば、けっこうマシンはいい方向に来ていると思います。確実に前進できていると思います。5番グリッドからのスタートなので、決勝ではもちろん表彰台を狙っていきたいです」


■GT300
 今季も新田守男&高木真一のGT300最多勝コンビでシーズンに臨むARTAGaraiya。昨年は最終戦で、わずか1ポイント差でタイトルを逃す悔しさを味わっているだけに、今季こそと陣営も意気込んでいる。岡山は昨年優勝と、GT500同様ARTAにとって好相性のサーキット。先制勝利で波に乗りたい。

 土曜午前の練習走行、ARTA Garaiyaは1分33秒189で8番手のタイムを出した。そして午後の予選1回目では、新田が1分32秒850のタイムをマークして5位。順当にスーパーラップへと進出した。

 スーパーラップでのアタックも新田が担当し、タイムは1分32秒015。自身のアタックを終えた時点でトップに立った。その後2台のマシンが新田のタイムを上まわったため、ARTA Garaiyaは決勝レースを#11フェラーリと#19レクサスIS350に次ぐ3番グリッドからスタートすることとなった。

●金曽裕人監督のコメント
「この岡山での公式テストから、着実にデータを積み重ねることができています。上に2台いますが、自分たちの仕事としては順調ですね。決勝は晴れでも雨でも、勝ちを狙っていけると思います。ドライバーとチームに絶対的な安心感をもっていますのでね」

●新田守男選手のコメント
「予選1回目は、路面状況とのマッチングにちょっと苦しんだ感じでした。ただ、スーパーラップに向けてのセッティング変更が良かったですね。3位という結果には満足していますよ。やはり、(手強いだろうと)想像していたところが上位に来ていますね。タイヤ的なことを考えても、ウチは決勝がドライでもウエットでも問題ないです。まずは自分たちがミスなくしっかりレースをすることですね。そうすれば、結果はついてくるはずです」

●高木真一選手のコメント
「決勝が雨になるかもしれないので、(水煙の影響が比較的少ない)前の方のグリッドを獲ることができてよかったですね。路面や温度の面で悩んだ午前中の流れから考えると、3位というのはまずまずいい結果だと思います。岡山での今のマシンでの雨のデータはそれほど多くないので、明日は、降るなら朝のフリー走行から降ってほしいですね。晴れでも雨でも優勝を狙っていきます」


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